写真:沢原 馨
地図を見る吹上しょうぶ公園は小高い尾根と尾根とに挟まれた小さな谷間、いわゆる「谷戸(やと)」の地形を利用して設けられた公園です。「しょうぶ公園」の名が示すように、園内の谷戸のほとんどを使って花菖蒲田が設けられていて、花菖蒲の名所として知られています。花菖蒲の花期である六月には、大勢の人たちが観賞に訪れて賑わう公園なのです。
写真:沢原 馨
地図を見る花菖蒲の花期以外は、いわばオフシーズン。来園する人は少ないのですが、里山風景を活かした公園は四季折々の表情が充分に魅力的です。初秋には園内に彼岸花が咲き誇って美しい景観を見せてくれます。初秋の「吹上しょうぶ公園」、お勧めですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る吹上しょうぶ公園の彼岸花は、奥に向かって右側の丘の裾部分、草はらの斜面に多く植えられています。里山の風景を残した園内に咲く彼岸花は風趣に富んで美しく、緑濃い風景に映えてひときわ鮮やかです。
写真:沢原 馨
地図を見る園内を巡ってゆくと、菖蒲田の畦で咲いている彼岸花も見つけることができます。彼岸花はこうした田園風景によく似合いますね。その景観は初秋の風情を感じさせてくれて魅力的です。
写真:沢原 馨
地図を見る公園の奥まったところには白い彼岸花が多く植えられています。白い彼岸花自体はそれほど珍しいものではありませんが、これほどの数の白い彼岸花がまとまって咲く光景を見られるところはなかなかありません。白い彼岸花もなかなか興趣のあるものですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る赤い彼岸花と白い彼岸花、緑の木々が青く澄んだ秋空の下で美しい競演を見せてくれます。季節の風情を楽しみながらのんびりと園内を巡りましょう。
写真:沢原 馨
地図を見る白い彼岸花に混じって、黄色い花を咲かせるものを見つけることができるかもしれません。「おや、黄色い彼岸花は珍しい!?」と思ってよく見てみると、通常の彼岸花とは花の形が少し違います。それは鍾馗水仙(ショウキズイセン)という彼岸花の仲間です。
彼岸花や鍾馗水仙、さらに狐の剃刀(キツネノカミソリ)や夏水仙(ナツズイセン)といった花々はすべて同じヒガンバナ属の仲間で、総称してリコリスと呼ばれたりします。実は吹上しょうぶ公園は「彼岸花」という括りではなく、「リコリス」の括りで花が植えられているのです。彼岸花を含めた「リコリス」を楽しめる公園、というわけなのですね。丹念に見てゆけば、彼岸花とは色や形が少し違ったリコリスの仲間が咲いています。探してみましょう。
写真:沢原 馨
地図を見る「秋の七草」、全部言えますか? 「春の七草」は覚えていても、「秋の七草」は自信がない、という方が多いのでは? 萩(ハギ)、尾花(オバナ、ススキのこと)、葛(クズ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)、藤袴(フジバカマ)、桔梗(キキョウ)の七つが「秋の七草」。
吹上しょうぶ公園には萩や女郎花、藤袴、すすきなども植えられていて、彼岸花の咲く季節にはそれらの花々も楽しむことができます。決して派手な花ではありませんが、万葉の歌人にでもなったつもりで、秋の訪れを告げる花々を愛でるのもいいものですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る写真:沢原 馨
地図を見る吹上しょうぶ公園があるのは東京都西部の青梅市。都心からちょっとした行楽気分で出かけるにはちょうど良い距離です。例年、彼岸花が見頃を迎えるのは9月中旬から10月上旬にかけて。里山の風景を残す公園で、深まりゆく秋の風情を楽しむのも、素敵な休日の過ごし方ですね。お弁当を持って行けば、遠足気分で楽しめます。ほとんど人のいない静けさも、日々の疲れの“癒やし”になりますよ。
吹上しょうぶ公園は花菖蒲の開花期には入園料が必要ですが、他の季節は入園無料。JR青梅線の東青梅駅から北へ向かって徒歩20分ほどで着きますが、バス路線も利用できます。詳しくは青梅市観光協会のサイトなどで確認してくださいね。
<吹上しょうぶ公園の基本情報>
住所:東京都青梅市吹上425
電話:0428-22-1111(青梅市代表)
アクセス:JR青梅線東青梅駅から徒歩約20分
2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/29更新)
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