伊豆の「河津桜まつり」へ行って本州で一番早いお花見を楽しむ!

伊豆の「河津桜まつり」へ行って本州で一番早いお花見を楽しむ!

更新日:2014/01/06 15:57

大竹 進のプロフィール写真 大竹 進 元旅行会社勤務、元旅行専門学校講師
例年1月下旬から2月にかけて開花し、2月上旬から3月上旬にかけて見頃を迎える早咲き桜である河津桜は、本州で一番早くお花見ができる桜!
各地で見られるソメイヨシノよりも桃色が濃く、また花期が1ヵ月と長いため、お花見のチャンスもたっぷり!
今回はその河津桜誕生の地、伊豆半島南部の河津町にある8000本の濃いピンクの桜が出迎えてくれる「河津桜まつり」についてご紹介します。

河津桜まつりのメイン会場である、河津川沿いの桜並木。

河津桜まつりのメイン会場である、河津川沿いの桜並木。

写真:大竹 進

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例年河津桜まつりは2月10日前後から3月10日前後にかけて開催されますが、2014年の河津桜まつりは2月5日(水)から3月10日(月)まで開催。
河津駅近辺の河口から河津川にそって「河津桜並木」が約3キロ続き、露店も多数出店されます。
主なイベントとしては、2月8日(土)9日(日)に「B級ご当地グルメ大集合!」、2月22日(土)23日(日)に「河津桜ミニクラシックコンサート」、期間中の土・日・祝日に「伊豆の踊子」との撮影会などが行われます。

また、河津桜並木や11ヵ所の名木は期間中毎日ライトアップ(基本18:00〜21:00、一部地区21:30または22:00)され、昼も夜も楽しめます。
河津川沿いの菜の花ロードには名前の通り菜の花の土手が桜並木と共に続き、ピンクとイエローが見事にコラボしています。
所々で河原に降りられるので、水ぬるむ川に触れてみたり、河原からのアングルを狙ってみるのも良いですね。

河津桜の原木

河津桜の原木

写真:大竹 進

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カワヅザクラの原木は、伊豆急河津駅から天城山へ向かって1.3kmの地点、河津町田中の飯田氏宅の庭にあります。
このカワヅザクラは飯田勝美氏(故人)が1955年(昭和30年)頃、偶然発見したさくらの苗を、現在地に植えたもので、2013年現在の樹齢約60年、樹高約10m、幹周約115cmです。
この桜は個人の自宅にありますから、鑑賞・撮影はそれなりのマナーを守り、また結構交通量の多い町道に面していますから、写真を撮る際は車に注意して下さい。

河津桜はこんなにピンク

河津桜はこんなにピンク

写真:大竹 進

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カワヅザクラは早咲きオオシマザクラ系とヒカンザクラ系の自然交配種と推定されています。
ピンクの色合いが濃いので遠目にも鮮やかですが、花も密集して咲いているので見応え充分!
日頃ソメイヨシノを見慣れた目には河津桜の濃いピンクが新鮮に映ります。

河津桜お花見ウォーキングコース

河津桜お花見ウォーキングコース

写真:大竹 進

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河津桜のトンネルになる河津川土手のお花見ウォーキングコース。
河津桜まつり期間中はお花見の人出でぎっしりになります。
川沿いにはお花見ウォーキングコースの豊泉橋付近に「豊泉の足湯処」(9:00〜17:00)、少し下流の菜の花ロードに「さくらの足湯処」(9:00〜17:00)、河口付近に「河津三郎の足湯処」(9:00〜20:00)などがあり、何れも無料ですからちょっと歩き疲れたら足湯に浸かって足を休めながら周りの河津桜を眺めるのも良いですね。

梅にウグイス、河津桜にメジロ

梅にウグイス、河津桜にメジロ

写真:大竹 進

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梅にウグイスという言葉がありますが、河津桜の花に誘われてメジロもやってきます。
河津川にはセキレイなど多くの野鳥の姿も見られます。
また、河津には河津桜だけではなく、樹齢1000年以上と言われる天然記念物の大楠が河津桜まつり会場近くの河津来宮神社境内にあり、一見の価値があります。
河津駅から河津桜原木へいく道から少し入った所にありますから、是非立ち寄ってみることをお薦めします。

終わりに

河津桜はソメイヨシノの様に短期間で散ってしまう桜ではなく、咲き始めから約1ヵ月を経て満開になり、更に満開を長く維持できる特徴もあるピンク色が鮮やかな桜です。
そのため桜の開花情報を聞いてからお花見の予定を組んでも間に合うのがこの河津桜の良いところです。
年々その人気が高まって、現在では期間中の来場者が約100万人にもなり、車で行かれる方は渋滞に巻き込まれたり、駐車場の確保が難しい事もありますから、早目に現地に到着するように注意して下さい。
渋滞の心配が無いのは列車ですが、東京駅及び新宿駅から河津へ直通の特急「踊り子号」、「スーパービュー踊り子号」が運行されています(所要時間約2時間30分)。

回り方としては、河津駅からの場合、線路沿いに下田寄りに進み、直ぐに河津川に出て菜の花ロード、お花見ウォーキングコースを往復するルートもありますが、同じ道を往復するよりも、駅から町道を北進して河津来宮神社にお参りして天然記念物の大楠を眺めた後、駅から1.3キロ先にある河津桜原木を見学し、それから河津川に出て豊泉橋を渡り、「豊泉の足湯処」でちょっと休憩、その後のんびりとお花見ウォーキングコース、そして菜の花ロードを通って河津桜を堪能するのが私のお薦めです。

撮影にお薦めの場所としては、河津桜全体の雰囲気を捉えるなら、河津川に架かる何本かの橋から、桜のアップを撮るのであれば沿道または河原の土手斜面、菜の花を手前に入れたいのであれば河原に降りて見上げる位置、などでしょうか。
なお桜の開花は年によってかなり変動がありますから、お花見の予定を立てる際は下記の関連メモの開花情報などを利用して、タイミングの良い日に行かれることをお薦めします。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/02/21 訪問

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