一攫千金!サウスダコタでゴールドラッシュの街歩き

一攫千金!サウスダコタでゴールドラッシュの街歩き

更新日:2017/08/09 09:09

松田 朝子のプロフィール写真 松田 朝子 トラベルジャーナリスト、ライター
日本からアメリカ・サウスダコタに行くのには、ミネアポリス、またはデトロイトを経由して、ゲートシティとなる街、ラピッドシティへ。ブラックヒルズと呼ばれるこの地域は、1874年に起きたゴールドラッシュで大きくその歴史が変わりました。ウエスタン映画さながらの街では、金の発見がもたらした開拓者と先住民の抗争や街の繁栄などを、様々なアングルから見ることができます。

アート溢れる大統領の街、ラピッドシティ

アート溢れる大統領の街、ラピッドシティ

写真:松田 朝子

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マウントラッシュモアから4人の大統領が見守る街、ラピッドシティのニックネームは、City of Presidents、大統領の街です。ダウンタウンでは交差点ごとに、歴代42人の大統領が等身大の銅像となって迎えてくれます。そして2017年秋にはオバマ前大統領の像も誕生する予定です。

アート溢れる大統領の街、ラピッドシティ

写真:松田 朝子

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コンパクトで歩いて回れるダウンタウンはアート色豊か。特にアート・アレイという通りでは、街がアーティストに建物の壁面を提供しており、壁いっぱいに描かれたポップ・アートはSNS映えもバッチリです。

アート溢れる大統領の街、ラピッドシティ

写真:松田 朝子

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街歩きに疲れたら、ラピッドシティで最も歴史のある、ホテル・アレックス・ジョンソンへ。国家歴史登録財に指定されているこのホテルは、建築当時の1927年と変わらぬままのデザイン。最上階のルーフトップバー、Vertex Sky Bar では、ダウンタウンでもっとも高い場所からのパノラミックな風景を楽しめます。

こってりウエスタンなデッドウッドの街とウォールドラッグ

こってりウエスタンなデッドウッドの街とウォールドラッグ

写真:松田 朝子

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街そのものが米国国家歴史登録財となっているデッドウッドは、まるでウエスタン映画のセットに飛び込んだみたいな街です 。伝説のガンマン、ワイルド・ビル・ヒコックやカラミティ・ジェーンも暮らしたというデッドウッドでは、「サルーンナンバー10」という、バー&レストランがおすすめ。映画にもなった店には、西部開拓時代の工芸品や写真などが所狭しと展示されています。ここはワイルド・ビル・ヒコックがポーカーの最中に撃たれた場所でもあり、そのシーンの再現も観ることができます。

こってりウエスタンなデッドウッドの街とウォールドラッグ

写真:松田 朝子

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また、デッドウッドには80カ所を超えるカジノがあります。街並みの保存と活性化のために1989年、ギャンブルが合法となったのです。古き良き街並みを楽しみながらも、夜遅くまで遊ぶことに事欠かないのは、旅行者にとって嬉しい限りです。

こってりウエスタンなデッドウッドの街とウォールドラッグ

写真:松田 朝子

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バッドランズ国立公園西側のピナクルエントランス付近には、世界最大と言われるドラッグストア、ウォールドラッグがあります。1931年創業のファミリービジネスは、オープン当初は経営不振でした。ある夏、店主夫人のアイディアで、店の前に「Free IceWater」と書いた看板を出すと、無料の氷水を求めて人が殺到、以降急成長したというエピソードは有名です。現在はドラッグストアのみならず、ネイティブアメリカンのアートやジュエリー、ファッション、レストランなどが入った巨大なショッピングモールになっています。モールの中は西部の街風に造られているので、歩いて回るだけでもウエスタン気分を楽しめます。また、無料の氷水のサービスは今でも続いており、それに加えてハンドメイド・ドーナッツと5セントのコーヒーがここの名物となっています。

当時の開拓者のように、ブラックヒルズゴールドをゲット!

当時の開拓者のように、ブラックヒルズゴールドをゲット!

