世界から猫好きたちが集まる猫好きの聖地、愛媛県「青島(猫島)」

世界から猫好きたちが集まる猫好きの聖地、愛媛県「青島(猫島)」

更新日:2017/08/01 15:27

Mija Atsushiのプロフィール写真 Mija Atsushi
愛媛県の瀬戸内海側にある離島、青島(あおしま)。大洲市の北側に位置する、周囲4.2kmほどの小さな有人島です。
この島の特徴は、何といっても非常に多くの猫が生息している、通称「猫島」として知られている事。日本国内のみにとどまらず、世界の各地から愛猫家がこの島を目的に訪れるという、ある意味“猫の聖地”と言っても過言ではない島です。
そんな青島についての様子と、島に訪れる際の注意点をまとめていきます。

多くの猫たちに囲まれる猫好きの聖地、青島

多くの猫たちに囲まれる猫好きの聖地、青島

写真:Mija Atsushi

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島民の数は減少を続けており、現在は15名のみとなっているのに対し、猫の数は100匹を超え、増加を続けています。
その多くは青島港付近の集落にいる為、船を降りると早速数匹の猫たちに囲まれる事になります。

多くの猫たちに囲まれる猫好きの聖地、青島

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エサやり場にてエサを与えると、本当にワラワラと猫たちが寄ってきます。一度に多くの猫たちを見たいのであれば、最も効果的と言えるでしょう。
ただし、島には売店がない為、エサを与えたい場合は、島に渡る前に用意しておく必要があります。

多くの猫たちに囲まれる猫好きの聖地、青島

写真:Mija Atsushi

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ちなみに、豆知識として、耳が切れている猫を見かけると思いますが、これはボランティアの方が猫を病院に連れて行き、去勢手術をした際にされたもの。
また、首輪を付けた猫もたまにいますが、これは飼い主がいるという意味ではなく、島に訪れた人が、お気に入りの猫に付けていったもの。
可愛らしい猫たちのこれまでの背景に思いを馳せながら愛でるのも良いでしょう。

時間潰しに困ったら、休憩所も活用しましょう

時間潰しに困ったら、休憩所も活用しましょう

写真:Mija Atsushi

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朝の便で青島に訪れた場合、帰りの16:15青島港発の便まで、実に7時間半もの時間を過ごす事になります。よって、時間を潰す為の対策をいくつか簡単に考えておく必要があります。
もちろん、ただひたすら猫たちと遊んで過ごすのも良いでしょう。猫じゃらしなどの遊び道具を持参すれば、何匹かは遊んでくれます。

時間潰しに困ったら、休憩所も活用しましょう

写真:Mija Atsushi

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あるいは、島内を散策してみるのも良いでしょう。
小高い山から見下ろす集落や漁港など、離島ならではの風景が広がります。

時間潰しに困ったら、休憩所も活用しましょう

写真:Mija Atsushi

また、集落から少し西に外れた所に、休憩所が設けられるようになりました。1人¥500で利用が可能で、1杯の飲み物も提供されます。
民家の一室を利用する形となっており、小さな島の情緒溢れる民家の中で、静かにゆっくりと休むのもまた非常に粋なものです。
特に午前から訪れて、帰りの船を待ちくたびれている方にとっては、この上ない存在となり得るでしょう。

猫島を楽しむ上での注意点

猫島を楽しむ上での注意点

写真:Mija Atsushi

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もはや世界的に知られるレベルとなっているこの青島ですが、訪れる観光客の増加に伴い、住民への迷惑にもならないよう、ルールとマナーを守る事も大切です。
あまりに身勝手な訪問者が増えた為、島民とその関係者意外の立ち入りが禁止されるような事態に陥らないよう、しっかりと決まり事は守りましょう。

1.猫のエサは、所定の場所で与える事。
2.定期船の発着場付近で立ち止まらない。
3.島は観光地化された場所ではないので、無断で住宅敷地内には立ち入らない。
4.島にはゴミ箱やゴミ捨て場がありませんので、ゴミは各自で持ち帰る。
5.エサの与えすぎは、猫の体調を崩させる原因となりますので、程ほどに。あまったエサは、待合所内のエサ入れに入れましょう。

以上の5項目が遵守事項となります。また、島内には売店もなく、猫たちの世話は数少ない島民がしている以上、限界があります。
ですので、

6.待合室内に、猫の為の募金箱が設置されていますので、募金の協力を。

こちらは任意ですが、これからもこの青島の猫たちに会いに行きたいと考えていらっしゃる方は、是非、募金を検討してみましょう。

乗船の注意点と定期船乗り場までの移動の注意点

乗船の注意点と定期船乗り場までの移動の注意点

写真:Mija Atsushi

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青島へ行くには、大洲市の長浜港より、定期船「あおしま」に乗船する必要があります。定期船の乗り場は、JR伊予長浜駅から西側へ徒歩で2〜3分ほどの場所にあります。

