岡山県新見市の広い無料駐車場が整備された井倉洞で、まず目に入るのが蒸気機関車です。蒸気機関車は国鉄D51形蒸気機関車838号と呼ばれたもの。屋根がある場所に保管されていることから、今でも当時の雰囲気を感じることが出来ます。ここから歩いて3分ほどで井倉洞の入り口に到着します。
左手には高梁川が美しく見え、井倉洞入口までは和風の店が並び食事をすることが出来ます。鍾乳洞観光の前後で味わってみてはいかがでしょうか。
井倉洞の入口付近に見えるのが「井倉の滝」です。落差70mの見事な滝ですが、実は人口の滝となっています。滝が作られた理由は鍾乳洞観光のため、洞内の水を外に排出する必要があったからなのです。
入場券を購入し、受付を済ませるといよいよ井倉洞へ。高梁川に架かる橋を渡る際の眺めも見事。流域はカルスト地形であり、こんな場所が日本にあったのだと驚かされるかも知れません。
橋の正面にあるのが井倉洞となりますが、この中に1200mもの道があるとは不思議な感じがするのではないでしょうか。階段を下り、いよいよ鍾乳洞に入ります。
高さ240mの巨大な岩肌。その一部にある石灰岩の入口を入っていくと、全長1200mで高低差90mの井倉洞の世界が広がっています。井倉洞は1958年の発見で、翌年から新見市により観光地化さることになりました。岡山県指定の天然記念物となっています。
なお、洞内の気温は15度〜16度程度となり、また湿度が高くなります。道幅が狭く、高さが低いので腰を屈めて歩くところも多く出てきます。夏場の暑いときは気持ちよいと感じますが、窮屈な姿勢で歩くこともありますので、くれぐれも無理をしないように体調には留意をして下さい。全コースを歩くと約40分となります。
音がとどろく落差50mの「地軸の滝」です。鍾乳洞の中にある滝ということで、全国的にも珍しいものです。
洞内を進んで行くと、全長1200mの通常コースと、近道を使って戻るコースの分かれ道があります。体調を考えて、無理のない判断をしましょう。
ありさの滝、こうもり岩、水晶殿、だるま大師、とうせんぼ等、見どころは多くありますがその中からいくつかご紹介。
「瀬戸の海」は青い世界が広がり、鍾乳洞ならではの神秘的雰囲気が漂っています。
「虹の谷」は強い色彩の色を使い、虹の様子を演出。
「オーロラのような鍾乳石」はライトアップと合わせとても美しい場所。この辺りまでくれば出口まで400mとなります。
途中の見どころも撮影ポイントがたくさん。ぜひともじっくりと観察しながら歩いて下さい。
高梁川の深淵は「阿里佐淵」と呼ばれています。400年の昔。里に住む茂作と阿里佐は恋に落ちました。しかしながら茂作は、この地を訪れた松山城の「鶴姫」を見てからその美しさが忘れられなくなり、やがては姫を追いかけて里を捨ててしまったのです。
悲しみの中の阿里佐は、茂作との思い出の川の岸辺で過ごすことが多くなりました。冬が過ぎて春になっても茂作は戻らず、阿里佐の心はさらに深い悲しみとなります。やがて阿里佐は淵に身を投げてしまいました。
その後、人々はこの淵を「阿里佐淵」と呼び、岸辺に祠を作ります。やがて阿里佐の霊は縁結びの神、また悲恋を無くしてくれる神として、今では「阿里佐の宮」となり恋愛の神として祀られているのです。恋のパワースポットですので、祈願をお忘れなく。
1200mを歩くと足が疲れるかも知れません。疲れた足を癒してくれる湧水が出口にありますので、足を浸してみては如何でしょうか。
そこからさらに出口方向に進むと、井倉の滝を横から見ることが出来る場所を通ります。この辺りも撮影スポットですので、記念を残しましょう。
なお、近くには幻想的な色を見せてくれる「満奇洞」があります。新見観光ではぜひ、こちらにも足を運んでみて下さい。詳細は関連MEMOにリンクを載せています。
この記事の関連MEMO
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(2024/4/24更新)
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