写真:松田 朝子

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デッドウッドで唯一の金鉱 セイン・マインは、1878年に発見されてから1904年に閉山するまで合計15,000オンスの金を産出しました。その後長いこと閉鎖されていましたが、1954年にブロークン・ブーツ・ゴールドマインと改名し、観光地として再オープンしました。

30分おきに行われるガイドツアーでは、観光客はヘルメットをかぶって、実際に採掘が行われていた坑道に入ります。昼なお暗くヘッドランプの明かりを頼りに歩く採掘現場には、当時の採掘道具や、ブロークン・ブーツ の名前の由来となった、鉱夫のブーツもそのまま残っています。

ツアーの最後は、オプションでゴールド・パン体験も。洗い方のコツなどをガイドさんに教わり、気長にパンニングしていくうちに、お皿の底にキラリと光る粒が現れます。採れた金は小さなボトルに入れてもらい、自分へのお土産に!

当時の開拓者のように、ブラックヒルズゴールドをゲット!

提供元:Landstrom’s-Mount Rushmore Gold

http://www.blackhillsgold.com/地図を見る

ブラックヒルズの特産品は、「ブラックヒルズゴールド」です。他のゴールドジュエリーとの違いは、イエロー・ピンク・グリーンといった3色のゴールドを使い、葡萄がデザインされていることです。銀や銅などを含ませて色味を出しているため、10Kの合金扱いですが、その分リーズナブルに買えるので、お土産にもオススメです。

マウントラッシュモア・ゴールドジュエリー・ファクトリーは工場兼ショップの宝石店。ここでは様々なデザインのブラックヒルズゴールドやその他のジュエリーを工場直営価格で買うことができます。また、ここではファクトリー・ツアーもあるので、職人さんのすぐそばで、ジュエリーの製作工程を見ることができます。

当時の開拓者のように、ブラックヒルズゴールドをゲット!

写真:松田 朝子

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ブラックヒルズゴールドのモチーフにも使われている葡萄ですが、サウスダコタには12軒のワイナリーがあります。中でも一番人気なのは、プレーリー・ベリー・ワイナリー。ここは1800年代後半にチェコスロバキアから移住した一家が経営するワイナリーです。

ラベルが可愛いレッド・アス・ルバーブは、地元産のベリーやルバーブを使ったフルーティーなワインです。また、現在は5代目となるワインメーカー、サンディさんの祖母、アンナ・ペーザーさんは伝統的なヨーロッパワインを手がけた人。彼女の名を冠したシリーズのワインもあります。テイスティングでお気に入りを見つけたら、ダイニングエリアで食事とのペアリングを楽しんでみましょう。

ブラックヒルズは太古の昔、ジュラシックパークだった?

ブラックヒルズは太古の昔、ジュラシックパークだった?

写真:松田 朝子

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太古の昔、北米大陸にはたくさんの恐竜が生息しており、サウスダコタ周辺からも、恐竜の化石などがたくさん発掘されています。

小規模ながらも圧巻なのは、ミュージアム@ブラックヒルズ・インスティテュート。ここには日本の恐竜展にも来たというTレックス「スタン」のほぼ完全に近い全身骨格を始め、世界各地から発掘された恐竜の骨格が約30体ほど展示してあります。

ブラックヒルズは太古の昔、ジュラシックパークだった?

写真:松田 朝子

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その他、アンモナイトや鉱石など、古代生物が所狭しと展示されていて、恐竜や化石に興味がなくとも、思わずカメラを構えてしまうでしょう。またここは、恐竜発掘の第一人者、ピーター・ラーソン博士率いるチームの研究施設兼ミュージアムなので、バックヤードでは化石が発掘されてから展示されるまでの修復作業の様子を見ることができます。

ブラックヒルズは太古の昔、ジュラシックパークだった?

写真:松田 朝子

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太古の昔から先史時代にかけてブラックヒルズの歴史や文化などを、当時の開拓者の視点からインタラクティブに学べるのが、ザ・ジャーニーミュージアム。近代的なパピリオンのなかは、古生物学、地質学、考古学、ネイティブ・アメリカン、開拓者というセクションにわかれており、ティピの中に入ると、ホログラムのネイティブ・アメリカンが話しかけてくれたりと、最新の技術と設備でブラックヒルズの歴史を学ぶことができます。

開拓者の気分になって、ゴールドラッシュのアメリカへ!

太古の昔は恐竜が闊歩し、ネイティブアメリカンが聖地と崇め、ゴールドラッシュに湧いた土地は、日本はおろか、他の国でも見ることができません。人類のルーツを感じられるサウスダコタへ、開拓者の気分で訪れてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/21−2017/05/23 訪問

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