徳島鳴門・大塚国際美術館「#アートコスプレ・フェス」で名画と一緒に記念撮影!

徳島鳴門・大塚国際美術館「#アートコスプレ・フェス」で名画と一緒に記念撮影!

更新日:2017/10/02 18:10

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
大塚国際美術館は大塚グループ創立75周年事業として、創業の地・徳島への感謝をこめて設立。圧倒的な規模と展示数を誇る美術館ですが、他の美術館とちょっと違うのは、全てが陶板、全てがレプリカ、そして美術館らしからぬ遊び心が満載ということ!
今回は、絵画に登場するドレスなどを着て記念撮影できる「#アートコスプレ・フェス」という楽しいイベントをご紹介します。

大塚国際美術館のユニークな展示方法

大塚国際美術館のユニークな展示方法

提供元:大塚国際美術館

http://o-museum.or.jp/地図を見る

2018年に開館20周年を迎える大塚国際美術館。館内の陶板名画は、大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに再現されており、日本に居ながらにして世界の美術館・美術空間が体感できます。

大塚国際美術館の陶板名画は一緒に記念撮影も可能ですし、そっとなら触れてもOK。通路も広く、一般的な美術館よりも小さなお子さん連れが訪れやすい施設になっています。入館料も一般は3,240円ですが、小・中・高生はなんと540円!小さな頃から名画に触れて欲しい、大きくなったらオリジナルが飾られている美術館や礼拝堂を訪れてほしいという、子どもたちの未来への“思い”が感じられる美術館でもあります。

大塚国際美術館のユニークな展示方法

提供元:大塚国際美術館

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大塚国際美術館には1000余点の作品が地下3階から地上2階まで約4kmに渡って展示されています。4Kmの距離は普通に歩いても1時間くらいはかかる距離。つまり大塚国際美術館を楽しむには、その距離を絵画を楽しみながら歩くという時間の余裕が必要。もちろん歩きやすい履物もポイント。

大塚国際美術館で多くの方が一番最初に出会うシスティーナ・ホールは、ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂の天井画および壁画がひび割れにいたるまでも原画と同じ姿で再現されています。観覧はここからスタート。

床には観覧順路を案内する矢印マークがありますので、広い館内でも迷うことなく楽しめますが、美術ボランティアによる無料の定時ガイド「1時間コース(ベスト10)」「2時間コース」で効率的に鑑賞するのがおすすめです。

※写真はイタリア、ポンペイの秘儀荘「秘儀の間」

大塚国際美術館のユニークな展示方法

写真:東郷 カオル

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大塚国際美術館では「環境展示」「系統展示」「テーマ展示」の3つのユニークな展示方法がなされています。「環境展示」というのは先ほどのシスティーナ礼拝堂天井画および壁画や、写真のスクロヴェーニ礼拝堂のように、現地の環境空間ごとそのまま再現した今までにない臨場感を味わえる立体展示です。

一歩足を踏み入れると、ここが徳島の鳴門だということを忘れさせてくれる再現性と空気感に驚きを隠せません。館内には鑑賞を制限するロープや監視員もおらず、現地では立ち入れない展示もゆっくり鑑賞することができます。

他とは違う!遊び心がいっぱいの大塚国際美術館

他とは違う!遊び心がいっぱいの大塚国際美術館

写真:東郷 カオル

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「近づける」「撮影できる」という、他の美術館にはない体験ができる大塚国際美術館ですが、更に2017年10月29日まで開催されている「#アートコスプレ・フェス」というイベントがとても楽しいのでご紹介します。当初は9月30日までの予定でしたが、反響が大きく延長となりました。

「#アートコスプレ・フェス」は、名画に登場するドレスなどを着て、名画と一緒に撮影できるというもの。衣装の多くは京都造形芸術大学でファッションを学ぶ学生さんが制作しました。細部にまでこだわっていてかなり本格的ですが、着脱のしやすい工夫がなされています。

利用方法は簡単。特に係員に申し込む必要もなく、館内にある「#アートコスプレ・フェス」各ステージに用意されている衣装を「ヘンシンルーム」で服の上から装着して完了。

他とは違う!遊び心がいっぱいの大塚国際美術館

写真:東郷 カオル

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コスプレ衣装は古代から現代まで7つの時代の作品をモデルにした35着。写真はベラスケスの「ラス・メニーナス」。マルガリータ王女の衣装は大人用・子ども用もあり、パパにベラスケスの衣装を着せれば、一風変わった家族写真が撮影できますよ。

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は大人も子どももOKのターバンと耳飾りが用意されており、誰でも気軽に楽しめる人気スポットです。

他とは違う!遊び心がいっぱいの大塚国際美術館

写真:東郷 カオル

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こちらはルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」の衣装。他にも、クリムトの「接吻」や、ピカソの「窓辺に座る女」などが用意されたステージがありますので、めぐってみてくださいね。

