SNSで話題沸騰の寺院「正寿院」。ハート型の猪目窓(いのめまど)と160枚の天井画が、女性に大変人気のスポットです。本殿の創建は約800年前と伝わっていて、本尊は秘仏 十一面観音(町指定文化財)。更に貴重な不動明王坐像(国指定重要文化財)もおられます。
ハート型の猪目窓と天井画があるのは客殿の方で、今年完成したもの。猪目という文様は災いを除き、福を招く意があることから、良縁祈願や幸せを呼ぶ窓として、カップルでお参りされる人も多いですね。
実はこちらは、京都府の宇治田原町市の霊山である鷲峰山の麓にある寺院。正直言ってアクセスがあまりよく無いため混雑の少ない穴場なのです。車で行く事をお勧めしますが、宇治駅からは、バスやタクシーを乗り継いで行く方法もあります。
そんな訳で、比較的早い時間に行けば、混雑も避けられ、思いっきりフォトジェニックな窓を写真に収める事が出来るでしょう。
20畳ある客殿の天井一面に描かれた天井画。50センチ四方のスギ板を格子状にはめ込んだ中に、四季折々の美しい花と日本の風景をテーマにしたものが160枚。日本を代表する書家・祥洲氏や福田匠吾氏をはじめ、竹原城文氏、久世直幸氏などの日本画家、更には大阪芸術大学の教員と学生100人あまりが協力し、4年がかりで仕上げたとの事。
これをぜひ寝転んで観てみることをおすすめします。鮮やかな色彩と、日本の四季の美しさを楽しむ事が出来ます。
実はこの天井画は、本堂の内陣に描かれた88枚の天井画から着想を得ています。250年前に描かれたもので、今では明確に絵柄を視認できなくなっていますが、見比べてみるのも面白いでしょう。
正寿院では、夏の間に風鈴祭りが開催され、本殿の境内に約2000個もの風鈴が飾られます。風が吹く度に一斉に涼しげな音を奏で、そこはかとなく懐かしい気分にさせてくれます。
また本堂では、お茶とお菓子のサービスがあり、風鈴の音を聞きながらのんびりと過ごす事が出来ます。
2014年に建てられた京都東山山頂の大護摩堂「将軍塚青龍殿」。青龍殿はもともと、京都北野天満宮前に建立された価値ある木造大建造物でしたが、解体処分が決まり、青蓮院が歴史的文化遺産の継承する為、京都東山山頂に移築再建したもの。東山区にある青龍院(天台宗青蓮院門跡)の境内にあると言っても、車で10分ほど山の中を行った所にあるのでちょっと驚きですね。
その檜の大舞台の上に造られた「ガラスの茶室」が、2015年4月から期間限定で公開されています。何処から見ても透明の茶室は、建築や空間などのデザインを手掛ける吉岡徳仁氏によるもの。透明なガラスで構築された茶室という小宇宙的な空間から、自然の要素を感知し、自然と一体化する。をテーマに造られています。
※終了しました。
清水寺の舞台の4.6倍の広さ(延面積:1046u)の木造大舞台がある将軍塚青龍殿。眼下に京都市内が一望でき、右手に比叡山、目の前には銀閣寺、先には京都御所、そして左手には京都市街地中心部、さらに天気が良ければ大阪の街並みまでを遠くに望む、圧倒的なパノラマが広がっています。
また展望台に続く庭園には、もみじ(約220本)、桜(約200本)、源平垂れ桃、藤、シャクナゲ、サツキ等が植えられ、ガラスの茶室の展示が終わっても、四季折々と楽しむ事が出来、特に秋は、紅葉のスポットとして人気があります。
ついでと言っては何ですが、青龍院(天台宗青蓮院門跡)もなかなか素敵な寺院なので、是非訪れてみて下さい。
特にオススメが華頂殿。三十六歌仙と60面の蓮の襖絵に飾られる客殿は、壁画を得意とする画家の木村英輝氏が手掛けたもの。現代アートでありながら、不思議と寺院の雰囲気とも調和のとれた落ち着きのある空間になっていて、ここから見える庭園と共に、心和む時間が過ごせます。
京都西木屋町の高瀬川沿いにある、1948年創業の喫茶ソワレが、今とてもホット!
淡いブルーの照明に包まれた店内には、細かい木工彫刻が施された山小屋風のノスタルジックな雰囲気と、美人画の巨匠・東郷青児氏の絵画があり、とても魅力的。
青児氏が生前、足繁く通っていたのを切っ掛けに、先代がコレクションしたとの事。絵画以外にも、店内の調度品、グラスやマッチ箱など色々なものに彼の作品が使用されています。お茶を飲みながら絵画鑑賞ができる、青児ファンにはタマラナイ店ですね。
ここに来たら是非食べたいのが、冷たいサイダーに色とりどりのゼリーが浮かぶ「ゼリーポンチ」。SNSで人気に火が付き、売り上げの6割以上を占めるとの事ですが、実は以前からあるメニュー。先見の明があったと言う事ですね。まるでステンドグラスのように美しいビジュアルに食べるのも忘れ、暫しうっとりと眺めてしまいます。ゼリーもサイダーも甘味控えめなので、甘い物の苦手な男性でもOKじゃないでしょうか。
有名海外ブランドの期間限定ポップアップショップやニューオープンのホステル、グルメスポットなど、ここをニューカルチャーの場とする企業もたくさん増え、益々楽しい京都。
新旧が溶けあって新しい魅力を創出する古都で、お気に入りの場所を探しに、ぜひお出掛け下さい。
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(2024/4/24更新)
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