ファンタジーの世界へようこそ!花巻「童話村の森ライトアップ」が紡ぐ虹色の夢

ファンタジーの世界へようこそ!花巻「童話村の森ライトアップ」が紡ぐ虹色の夢

更新日:2018/07/15 17:57

織笠 なゆきのプロフィール写真 織笠 なゆき トラベルライター、御朱印収集家、狛犬愛好家
岩手県花巻市の「宮沢賢治童話村」で期間限定で催される「童話村の森ライトアップ」は、宮沢賢治の童話を彷彿とさせる、幻想的でカラフルなきらめきが話題になっています。遠くは大阪や福岡、海外からも訪れる人がいるのだとか。花巻の豊かな自然があってこそ映える、美しいライトアップ。ゆったりと眺めながら、夢のような時間を過ごしてみませんか。

「妖精の小径」の虹色にきらめくオブジェ

「妖精の小径」の虹色にきらめくオブジェ

写真:織笠 なゆき

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「童話村の森ライトアップ」は2016年、宮沢賢治生誕120周年を記念して始まりました。会場となっている「宮沢賢治童話村」は、宮沢賢治の作品世界を体験することができるテーマパーク。広々とした敷地には、いくつかの施設と、森の中を散策できる遊歩道が用意されており、童話の中に迷い込んでしまったかのような感覚を楽しむことができます。

写真は、ライトアップが行われるエリアの一つ「妖精の小径」。偏光フィルターを用いたオブジェが森の中に点々と設置されていて、虹色の淡い光を放っています。まだ明るさの残る時間なら周囲の緑が背景となり、本当に妖精が木のかげから現れそうな雰囲気です。

「妖精の小径」の虹色にきらめくオブジェ

写真:織笠 なゆき

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「妖精の小径」では日が沈むにつれ、オブジェだけでなく森のライトアップやミラーボールが繰り出す光も際立ってきます。とはいえそれらはほどよく控えめで、空間を幻想的にし、オブジェの美しさをよりひきたてるためにあるかのよう。RPG(ロールプレイングゲーム)が好きな方なら、このオブジェが回復アイテムやセーブポイントのように見えてくるかもしれませんね。

森の中を進んでいくと、癒される音楽や童話の朗読が聞こえてきます。風のそよぎを感じながら、目と耳でファンタジーの世界に浸りましょう。

「山野草園」は回復できそうなほど神秘的!?

「山野草園」は回復できそうなほど神秘的!?

写真:織笠 なゆき

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「山野草園」は、宮沢賢治の童話に登場する山野草が植えられているというエリアですが、ライトアップの時はまるで祭壇のように様変わり!十字架の元へたどり着いたら、女神さまに会えるんじゃないか?傷ついた体を回復させてもらえるんじゃないか?とさえ思えてしまいます。

『銀河鉄道の夜』がモチーフということなので、十字架はサウザンクロス(南十字星)を表しているのかもしれません。そうするとカラフルなオブジェは宇宙空間に浮かぶ星たちを連想しますね。いやでも、自然の中でのこの輝きは『十力の金剛石』かも?観る人の受け取り方によって、さまざまなイメージに変化しそうなアートです。

「山野草園」は回復できそうなほど神秘的!?

写真:織笠 なゆき

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残念ながら日没後は暗くて危ないのでこの先へは進めませんが、近づけないからこそより神秘的。十字架はモザイクのような美しい造りなので、望遠レンズや双眼鏡をお持ちの方は、ご覧になってみてください。

「中央広場」には豪華などんぐり!

「中央広場」には豪華などんぐり!

写真:織笠 なゆき

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中央広場で美しい光を放つ豪華なオブジェは、なんと『どんぐりと山猫』のどんぐり!まるで玉座のような風格です。これはお話の中の「黄金のどんぐり」でしょうか。どんぐりのオブジェの中にはいくつものミラーボールが仕込まれていて、あたりにキラキラとした光を振りまいています。

「中央広場」には豪華などんぐり!

写真:織笠 なゆき

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「童話村の森ライトアップ」の美しいオブジェなどを手掛けたのは、インスタレーションアート集団の「MirrorBowler(ミラーボーラー)」。グラフィックデザイナーや写真家、照明家、美術講師など、さまざまなジャンルのメンバーが集まり、全国のイベントで作品を発表しています。また、どんぐりの植栽を手掛けたのは、植物をつかった空間装飾を得意とするクリエイティブチーム「ねのうわさ」。この2つのアート集団のコラボにより、金属的なミラーボールや偏光フィルターのオブジェが自然と融合し、「童話村の森ライトアップ」の驚くほど幻想的な空間が完成されました。

周辺を散策して、ライトアップの時間に備えよう!

周辺を散策して、ライトアップの時間に備えよう!

提供元:岩手県観光協会

http://www.iwatetabi.jp/地図を見る

こんなに素敵な「童話村の森ライトアップ」ですが、ライトアップを見るだけなら、実は無料で楽しむことができるんです!

でもせっかくですから、宮沢賢治についてより深く知るためにも、他の施設も巡ってみてはいかがでしょうか。「宮沢賢治童話村」の施設の開館時間は、通常は午後4時30分までですが、ライトアップ開催日は午後7時まで延長されます。早めに到着するようにし、「賢治の学校」や「賢治の教室」などの童話村内の施設、そして美しい自然を楽しみましょう。

※「賢治の学校」のみ入館料が必要。近隣の「宮沢賢治記念館」なども巡るなら、共通入館料で支払うのがおトクです。

周辺を散策して、ライトアップの時間に備えよう!

提供元:花巻市役所 賢治まちづくり課

http://www.city.hanamaki.iwate.jp/shimin/176/181/p…地図を見る

「童話村の森ライトアップ」の期間中は、オブジェが常設されています。オブジェは日中でも陽光を反射して輝き、夜のライトアップとはまた違う魅力を楽しむことができます。開催日には行けないという方や夜まではいられないという方も、ぜひその美しさをご堪能ください。

「童話村の森ライトアップ2018」基本情報

会場:宮沢賢治童話村

住所:岩手県花巻市高松第26地割19番地

開催日:平成30年7月27日(金)から10月7日(日)までの指定日
※ページ下部【関連MEMO】より、「ライトアップ開催カレンダー」でご確認ください。

開催時間:時間は午後6時半(日没時間により変動)から午後9時まで
※荒天などで中止の場合は花巻市のホームページで表示されます。

なかでも8月25日(土)と8月26日(日)の2日間は、「宮沢賢治童話村」内の特設ステージで「イーハトーブフェスティバル2018」が催されます。第一線で活躍するクリエイターやアーティストを招いてのトークショーやコンサート、映画の屋外上映など、盛りだくさんの内容!詳細はページ下部【関連MEMO】より、公式サイトでご確認ください。

さあ、宮沢賢治の愛した美しい自然が残る花巻へ、ファンタジーの世界への扉をひらきに出かけませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/21 訪問

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