アレキパは、ペルーの首都リマから南に約1000km、標高約2300mにあり、建物は周辺の山からの白い火山岩でできているため、白く美しい町並みとなっています。
スペイン風のコロニアルな建物が多く、歴史地区はユネスコの世界遺産にも登録されています。写真は歴史地区の中心地であるアルマス広場。奥に見える荘厳な建物がアレキパ大聖堂です。
また広場から北に5分ほど歩くと、当時の修道女たちの暮らしが垣間見える「サンタ・カタリナ修道院」があり、入り組んだ不思議な造りと静かな雰囲気が人気となっています。
標高が高く空気が澄んでいるため、白い町が陽の光を浴びて明るい印象を受けます。歩いて観光すると陽射しで汗ばむのですが、日陰に入ると涼しくとても過ごしやすい場所です。
この洗練された白く輝く町並みが、夜空に光る月を連想させたために、月が置き忘れた町とロマンチックに言われるようになったのではないでしょうか。
町中からもよく見える「ペルー富士」とも呼ばれるミスティ山はなんと標高5822m!
富士山よりも2000m以上高いのですが、町自体の標高が高いので富士山と同じくらいの大きさに見えます。
さらにこちらはミスティ山のお隣にあるチャチャニ山。その標高はミスティ山を凌ぐ6057m!比較的登りやすい6000m級の山ということで、登山客にも人気です。
美しい町中から雄大なアンデスの山並みが眺められるという素晴らしいロケーションに、思わずうっとりしてしまうでしょう。
マチュピチュ遺跡などに残る階段状の畑からもみえるように、ペルーではインカの時代からジャガイモやトウモロコシを中心とした豊かな作物が育まれてきました。
高い標高による激しい温暖差や強い紫外線、強風などの厳しい環境で、多くの野菜や植物が栄養分を蓄え力強く育ちます。
そんなペルーには食事を楽しみにやってくる観光客も多く、その中でもアレキパは「美食の町」として有名な場所なのです!
なぜアレキパは美食の町になったのでしょう。
アレキパは地理的に、近隣の海や山から新鮮な野菜、魚、肉などの食材が集まります。また、周辺の豊かな土壌からはたくさんの果物や穀物が産出されます。そして気候や過ごしやすさなどから、ペルーの大地主たちが好んでアレキパに住むよようになりました。
こうした豊富な食材と洗練された料理が充実する環境に恵まれたため、近年では世界中の美食家たちが注目するようになったのです。さらに伝統料理に新しいものを取り入れることで、個性的に変化する料理が生まれていきました。
おすすめは「アヒ・デ・ガジーナ」という、黄色い唐辛子と雌鶏のカレーのような料理です。まろやかな辛みと玉ねぎなどの野菜の甘みがからまり、たまりません。お米やじゃがいもと一緒に出てくるペルーの伝統料理です。
また、エビのクリームスープである「チュペ・デ・カマローネ」は、エビの旨味と辛すぎないスパイスがクリーミーでクセになります。
最後に「ロコト・レジェーノ」という唐辛子の肉詰め。とても辛いのに、ニンニクと肉汁がしっかり効いており、美味しくてどんどん食べてしまう料理です。
舌の肥えたアレキパの人々が作るペルーの伝統料理を、ぜひお試しください。
ペルーではクリスマスと年末年始に花火が打ち上げられるのですが、この花火もまたアレキパの名物。
イブの夜と大晦日のカウントダウンと共に打ち上げられる花火は、各家庭の屋上から町中で一斉に打ち上げるのです。ホテルの屋上などに上がれば360度、見渡す限りの花火畑となっています。さらにアレキパは盆地のような地形になっていて高いビルなどもないので、遠くの花火まで広く見渡すことができるのです。
普段は静かなアレキパの町ですが、運が良ければ格別の花火を堪能できるでしょう。
美しい町並みと、美味しいご飯と、雄大な山々と、陽気で優しい人々のいるアレキパ。周辺にはコンドルの舞うコルカ渓谷や温泉もあり、アクティビティも充実しています。
そんな魅力たっぷりのアレキパがあなたを待っています。ぜひお腹を空かせて訪れてみてください!
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