その昔は秘境中の秘境とされ、整備された道は無く断崖さえも通らなければいけないと言われた徳島県三好市西祖谷山村善徳に「かずら橋」はあります。
しかしながら現代では、橋のすぐ近くに大型駐車場が完備され、他にもイベント広場や物産館、食堂もある場所なのです。もし、この場所が多くの観光客で混雑していたとしても、近くには個人でやっている駐車場もありますので、レンタカー等で行っても困ることはないでしょう。
まずは、かずら橋に行くための橋を渡ります。ここからは「かずら橋」が良く見えることから、撮影にはちょうどよい場所です。橋を渡って左折。後は道なりに進むだけです。かずら橋の事前に料金所がありますので、そちらに進んでください。
後は勇気をもって橋を渡るだけです。
橋は一方通行となっており、戻ることは出来ませんので注意が必要です。
また、足元は蔓の間が空いており、歩くのはもちろんですが、落し物の無いように十分に注意をしましょう。ギシギシ、ユラユラになれる頃、橋の中ほどまで来たら足を止め、周囲を眺めてみましょう。きれいな水の流れを含め、さすが秘境と感じられる山奥の美しさが伝わってくるはずです。
長さ45m、幅2m、水面からの高さ14m。重さは5トンにもなると言われます。観光客を楽しませてくれる「かずら橋」は重要有形民俗文化財。サルナシ(しらくちかずら)等の蔓で作られていることから、3年毎に蔓の更新が行われます。もちろん、安全上の観点からワイヤーは使われているのです。
そもそも、なぜこのような橋が出来たのでしょう。いくつか説がありますが、有名なものを二つ。一つは平家落人伝説です。源平合戦で敗れ、山深い場所に逃げざるをえなかった平家の落人。いざという時に切って落とすためと言われています。
もう一つは空海伝説です。往来に困っていた村人のために空海が指揮をしてかけたというものです。どちらも四国らしい話と言えます。
伝説ですから真偽は分かりません。そもそも橋なのですから、実用性が無いと意味が無いことは間違いありません。もしかすれば、もともとは村人の実用のために当たり前に掛けられていた橋に、後から伝説がついてきたのかも知れません。
なお、「阿波国図」という古文書によれば正保3年(1646年)には7つの橋があったとされます。
かずら橋を渡り終えたら、橋の方角を向いて右側に進んでみましょう。少しして見えてくるのが「琵琶の滝」です。優雅な名前がついていますが、なぜ琵琶が付くのでしょうか?
それは平家の落人伝説と関係があります。この地に住んでいたのは平家の人たち。厳しい生活環境の中でも、京の都をしのび、ここで琵琶を奏でていたというのです。
優雅な名前の裏には、悲しい落人伝説があることから、滝の見方も変わってくるかも知れません。滝の落差は50mあり、豊かな水量で見どころある場所と言えます。
年間約40万人が訪れるという徳島県の「かずら橋」は秘境と呼ばれるだけあって、見事な景観の場所と言えます。揺れるかずら橋を歩き、旅の思い出を作りましょう。また、ここではぜひとも「琵琶の滝」まで歩いてみて下さい。そして琵琶の音を想像してみてはいかがでしょうか。
<基本情報>
住所: 徳島県三好市西祖谷
電話番号:088-652-8777
アクセス:JR大歩危駅より四国交通バス(かずら橋又は久保行き)→かずら橋バス停下車
2017年3月現在の情報となります。変更となる場合がありますので、公式サイトなどで最新情報を必ずご確認ください。
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(2024/4/20更新)
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