武装的で華麗な容姿!ギャップに萌える長野県の「松本城」

| 長野県

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

武装的で華麗な容姿!ギャップに萌える長野県の「松本城」

武装的で華麗な容姿!ギャップに萌える長野県の「松本城」

更新日:2017/08/19 18:51

いなもと かおりのプロフィール写真 いなもと かおり 城マニア、観光ライター

長野県にある松本城はお城が軍事施設だということを妄想・体験できる工夫が目白押し!城にいくと度々見る壁に空いた小さな穴。実はこの「狭間」と呼ばれる穴は、城を訪れた人たちを射止めるためにあるのです。松本城には天守をはじめ、門なども狭間だらけ!武装的な部分と、一方の華麗な外観のギャップに興奮する城なのです。あなたも松本城に恋してみませんか?

- PR -

松本城はどんな城?

松本城はどんな城?

写真:いなもと かおり

長野県松本市は、乗鞍高原や旧開智学校などの観光スポットのある都市です。中でも松本城は国内外問わず多くの人が訪れる観光地。なんと言っても「国宝」ですからね!

松本城のはじまりは、500年ほど前に遡る小笠原氏が築いた深志城。武田信玄が攻め込み開城した城は、信濃支配の拠点にもなりました。その後、小笠原氏が奪い返し松本城へと改名。今見る近世城郭に改修したのは豊臣秀吉の家臣・石川数正と子の康長です。さらに松平直政の代でも改修の手がはいり、5つの建物が連結した天守群が完成しました。

城を守る要!太鼓門は攻める気持ちで進もう

城を守る要!太鼓門は攻める気持ちで進もう

写真:いなもと かおり

城にとって虎口(出入口)は重要拠点。松本城に着いたら、まずは太鼓門から攻めていきましょう!1999年に復元された太鼓門には太鼓楼が備えられ、戦の際には敵の襲来を知らせる役目を担っていました。城の罠にハマりながら、門を突破していってくださいね。

最初の罠は足下にある土橋。門前まで進むと道が狭くなっています。これは攻め手の兵士をキュッとまとめて、攻撃するゾーンを絞るための工夫です。

城を守る要!太鼓門は攻める気持ちで進もう

写真:いなもと かおり

進むと、門と門に挟まれた長方形の空間に閉じ込められます。周囲を見渡すと、塀には「狭間(さま)」と呼ばれる穴が空いており、弓矢や鉄砲が飛んできます。進むことも戻ることもできない閉鎖的空間には、ぞっとする恐怖体験が待っていますよ!

城を守る要!太鼓門は攻める気持ちで進もう

写真:いなもと かおり

2つ目の門(櫓門)をこじ開けやっと突破できたとしても、上や前方・後方から狙撃される…そんな妄想を繰り広げながら歩くとよりエキサイティングな城巡りができますね!

その美しさに恋して

その美しさに恋して

写真:いなもと かおり

門を通り抜けると、美しい天守群がお待ちかね。特に、水面に反射する逆さ天守は言葉を失うほどの美しさです。絶妙なバランスで並ぶ松本城の天守群は、写真の左側から乾小天守、渡櫓、大天守、辰巳附櫓、月見櫓の5つの建物が連結しています。

実は、現在見る大天守は二代目で1605年頃(※)に完成したと考えられるもの。ちなみに一代目の大天守は解体され、乾小天守を築く木材になったのだそうですよ。なんとも、歴史の積み重ねを感じられますね。(※1593〜4年頃という説もあります)

その美しさに恋して

写真:いなもと かおり

天守にばかり目がいってしまいますが石垣にもご注目ください。乱雑なように見えて、的確に積まれた石垣は当時の石工さんによる技術の賜物です。写真右側にある石垣は、自然の石を加工せずにのせる「野面積み」という積み方。水面に映る逆さ石垣も天守群に負けず劣らずの美しさで、二倍おいしいです!

その美しさに恋して

写真:いなもと かおり

反対側に行くと、赤い橋があります。天守群の黒さを引き立たせる明調色で、撮影スポットとしても人気!目立った橋ではありますが、江戸時代には存在しておりませんでした。ちなみに現在は通行禁止となっています。

武骨な天守群に隠れる優美な月見櫓

武骨な天守群に隠れる優美な月見櫓

写真:いなもと かおり

天守群をさらに細かく観察していきましょう!松本城は川が運んだ土砂が堆積した湿地帯に築かれております。そのため、石垣を高く積むことができず、天守台の石垣でも6.6mとあまり高くはありません。

攻められやすい位置にあるため、天守の防備も厳重!石垣のすぐ上を見ると壁には狭間がたくさんあり、その数は115もあります。

武骨な天守群に隠れる優美な月見櫓

写真:いなもと かおり

石垣よりも張り出している部分がありますね。これは「石落とし」と呼ばれる工夫のひとつ。床部分に穴があき、この穴から鉄砲玉が飛んできます!11箇所に設けられた石落としは、下から見上げるとより脅威を感じますね。

武骨な天守群に隠れる優美な月見櫓

写真:いなもと かおり

天守群のなかでも目立つ艶やかな櫓は、「月見櫓」と呼ばれます。実は、この月見櫓と、接続している「辰巳附櫓」の2つの櫓は、乾小天守・渡櫓・大天守と築城年代が異なります。1633年に松平氏によって付け加えられたとされ、その目的は三代将軍・徳川家光をおもてなしするためだったそう!戦のない時代に築かれた、まさしく安泰の象徴なのです。

残念ながら、家光公は松本城へ御成りすることは叶いませんでしたが、家光公の代わりに月見櫓からの景色を楽しみましょう。

「へぇ〜」情報でさらに興奮する!

「へぇ〜」情報でさらに興奮する!

写真:いなもと かおり

松本城大天守の最上階には、月見櫓にみられるような「廻縁」と呼ばれるスペースがありました。現代でいうベランダのようなものです。

築城計画時には予定していたものの、工事段階で中止になり、フロア内に取り込まれてしまいました。雨や、雪が多い松本の地域では木材が腐りやすかったためともいわれています。もし廻縁を付けていたら最上階はもう少し狭く、見た目も大きく変わっていたかもしれませんね!

「へぇ〜」情報でさらに興奮する!

写真:いなもと かおり

天守前の本丸広場には、かつて御殿が建っていました。城主は天守に住んでいたわけではなく、御殿で政務を執り行い生活もしていたのです。御殿は残っていないものの、2017年7月に運用が開始されたVRアプリで当時の様子が見られるため、城巡りのお供にもおすすめです。

ギャップに萌える松本城

戦うために造られた軍事施設、それが城です。松本城は雄雄しい一面がある一方で、美しい外観をもつ「才色兼備な城」。天守は城のシンボルですが、天守以外の櫓や門、石垣なども城を構成するピースなのです!
城歩きの際には周りの構築物や遺構を逃さないで。ロマンと「へぇ〜」がいっぱい詰まった興奮する名所へ行きましょう!

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/27 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

事業拡大のため、デザイナー、システムエンジニア募集中!国内最大級の旅行サイトを一緒に作りませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