写真:浅井 みら野
地図を見るそもそも、なぜ“フランクフルト アム マイン”という長い名前になってしまったのでしょうか。ことの始まりは、フランクフルトと呼ばれていた街がドイツ中央と東部の2ヶ所にあったことから。区別をつけるため、周辺の川を含めて呼ぶことにしたのです。ちなみに別のフランクフルトは“オーダー川のフランクフルト(Frankfurt an der Oder)”と呼ばれています。
そんな経緯を経て、フランクフルトと切っても切れない仲になったマイン川。ライン川の支流ですが、長さは524kmにも及びます。クルーズの発着場はレーマー広場のすぐ近くで、チケットもそこで購入できます。クルーズ会社は数社ありますが、KDクルーズ社だと1時間のクルーズで街の東エリアと西エリアの両方を巡るのでおすすめです。4月から10月までの運行で、一日6便あります。
写真:浅井 みら野
地図を見る船は1階の室内エリアと、2階の屋上エリアに別れています。突然の雨にも対応できるよう船内の窓は大きめ。これなら濡れずに外の景色を楽しめますね。
写真:浅井 みら野
地図を見る晴れている日は流れる風が気持ち良い、屋上エリアがおすすめです。座席はどれも自由席。船の内側より外側の席の方が、より近くで景色を見ることができます。
写真:浅井 みら野
地図を見る船では飲み物やスナックが注文できます。ドイツに来たからには巨大なビアジョッキに注がれたビールを堪能して頂きたいですが、他にもフランクフルト名物のアップルワインはさっぱりとした味わいで女性も飲みやすいお酒です。アップルワインはひし形模様のグラス、“ゲリプトェ(Gerippte)”で頂くのが地元流。この他にもコーヒーや紅茶もあります。
写真:浅井 みら野
地図を見る出発と同時に船はマイン川の上流、フランクフルトの東エリアを目指します。目の前には超高層ビル群の絶景が広がり、最初のシャッターポイントです。
写真:浅井 みら野
地図を見る高層ビル群に続いて、悠然と佇む“大聖堂(Dom)”の姿も見えてきます。街で一番の高さを誇る教会です。ゴシック建築らしい、すぅっと空を目指す様は、高層ビル群とは違う美しさが感じられます。
写真:浅井 みら野
地図を見る出発から約20分で、折り返し地点のダムに到着です。ここら辺まで来ると高いビルもなくなり、緑豊かなエリアが続きます。川岸には寝転ぶのにぴったりな芝生が敷きつめられ、気持ち良さそうです。
写真:浅井 みら野
地図を見る出発地点に戻る途中が、フランクフルトの絶景が見られる一番のポイントです。ヨーロッパでは珍しく近代的なビルが建ち並ぶフランクフルトは、まるでNYのマンハッタンのよう。その様子をマイン川ともじって、“マインハッタン”と呼ばれているんですよ。
夕方に出発するクルーズなら茜色に染まった幻想的な景色も眺められ、おすすめです。右端の大聖堂もビル群に負けていない存在感ですね。
写真:浅井 みら野
地図を見るいくつかの橋をくぐり抜けますが、そのなかの1つ“アイゼルナー橋(Eiserner Steg)”には無数の南京錠が。この橋に南京錠をかけ鍵を川に投げると、恋人たちの絆が深まるのだとか。橋の近くにある鍵屋さんでは、2人の名前やその日の日付も彫ってくれます。
写真:浅井 みら野
地図を見る高層ビル群も通り過ぎ、さらに下流の西エリアに進むと見えてくるのが万華鏡のようなビル。こちらの“ヴェストハーフェン タワー(Westhafen Tower)”は高さ110mのオフィスビル。外観に散らばれた三角形のガラスは3500枚以上にも及びます。
そして、このビルに見覚えはないでしょうか?実は、フランクフルト名物のアップルワインのグラスに似ているため、そのまま“ゲリプトェ”というあだ名があるんですよ。
写真:浅井 みら野
地図を見るマイン川をゆっくりと進むクルーズ船。のんびりと移り変わりゆく景色を見ていると、多くの人たちが川沿いで思い思いに過ごしている様子が見られます。手漕ぎボートの練習も頻繁に行われ、息の合ったオール捌きに惚れ惚れしてしまいます。
写真:浅井 みら野
地図を見る楽しそうな子供たちの笑い声や賑やかな音楽が聞こえたら、それは移動遊園地の訪れです。夏になると川岸で開かれ、普段目にしない遊具に子供たちもご機嫌のようですね。
写真:浅井 みら野
地図を見る川岸にはどこまでも続く遊歩道が整備され、子供たちやビジネスマン、それに犬を散歩している人たちが昼夜行き交います。マイン川はフランクフルトには無くてはならない憩いの場。日々の暮らしの一部のように、川が生活に溶け込んでいるのが伝わってきます。
フランクフルトの主要観光地だけでなく、川と暮らすフランクフルトの人たちの日常風景も見ることができる「マイン川クルーズ」。穏やかな川の流れと共に時の流れもゆっくりと味わえます。
フランクフルトの東エリアには、クレーンを改造した面白いレストランがあります。船からでも、クレーン独特の外観と隣のガラス張りの建物で食事をする様子が見られます。ぜひ乗船した際は、見つけてみてくださいね。
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(2024/4/26更新)
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