酒田「オランダせんべいFACTORY」で東北のソウルフードの美味しさの秘密を探れ!

酒田「オランダせんべいFACTORY」で東北のソウルフードの美味しさの秘密を探れ!

更新日:2017/08/08 14:55

佐藤 らなこのプロフィール写真 佐藤 らなこ 総合旅行業務取扱管理者
山形県庄内地方の酒田米菓で作られている「オランダせんべい」をご存知でしょうか。薄焼きでパリッとした食感と程よい塩味が絶妙なおせんべいは、東北地方ではソウルフードとして長く愛されています。酒田市にある「オランダせんべいFACTORY」では、おせんべいができるまでの工程見学やせんべい焼き体験などができます。「オランダせんべい」の美味しさの秘密を探りに、全長545mという長〜い工場へ潜入しましょう!

「オランダせんべい」って何?どんな味?

「オランダせんべい」って何?どんな味?

写真:佐藤 らなこ

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「オランダせんべい」を製造している酒田米菓は昭和26年の創業。地元・庄内地方のお米を使ったおせんべいづくりにこだわり、精米から生地作り、焼き、包装まですべての工程を自社工場で行っています。その工程を楽しく見学できる工場として「オランダせんべいFACTORY」は平成27年にオープンしました。

「オランダせんべい」って何?どんな味?

写真:佐藤 らなこ

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昭和37年に発売された「オランダせんべい」は、方言で「おらだ(私たち)のお米で作った、おらだ(私たち)のせんべい」から名付けられました。「何枚食べても飽きのこない、薄いせんべい」を目指して作られた「オランダせんべい」は、厚さ3ミリのパリッとした食感と程よい塩気がたまらなく美味しく、老若男女問わず愛され続けています。

全長545mの長〜い工場でおせんべいができるまでを見学!

全長545mの長〜い工場でおせんべいができるまでを見学!

写真:佐藤 らなこ

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「オランダせんべいFACTORY」がある酒田米菓の最上川工場はその長さが特徴的。なんと全長は545m、見学できるエリアだけでも395mもあります。写真は工場の屋上展望台から撮影したものです。どこまでも真っ直ぐ伸びる工場の屋根。この中は一体どうなっているのか、想像のつかないワクワク感が高まります。では早速、長〜い工場の中に入ってみましょう。

全長545mの長〜い工場でおせんべいができるまでを見学!

写真:佐藤 らなこ

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まずは、おせんべいができるまでの工程見学からスタートです。おせんべい作りは大まかには、生地をつくる→焼いて味をつける→包装するという流れで、窓越しにこの製造工程を見ることができます。写真は「生地の型抜き」をしているところです。型抜きした後の切れ端は無駄にせずに、また戻って生地になって流れてきます。

※おせんべいの製造工程は撮影禁止です。

全長545mの長〜い工場でおせんべいができるまでを見学!

写真:佐藤 らなこ

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写真は焼きあがったおせんべいに味付けをしているところです。「オランダせんべい」は、今も人の手によって味の調合がされていますし、焼く際には気温や湿度、使用するお米の状態などに合わせて焼き加減を調整しています。こうした繊細で丁寧な作業により、東北地方で長く愛される「オランダせんべい」の味が守られています。

目の前で作られているおせんべいは、この後に試食できます。出来立てを食べられるのは工場だけ!初めての方もお馴染みの方も、ほんのり温かいおせんべいをじっくり味わってみてください。

飽きない!退屈しない!楽しく学べる工夫がいっぱい

飽きない!退屈しない!楽しく学べる工夫がいっぱい

写真:佐藤 らなこ

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工程見学の合間には、お米作りやおせんべいについて詳しく学べるコーナーがあります。あられやおかきとおせんべいの違いや美味しく食べるアイデアなど、誰かに話したくなったり、実践してみたくなったりする知識をたくさん得ることができます。

写真は「お米1俵からオランダせんべいが何枚できるか」の展示です。答えはぜひ「オランダせんべいFACTORY」でお確かめください!大人も子どももその答えにはきっと驚きです。

飽きない!退屈しない!楽しく学べる工夫がいっぱい

写真:佐藤 らなこ

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写真は、おせんべい作りに昔使われていた機械が展示されているコーナーです。ここで見た機械の一部が(※改良されて形が変わったものもありますが)動いているところを、実際の工程で見ることができます。

