抹茶ビアガーデンも開催!歴史ある名宿「ホテル龍名館お茶の水本店」

抹茶ビアガーデンも開催!歴史ある名宿「ホテル龍名館お茶の水本店」

更新日:2017/09/07 10:06

成瀬 亜希子のプロフィール写真 成瀬 亜希子 ユニークホテルライター、トラベルライター
明治創業の老舗旅館で多くの文化人に愛された「ホテル龍名館お茶の水本店」(前身は旅館龍名館本店)。現在は和と洋を融合させた、全9室限定のラグジュアリーホテルとして注目されています。ホテル併設のダイニング「GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」では斬新なお茶料理の他にも、話題の抹茶ビアガーデンを開催!御茶ノ水を十分に楽しめる大人の隠れ家ホテルに泊まってみませんか?

帝国ホテルと並ぶ東京の名宿「龍名館」

帝国ホテルと並ぶ東京の名宿「龍名館」

写真:成瀬 亜希子

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かつて御茶ノ水の湧き水を使ったお茶を、2代目将軍・徳川秀忠に献上したことからその名がついた「御茶ノ水」。1899年(明治32年)旧名倉屋旅館の分店として創業した龍名館は、洗練された和風の造りや西洋的な要素を取り入れ、日本画家の竹久夢二など様々な文化人に愛されました。幸田文の小説「流れる」では帝国ホテルと並ぶ東京の名宿として描かれています。

旅館時代の趣を残しながら、現代的なラグジュアリーホテルに生まれ変わった「ホテル龍名館お茶の水本店」。正面入り口にかかっている暖簾は、旅館時代に使用した客室の障子格子をモチーフに制作されたもの。こちらは現在の客室の障子やアメニティを包む風呂敷のデザインにも使われており、龍名館を象徴するデザインとなっています。

帝国ホテルと並ぶ東京の名宿「龍名館」

写真:成瀬 亜希子

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エントランスには旅館時代に使用していた看板が飾られており、歴史の重みを感じさせます。龍名館の前はイチョウ並木が続いていて秋になると美しい景色を見渡せますが、そのイチョウをあしらったデザインのカーペットが敷かれています。

帝国ホテルと並ぶ東京の名宿「龍名館」

写真:成瀬 亜希子

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フロントスタッフはコンシェルジュ業務も担当。日本の伝統や文化に触れたい海外のゲストが多いため、チェックイン後も観光の相談に乗るなど、ひとりひとりにきめ細やかな対応しています。ゲストがじっくり相談できるよう椅子が用意されているのも嬉しいところですね。

全9室限定!大人のためのプライベート空間

全9室限定!大人のためのプライベート空間

写真:成瀬 亜希子

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2階が客室フロアで、全9室のゲストルームは50平米を超えるスイート仕様。さらに12歳未満の子供は宿泊できないため、まさに大人の隠れ家といったところでしょうか。客室の扉には、創業当時に使用された荷札をモチーフにした急須型のプレートが添えられ、入室前から期待が高まります。ホテルなのに旅館にいるような気分になりますね。

客室のコンセプトは「東京の和」で、龍名館を象徴する障子のデザインを取り入れるなど、和モダンな雰囲気に仕上げています。和楽ツインルームの「百合」は、客室の中でも畳敷きのスペースが広く、丸いガラステーブルが昔懐かしい雰囲気。世界的なフラワーデザイナー・村松文彦氏による生花のアレンジメントも飾られており心が洗われます。

全9室限定!大人のためのプライベート空間

写真:成瀬 亜希子

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風呂敷に包まれたアメニティも注目。こちらも障子のデザインをモチーフにしており赤と青のコントラストが映えています。箱の中には基礎化粧品、歯ブラシ、ヘアブラシ、カミソリなどを用意。しおりには風呂敷の包み方が書いてあるのでもう一度包んでみたくなりますよ。

バスアメニティは、ホテル龍名館東京でも使用されている「トリプルC」のシャンプーセット。世界初の油分に溶け込むカテキンを使用しており、緑茶葉の抗菌性や抗酸化効果が期待できます。グリーンティーの爽やかな香りなので心地良くリフレッシュできるはずです。

全9室限定!大人のためのプライベート空間

写真:成瀬 亜希子

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バスルームには信楽焼きの陶器風呂を設置。日本で初めて陶器浴槽を世に出した丸元製陶社の職人が、ひとつひとつ丁寧に作り上げたものです。ひんやりしてザラザラ感のある表面ですが、浴槽のカーブが身体にしっかりと馴染みます。直径約110センチの浴槽にたっぷり湯を張ることができるため、疲れた身体を優しく包み込んでくれますよ。

和の趣を感じるラウンジやライブラリーも!

和の趣を感じるラウンジやライブラリーも!

