TDM 1874 Breweryがあるのは神奈川県横浜市緑区、JR横浜線十日市場駅から徒歩約7分のところ。地元では有名な明治7年の創業の酒屋「坂口屋」が2016年にレストランバーを併設したクラフトビール醸造所をオープンさせたのです。
醸造責任者には、イギリスの醸造所で5年働き、来日後、茨城県の常陸野(ひたちの)ネストビールで働いていたイギリス人醸造家を招聘。
醸造免許を取得し2017年よりクラフトビール醸造を開始したのです。
真新しいレンガ造りのオシャレな建物の窓から、赤銅色のビール醸造設備を覗くことが出来ます。約140平方メートルある建物のうち約50平方メートルのスペースは仕込みや発酵、貯蔵などを行うビール醸造設備になっており、残りの飲食スペースを備えた酒屋スペースになってるのです。
店内からも、飲食スペースからガラス越しに醸造設備を見ることが出来、ビール好きであれば、気分が盛り上がること間違いなし。醸造所では1度に1200キロリットルを仕込むことが出来、マイクロブルワリーとはいえ、なかなか立派な施設なのです。
醸造所で作られたビールは、併設する酒屋の飲食スペースで味わうことが出来ます。酒屋の中の飲食スペース、いわゆる角打ちですが、ここはよくある角打ちは全く違う印象。酔っぱらったオッサンがクダ巻いているような場所ではなく、カウンターに金色に輝くビールサーバーが設置されオシャレなスペース。女性も安心して、鮮度が高い造り立てのビールを安心して楽しむことが出来るのです。
店内では、ビールサーバーから5種類のビールを味わうことが出来ます。ひとつはアサヒスーパードライ、他4種類はTDM 1874 Breweryオリジナルのビールを常時4種類、味わうことが出来ます。
オリジナルビールは、不定期に種類が入れ替わり、その時期にあったビールが飲めるのです。訪問時には、強い苦みが特徴のIPA、ココナッツの甘さが香るココ夏、柑橘系の香りが爽快なPALE ALE、ドイツケルト地方で作られるケルシュの4種類が用意されていました。
ここで提供されるメジャーブランド、アサヒスーパードライもトロトロのクリーミーな泡、モコモコの固い泡、注ぎ方の違う2つのスタイルで提供され、好みの泡を選択できるのも嬉しいのです。
カウンターの上にある黒板には、その日に飲めるビールのラインアップが載ってます。
ビールの名前、アルコール度数、苦みを表すIBU、色、特徴、価格が表示されており、あまりビールに詳しくない方でも好みのビールを選び易いようにアシストしてくれます。この黒板を見て、今日はどんなビールか確認する瞬間も、ビール好きにはたまらないのです。
店内で提供されるフードメニューも豊富。酒屋の角打ちスペースの域を超えています。
ビールによく合うソーセージはドイツ国家認定食肉加工マイスターの資格者が造った逸品。お薦めのレバーケーゼソーセージは、あまり馴染みがありませんが、南ドイツでは定番のソーセージ。味はソフトなスパムといったところです。
ソーセージ以外にもピッツァやカルパッチョなど、お酒に合う料理が多数。サラダや野菜のグリルには地元の野菜を使っているのも嬉しいのです。
こんなにたくさんのフードメニューがあると、ビール以外のお酒を飲みたくなるな、と思う方もいらっしゃるでしょう。心配ご無用、TDM 1874 Breweryではドリンクメニューとしてワインや日本酒も用意していますし、酒屋ならではのシステムとして、店内で販売しているお酒を買って持ち込み、フードコーナーで飲むこともできるのです。
地ビールの他に日本酒も約300種類、ワインセラーも完備されており、最良のコンディションで保存されているワインも約200種類販売されています。
そのほかに焼酎、ジン、ウォッカ、ラムなど世界のお酒が販売されていますし、さらに嬉しいことに地元で生産された野菜まで販売されているのです。
大手ビールメーカーの工場見学も魅力的ですが、TDM 1874 Breweryを訪れると、ほかならぬビールへの情熱と地元への愛情を感じるはず。地元の方は誇りに感じることが出来、地元の方以外でも地域に密着したブリュワリーの本来の姿を感じることが出来るでしょう。
地域に密着した酒屋が始めたビールブリュワリー、初めて造ったビールは、地元の特産「浜なし」を使った「浜なしごーぜ」、店頭販売してもすぐ売り切れるようです。今後も地元の農産物を使ったビールの生産を計画しているようです。地元の方にはもちろん、ビール好きの方はぜひ訪れてもらいたいブリュワリーなのです。
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(2024/4/25更新)
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