さて、ここまで歩いて来た道を振り返ってみましょう。見学しながらだとあっという間ですが、はるか遠くの入り口に目を向けてみると、工場の長さを実感できます。おせんべいの生地を乾燥させる工程に長さが必要で、このように長〜い工場となっています。

大人も子どもも夢中になる!おせんべい焼きに挑戦しよう

大人も子どもも夢中になる!おせんべい焼きに挑戦しよう

写真:佐藤 らなこ

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工場見学を終えた後は、おせんべい焼き体験(400円)をしてみませんか。焼き網の上で、3秒ごとにおせんべいの生地をひっくり返すのを繰り返します。3秒って意外とむずかしいんです!のんびりしていると焦げてしまうので、少々せっかちな方がいいかもしれません。「1,2,3」とつぶやきながら、ひっくり返すのがコツです。生地は3枚もらえるので、はじめはうまくいかなくても、3枚焼く頃には上手に焼けるようになります。

大人も子どもも夢中になる!おせんべい焼きに挑戦しよう

写真:佐藤 らなこ

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生地が焼けていく様子も観察してみてくださいね。薄っぺらだった生地がぷく〜っと膨らんで、少しずつきつね色に変わっていきます。焼けた後のにはお醤油だれで味付けができますが、何もつけないそのままのおせんべいもいい味してますよ。

おせんべい焼きが3枚では物足りなかった方は追加で生地がもらえますので、スタッフの方にお声かけを!さらに、家でも焼きたいという方は「せんべい手焼き生地」と焼き網をお土産コーナーで買うことができます。

大人も子どもも夢中になる!おせんべい焼きに挑戦しよう

写真:佐藤 らなこ

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おせんべいの味付け体験(600円)もおすすめです。おせんべいはカップ2つ分で、約20種類の味からお好きなものを2種類選び、その味のパウダーをカップに入れて、おせんべいと一緒にシャカシャカと振るだけ。小さなお子様でも簡単に楽しめます。

お子様には甘いチョコレートやチョコバナナ、大人にはバター醤油やホタテバターが人気です。味付けしたおせんべいは、写真のようにお土産として持ち帰ることができます。

ここでしか買えないお土産、食べられないスイーツを!

ここでしか買えないお土産、食べられないスイーツを!

写真:佐藤 らなこ

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工場2階のカフェ「Cafe’de ola’」では、「オランダせんべいFACTORY」オリジナルのスイーツやドリンクを楽しむことができます。写真は、酒田米菓のマスコットキャラクター「オランダちゃん」のねりきりと抹茶のセット(500円)です。可愛くて食べるのがもったいないですよね。鏡せんべいを添えたミルクソフトクリーム(350円)もおすすめです。

ここでしか買えないお土産、食べられないスイーツを!

写真:佐藤 らなこ

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さて、最後はお土産選びです。酒田米菓の代表商品「オランダせんべい」は絶対買いましょう!東北限定にもかかわらず、年間2億枚も売れています。ギフト用の詰め合わせセットや配りやすく個包装になったものなど、用途に合わせていろいろと選べるのも嬉しいです。こちらは、定番の塩味以外にもチーズ味や柚子こしょう味などもあります。

食べやすいミニサイズと味の種類が豊富なおせんべい「うす焼き職人・ちび助」(写真)も人気で、まとめて箱買いしていく方もいらっしゃいます。

ちょっと変わったものとしては、海外用に作っている「輸出せんべい」も。健康志向の高まりで、最近では海外でおせんべいを食べる人が増えているそうです。このおせんべいはここでしか手に入りません。日本国内のものと味比べをしてみるのもいいかもしれませんね。

見どころ満載な「オランダせんべいFACTORY」へ

おせんべいの工程見学の途中には、酒田米菓のマスコットキャラクター「オランダちゃん」のトリックアートや、「オランダせんべい」のパッケージの顔はめパネルなどの展示コーナーもあります。工場見学の記念に楽しい写真をたくさん撮っていってくださいね。

「オランダせんべいFACTORY」では、工場内の生地部がメンテナンスのため停止する日があります。そういった日でも工場見学はできますが、生地部は稼働していません。行ってからガッカリしないように、事前にホームページの工場カレンダーで停止日をチェックしていきましょう。また各々の工程は時間帯により、既に作業が終了していたり、休憩時間に入っていたりして、稼働していない場合もあります。見学するには午前中がおすすめです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/21 訪問

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