たくさんのうさぎたちが暮らす、瀬戸内海に浮かぶ小さな島「大久野島」。島へ渡るにはフェリーを利用します。
本州からだと、広島県竹原市の「忠海港」から出ている「大三島フェリー」に乗船すると、わずか15分ほどで上陸できます。フェリー乗り場は駅からも近く、無料駐車場もあるのでとても便利です。
大久野島のレジャーの拠点になるのが「休暇村大久野島」です。宿泊できるのはもちろん、レストラン・売店・温泉・会議室などがそろっています。島内にはキャンプ場などもあります。
客室の様子。全室が海側に面していて、窓からはのんびりとくつろぐうさぎたちの姿が見えます!食事はレストランでのバイキング形式で、瀬戸内産の新鮮な魚介類や有機野菜など、50種類以上の料理が楽しめます。(※季節によって名物「タコ会席」などのプランも選べます)
海人(うみんちゅ)をもじった、オリジナルの「兎人(うさんちゅ)」グッズがあったりと、お土産物も充実。ちなみに、喫茶スペースの名前も「うさんちゅカフェ」です!
日帰りでも十分に楽しめるうさぎ島ですが、ぜひ島に宿泊してみてください。夜のうさぎたちの様子が見られますし、たっぷり遊んでもらえます!
夜は観光客の姿も減り、出てきただけで取り囲まれたりします(※ホテルの前や道路上などではふれあい禁止です)。うさぎは夜行性に近い性質のため、夕方や明け方はとくに元気なのです。
「休暇村大久野島」では、毎日20時から「ウミホタル発光観察会」が行われています(参加無料)。スタッフさんの説明付きで、光るウミホタルを観察できる楽しいイベントです。光る様子を海で見るのは簡単ではないのだとか。一瞬だけ明るく光ってとてもきれいです!
大久野島では、ぜひゆっくりと島内を歩いてみてください。自転車のレンタルもありますが、1周できるウォーキングコースはわずか4kmですので、歩いても約70分ほどしかかかりません。ゆく先々でうさぎたちがくつろぐ姿が見られたり、他ではできない楽しいお散歩になります。
山道を歩いていると、がさがさっと音がしてうさぎが飛び出してきたりします。まるで昔話のようですね!
季節によっては、子うさぎたちを見かけることも!手を伸ばしたくなりますが、うさぎは弱い動物なので、触られるだけでストレスを感じます。ましてや抱っこしようとしたりすると大暴れして、うさぎも人も怪我をしかねません。とくにお子さんは追い回したりしがちですので、くれぐれもお気をつけください。
大久野島のいたるところに、戦時中に造られた戦争遺産が遺されています。写真はレンガ造りの「兵舎跡」。日露戦争前の1900年ごろに築かれたものだとか。この他にも、毒ガスの製造所や貯蔵所の跡があったり、大きな発電所跡があったり。当時の資料を展示した「大久野島毒ガス資料館」という施設もあります。
悲惨な戦争の歴史など知らないうさぎたちは、そんな施設でも平気な顔で暮らしていて、不思議な気分になります。(写真は「北部砲台跡」)
うさぎ島には美しい海水浴場もあります。見ているだけで心が穏やかになってくるような風景ですね。
うさぎ好きな者にとっては、まさに「聖地」と言いたくなる大久野島。日帰りでも十分に楽しめますが、うさぎたちと戯れたり、海に足を浸してみたりしているうちに、夢のような時間はあっという間に過ぎてしまいます。1泊すれば夜のうさぎたちの姿も見られますし、よりゆったりと楽しめるでしょう。窓を開ければうさぎ、道を歩けばうさぎ。うさぎたちの楽園を満喫してみてください!
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