定期船「あおしま」は、通年、1日2往復の便がありますので、その何れかの船に乗って向かう事となります。
定期船の時刻表は、

第1便・長浜港発08:00⇒青島港着08:35 / 青島港発08:45⇒長浜港着9:20
第2便・長浜港発14:30⇒青島港着15:05 / 青島港発16:15⇒長浜港着16:50

となっています。
※2017年7月現在、通年の時刻表

まともに遊びたいなら、08:45青島港発の便にはまず乗れませんので、第1便で行こうが、第2便で行こうが、青島から帰りは16:15となります。
ただし、定期船「あおしま」の定員は34人となっており、2便目(14:30発)の定員は、1便目(08:00発)で乗船した人数を差し引いた人数となります。つまり、1便目で34人に達した場合、2便目には乗船できない事になってしまいます。 ※帰りの便(16:15青島港発)の定員超えを防ぐ為の措置。

また、これは観光船ではなく、あくまで離島航路であり、島民の方が優先となる為、実質的には34人未満となる場合も出てきます。その為、ゴールデンウィーク(以下「GW」と表記)等の大型連休シーズンは、乗船者が1便目の時点であっという間に定員に達する可能性が非常に高くなります。

休日の場合、朝の早い段階から並んでおかないと、乗船はほぼ不可能と見てよいでしょう。特にGWなど、朝の3時4時からすでに並び始めている事も。

また、天候次第で欠航となる恐れもあります。中には、第1便は予定通り出港したが、第2便は天候不良の為に欠航となった場合もあります。
第2便が欠航になりそうな場合、第1便の出向前に知らされると思いますが、強行してそうなってしまった場合、青島に取り残される事となりますので、十分に注意する必要があります。

用意しておくと便利なもの

用意しておくと便利なもの

写真:Mija Atsushi

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青島には売店が存在しない為、島へ渡る前に予め必要な物を準備しておかなければなりません。以下に用意しておきたいものをリストアップしてみましたので、是非参考にしてみてください。


・飲み物、食べ物 ……必需品。最低限、飲み物だけは忘れずに。推奨度:A

・折り畳み傘、日傘 ……天候の急変に備え、折り畳み傘はあると便利。日傘は女性の方でしたら、是非とも持っておきたい物。推奨度:B

・ビニール袋等の入れ物 ……島にはゴミ捨て場などがありませんので、自分で出したゴミは持ち帰りましょう。推奨度:B

・カメラ ……携帯、スマホのカメラでも十分ではありますが、バッテリー対策も兼ねて。推奨度:B

・ウェットティッシュ ……猫を触った後にいきなり食事をするのも考え物。定期船待合室内のトイレでも手は洗えますが、あると便利。推奨度:B

・酔い止め ……船酔いしやすい方は必携。せっかくの猫島が、船酔いで台無しにならないように。推奨度:C(船酔いしやすい方はA)

・猫のエサ ……必需品ではありませんが、やはり沢山の猫を簡単に誘うには、エサやりが効果的。ただし、エサを与える場所と、与えすぎに注意。推奨度:C

・猫用おもちゃ ……こちらも必需品ではありませんが、ねこじゃらしなど持参すると、時間つぶしなどに効果的です。推奨度:C

・時間つぶし対策(本やゲーム等) ……特に第1便から訪れた場合、7時間半もの時間を島内で過ごす事になりので、暇つぶしになるものを用意しておくと良いでしょう。推奨度:C

・モバイルバッテリー ……スマホやゲームなどで時間をつぶそうとする場合、あれば持参すると良いでしょう。推奨度:C

・日差し対策品 ……日除けになる建屋などがあまりない事を考慮に入れて、帽子やサングラス、日焼け止めなどがあると良いでしょう。夏場は特に注意。推奨度:C

・コロコロ等の粘着クリーナー ……猫と遊ぶと、服が毛だらけになりがちです。特に黒色だと目立ちますので、あると便利です。推奨度:C

※推奨度について A…必要!忘れずに持っていく事、B…必要ではないが是非持っておきたい物、C…各自おまかせ

のどかな島と和やかな猫たちに魅了されてみましょう

青島に訪れるまでの注意点も多く、多少面倒なところもあると思いますが、それでも島の猫たちを目の当たりにすると、一気に気分が和やかなものになる事でしょう。それほどの魅力がこの青島の猫たちにはあります。
島に暮らすたくましくも可愛らしい猫たちに、心ゆくまで魅了されましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/08 訪問

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