写真:成瀬 亜希子

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客室フロアの廊下には、江戸時代の古地図が大きく描かれたスペースもあって思わず惹きつけられます…!現在の皇居に当たる「御城」から、御茶ノ水の位置を推測するのも楽しいですよね。古地図の向かい側には椅子も設置されているのでじっくり見ることができますよ。

和の趣を感じるラウンジやライブラリーも!

写真:成瀬 亜希子

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大きな窓から本郷通りを見渡せるライブラリーも設置。実は「御茶ノ水」は正式な町名ではなく、実際の住所は千代田区神田。その神田神保町のノスタルジックな本と名喫茶の世界をイメージして作られたそうです。海外のゲストが多いため日本の伝統文化を紹介する本が中心。海外の人が紹介する日本というのもまたユニークで、新たな魅力を発見できるかもしれません。

和の趣を感じるラウンジやライブラリーも!

写真:成瀬 亜希子

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リフレッシュルームも完備されており、シャワールームとランドリーを利用できます。フライトの都合などでチェックイン時間前に到着することもありますよね。長旅で疲れてしまって、ひとまずサッパリしたい!という方にはおすすめですよ。

お茶と和食をベースとした新感覚のダイニング

お茶と和食をベースとした新感覚のダイニング

写真:成瀬 亜希子

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ホテル龍名館お茶の水本店に併設されたダイニング「GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」は一般ゲストの利用も可能。御茶ノ水にちなんで「お茶を食す」というコンセプトのもと、新感覚のお茶料理を提供しています。ロゴや外観は爽やかなグリーン、店内はブラウンを基調とした温かみのある空間です。

特に注目したいのが2015年から始まった「抹茶ビアガーデン」!看板メニューの抹茶ビールをはじめ、和紅茶ビール、ほうじ茶黒ビールなど10種のビールを飲み比べできるという内容。その驚きの見た目と味が人気で、2年目となる2017年も9月30日まで開催しています。ホームページから申し込むと1人3,500円が3,000円になるのでお得ですよ。

お茶と和食をベースとした新感覚のダイニング

写真:成瀬 亜希子

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とりあえず「抹茶ビール」(左)でカンパイしましょう!青汁のような見た目で味の想像が全くつきませんが、ビールのほろ苦さと抹茶の苦味のバランスが絶妙。抹茶の香りも程よく、濃厚なのかと思いきや意外にも軽やかな飲み心地です。

2017年の新作「和紅茶ビール」(中央)は紅茶の自然な甘さと華やかな香りが際立っています。普段フルーティなビールが好きという方におすすめ。「ほうじ茶黒ビール」(右)は黒ビール独特のコクとほうじ茶の香ばしさの相性が良く、しっかりとした余韻を楽しめます。3つを飲み比べると「抹茶ビール」が一番バランスが良いかもしれません。

お茶にはカテキンやテアニン、ビタミンCなど身体に良い成分がたっぷり!さらに抹茶をそのまま飲むことで、食物繊維などの不溶性成分も摂取できるのだそう。「ビールよりも身体に良い」とのことで、ちょっとだけ罪悪感も薄れるのではないでしょうか(笑)。

お茶と和食をベースとした新感覚のダイニング

写真:成瀬 亜希子

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人気のメニューは2〜3人でシェアして食べられる「1899オリジナルお茶ソーセージ」。それぞれに緑茶、紅茶、番茶を練りこんだ一品で、同じソーセージとは思えないほど味の違いを楽しめます。調味料はケチャップ、マスタードの他に酢醤油で食べるのも新鮮な感じですよ。

ポテトサラダ好きならぜひ注文したいのが「抹茶ぽてとサラダ」。抹茶を練りこんだポテトサラダに、碾茶(てんちゃ)の粉末と湯葉をトッピングしたもの。抹茶の香りと爽やかさ、湯葉の食感が引き立っています。中濃ソースをつけるといつものポテトサラダに近づきますよ!

店内では1899グッズも販売されており、こちらのおしゃれな「1899ビールグラス」も購入可能。麦茶とほうじ茶をブレンドした1899オリジナルの茶葉と茶缶を合わせた「江戸番茶 茶缶セット」も人気があります。お茶好きな方へのプレゼントにもいかがでしょうか?

御茶ノ水の歴史と文化に触れる「ホテル龍名館お茶の水本店」

旅館時代の趣を残しながら、現代的なラグジュアリーホテルに生まれ変わった「ホテル龍名館お茶の水本店」。それぞれの職人の技が光る素晴らしい内装や装飾は一見の価値があります。宿泊しなくても斬新なお茶料理や抹茶ビアガーデンを気軽に楽しむこともできますよ。御茶ノ水の歴史と文化に触れる旅をしてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/08/19 訪問

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