写真:モノホシ ダン
地図を見る当初、元興寺の境内は、奈良市の歴史的景観を残す「奈良町(ならまち)」のほぼ全域に及んでいました。その前身は日本初の本格的寺院である飛鳥の法興寺で、奈良時代に平城京遷都とともに現在の地にやってきました。全盛期には南都七大寺のひとつとして隆盛を極めましたが、多くの寺院がそうであったように元興寺もまた兵火で焼かれ、境内の建物としては極楽坊本堂と禅室を残すのみ(ともに国宝)となりました。
写真は正門にあたる「東門」で、東大寺西南院の門を移築したものです。1977年(昭和52年)までは「元興寺極楽坊」と称していました。本尊は「智光曼荼羅(ちこうまんだら)」の中の阿弥陀如来です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る元興寺の手水舎ではいつも季節の花が飾られています。地蔵会が行われる時は桔梗の花が飾られています。ロウソクの炎と撮影するといい感じになります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る元興寺の地蔵会は1948年(昭和23年)に復興した宗教行事です。いまの灯明を点じての供養は、1988年(昭和63年)に浮図田の整備とともにその作法として発意されたものです。浮図田とは、石塔・石仏を田んぼのように並べた昔の供養形態です。万灯供養では、その浮図田の石塔・石仏を囲むようにして灯明皿が置かれ、ボランティアの方によって17時すぎから点火が始まります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る使われる灯明皿は、一口1000円で願い事を墨守して誰でも献灯することができます。燃料は菜種油を使い、藺草芯の灯芯に点火されます。さらに灯明皿は、使用後に土に還るように低火度で焼成したものです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る灯明皿は持ち帰ることはできませんが、無料で自分で作ることができます。作った灯明皿は来年の万灯供養に使われます。極楽堂の前に体験コーナーがあるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る地蔵会では、無病息災・家内安全と子供たちの無事な成長を祈願して、極楽堂内で地蔵尊供養、浮図田前庭で水塔婆供養、そして灯明皿で万灯供養がつづけて行われます。近辺の寺の僧侶の方も参加されます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る水塔婆供養ののち、元興寺の辻村住職を先頭に、読経を唱えながら僧侶の方が浮図田の中を進みます。この頃には境内はカメラマンや観光客でいっぱいになりますので、早めに撮影場所を確保しましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る万灯供養の、いちばんのおおすめの撮影スポットは浮図田の奥庭のところです。ゆらゆらと揺れる灯明皿の灯りに浮かび上がる石塔・石仏群の様子はまるで幽玄の世界です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る人物も入れて撮ってみましょう。やわらかな光に包まれてとても印象的な写真が撮れます。地蔵会の行われる8月23日には、極楽坊本堂前で「境内こどもまつり」と題して、こどもの広場や盆踊りも開催されます。
写真:モノホシ ダン
地図を見るもうひとつのおすすめの撮影スポットは浮図田の前庭です。灯明皿の灯りがとても眩く感じられます。ボランティアの方が絶えず菜種油を注いで灯火を守る姿も印象的です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るあとは石仏に寄り添う桔梗の花も見逃せません。元興寺は花の寺としても有名で、9月になると萩の花が美しいことでも知られています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る禅室の南側では8月24日の18時〜19時にかけて、尺八・筝曲による「奉納演奏」があります。またつづいて19時〜19時30分には僧侶の方たちによる特別法要「音と光のマンダラ」が行われます。万灯供養の夜を存分に楽しみましょう。
いかがでしたか。奈良市内では他にも、2017年7月15日(土)〜9月24日(日)まで東大寺大仏殿を始め、歴史的建造物のライトアップを行っています。時間は19時〜22時まで(9月は18時〜22時まで)。対象は、東大寺の大仏殿・中門・南大門、奈良国立博物館、浮見堂、興福寺五重塔、仏教美術資料研究センターなどです。
あわせて歴史的建造物のナイトウォッチングも同時に楽しむというのもおすすめですよ。
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(2024/4/20更新)
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