鑑賞の合間にちょっと休憩

鑑賞の合間にちょっと休憩

提供元:大塚国際美術館

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大塚国際美術館では屋外でも展示が楽しめます。休憩も兼ねて外の空気を吸いに行きましょう。

「自然光でみてほしい」という画家の願いを実現したモネの「大睡蓮」は、色あせず約2000年以上そのままの色と姿で残る、陶板だからこそ可能になった大胆な展示方法です。

鑑賞の合間にちょっと休憩

写真:東郷 カオル

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「大睡蓮」の周りには展示を取り囲むように池があり、夏にはモネが愛した睡蓮が美しい花を咲かせます。

池のそばにはカフェ・ド・ジヴェルニーのテラス席もあり、美しい景色のなかでお茶が楽しめますよ。季節によっては限定スイーツもありますので要チェックです。

鑑賞の合間にちょっと休憩

写真:東郷 カオル

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ランチは1階の「レストラン ガーデン」で。こちらでおもしろいのが「最後の晩餐」。他のメニューが食べたくても、思わず名前で釣られてしまいます(笑)。

ドリンクは赤ワイン(ぶどうジュース可)。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」を徳島の食材でイメージ再現しています。

正統派は半日かけてじっくり楽しんで

正統派は半日かけてじっくり楽しんで

写真:東郷 カオル

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大塚国際美術館は「#アートコスプレ・フェス」や「名作アニメ・漫画に登場する名画ツアー」といった、西洋美術に親しむイベント企画も多いですが、正統派の方も、現地では鑑賞制限のある貴重な絵画を静かな空間でじっくりと楽しむことができます。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」はオリジナルは既に修復済みですが、大塚国際美術館では修復前のものも見ることが可能なのです。この修復前の陶板名画の前には修復後のものも対になって展示されていて見比べることができます。また、現地では展示室内に15分程しか居られませんが、こちらでは好きなだけ鑑賞できます。オリジナルでは不可能な楽しみ方も、大塚国際美術館なら可能なのです。

正統派は半日かけてじっくり楽しんで

写真:東郷 カオル

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こちらは「モナ・リザ」。オリジナルはパリのルーヴル美術館にあり、至近距離まで近づくことはできませんが、大塚国際美術館ではすぐそばでじっくりと鑑賞できます。しかも作品との記念撮影もOK!

正統派は半日かけてじっくり楽しんで

写真:東郷 カオル

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珍しい展示も。写真はゴッホの幻の「ヒマワリ」と呼ばれるもの。背景がロイヤルブルーで描かれたこちらの「ヒマワリ」は通称“芦屋のヒマワリ”と呼ばれています。白樺美術館設立のために芦屋の実業家が購入したオリジナルは戦禍で焼失。当時発行された「ゼザンヌ・ゴオホ画集」より陶板で原寸大に再現されたものが展示されています。

大塚国際美術館はミュージアムショップもひと味違う!

大塚国際美術館はミュージアムショップもひと味違う!

写真:東郷 カオル

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ミュージアムショップも是非立ち寄ってみてください。人気番組「びじゅチューン!」のグッズやガチャがあり、お子さんが大喜び。

大塚国際美術館はミュージアムショップもひと味違う!

写真:東郷 カオル

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ショップスタッフ考案のオリジナル商品も注目です。遊び心があって思わず「くすっ」と笑ってしまうデザインも。中でもムンクの「叫び」のシリーズはシャレがあってお土産にもおすすめ。8月1日からは「オリジナルムンク阿波和三盆糖」(1日30個数量限定、店頭販売のみ)も並び、他にはない楽しいラインナップです。
もちろんミニサイズの美術陶板も多数用意されています。

鑑賞ルートも時間が必要ですが、こちらのミュージアムショップもあっという間に時間が経ってしまいますので、一般的な美術館よりも時間配分に余裕をもって楽しんでくださいね。

大塚国際美術館、絵画好きなら最低でも3時間は必要

普通に歩いても1時間かかる距離に約1000点の西洋絵画が並ぶ大塚国際美術館。1時間の定時ガイドツアーですと「人気作品ベスト10」しか楽しめません。2時間コースも、ガイド後に自由時間1時間をオンすると、最低でも3時間は必要です。
観光のついでではなく、大塚国際美術館で半日過ごすつもりで訪れるとじっくりと陶板名画とグルメ・ミュージアムショップを楽しめます。是非時間の余裕を持ってお出かけください。

【基本情報】大塚国際美術館
住所 772-0053 徳島県鳴門市鳴門町鳴門公園内
電話番号 088-687-3737
開館時間 9:30〜17:00(入館は16:00まで)
休館日 月曜(祝日の場合は翌日)
※1月は正月明けに連続休館あり、その他特別休館あり、8月無休
入館料 一般3,240円/大学生2,160円/小中高生540円(いずれも消費税等込)

【定時ガイド】
毎日 9:40/10:00/10:30/13:00(2時間「地下3階・地下2階」)
11:00/13:30(1時間「人気作品ベスト10」)
火〜金のみ 13:15(2時間「地下1階・1階」)

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/25 訪問

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