牛角パンを片手にお散歩!台湾「三峡老街」グルメと歴史の街

牛角パンを片手にお散歩!台湾「三峡老街」グルメと歴史の街

更新日:2017/08/16 09:04

やま かづのプロフィール写真 やま かづ 機内食&マンゴーにはうるさいトラベルライター
「三峡老街」は台北の南西部の山あいにあり、今でも日本統治時代に整備された古い街並みが残っています。当時の建物は、古代ヨーロッパの建築スタイルに日本や中国様式も融合し、独特な雰囲気をつくり出しています。
そんな「三峡老街」ですが、実はグルメが充実、特に牛の角の形をした牛角パンが名物で、たくさんの専門店が並んでいます。
牛角パンを片手で頬張りながら、独特な歴史を刻む街のお散歩を楽しんでみませんか?

歴史の街「三峡老街」をぶらりとお散歩!

歴史の街「三峡老街」をぶらりとお散歩!

写真:やま かづ

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台北・南西部の山あいに位置する三峡は、三峡渓、横渓、大漢渓の3つの流れの合流点で、かつては「三角湧」と呼ばれていました。

そんな三峡は肥沃な土地に恵まれていたため、古くから農業が発達していました。また、近くの山では藍染めの材料となる植物がとれ、染めた布を洗う川も流れていたことから染物業も発展しました。さらに、その特異な地形を生かして、海運により台湾内外に品物を送ることで繁栄を築きました。

歴史の街「三峡老街」をぶらりとお散歩!

写真:やま かづ

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日本統治後、三峡の中心である民権街の不揃いな建物や狭い通りは一掃されました。そして、古代ギリシャの柱や古代ローマのアーチ、バロック様式の装飾などが中国や日本様式の建物に融合され、赤レンガを積み上げた独特な街並みができ上がりました。それが現在の「三峡老街」の礎となりました。

歴史の街「三峡老街」をぶらりとお散歩!

写真:やま かづ

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バロック様式を採用した建物の歩道は、連続したアーチを描いています。また、それぞれの家や商店の屋根には家主の名前や屋号が刻まれ、現在街なかで見られる看板とは趣が全く違います。
さらに、屋根や2階の窓付近には家紋が彫られている建物もありますので、一軒一軒注意深く観察していると、さらに新しい発見があるかもしれません。

三峡といえば牛角パン!牛角パンといえば三峡!

三峡といえば牛角パン!牛角パンといえば三峡!

写真:やま かづ

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「三峡老街」の名物といえば、台湾風クロワッサンとも呼ばれている牛角パン(金牛角麺包)で、通りには幾つかのお店が並んでいます。
文字どおり牛の角の形をしたパンですが、その食感は独特です。クロワッサンのようにふんわりサクッとした食感ではなく、どちらかというとクッキーのようです。

三峡といえば牛角パン!牛角パンといえば三峡!

写真:やま かづ

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牛角パンの種類はいろいろ。バターたっぷりのオリジナルを初めとして、チョコレート、イチゴ、抹茶などがあります。また、台湾らしいパイナップル、黒糖なんていうのもあります。
さらに、お店によっては、あずき入り、練乳入りなど、中身が詰まったボリューム満点のものもあります。

どのお店も店頭に試食を置いています。いろいろ食べ比べて、お気に入りを見つけてくださいね。お土産用に箱入りも売っていますよ。

三峡といえば牛角パン!牛角パンといえば三峡!

写真:やま かづ

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牛角パンを使ったアイスクリームはいかがですか?
角の部分にふんわりアイスがたっぷり、暑い夏ならやっぱりこれでしょう。バニラ、チョコ、ストロベリー、抹茶、さらにそのミックスと、フレーバーはいろいろです。
もちろん、角の先端までアイスはたっぷり、最後のひと口まで牛角パンとの独特な食感が楽しめます。

3度の再建で現在に至る「三峡祖師廟」

3度の再建で現在に至る「三峡祖師廟」

写真:やま かづ

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「三峡老街」の中心にあるのが「三峡祖師廟」です。1769年清朝中期に創設されましたが、1833年の大地震により崩壊しました。その後、再建を果たしましたが、今度は1895年の日本軍の焼き討ちで焼失しました。現在の「三峡祖師廟」は3度目の再建によるものです。

この廟の屋根の部分は五門三殿式と呼ばれており、緻密に彫られた装飾が重なり合うように積み上げられています。ちょっと離れたところから、ぜひ屋根の上のほうまで目を凝らしてみてください。

3度の再建で現在に至る「三峡祖師廟」

写真:やま かづ

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「三峡祖師廟」の向かいから、三峡河をまたいで架かっているのが「長福橋」で、両端の欄干には石づくりの獅子があしらわれています。また、橋の途中には7基の中国式の東屋がつくられています。

東屋の椅子に腰かけると、三峡河のゆったりとした流れと緑に包まれた両岸の街並みを臨むことができます。

三峡が誇る画伯、李梅樹の紀念館にも立ち寄ってみたい

三峡が誇る画伯、李梅樹の紀念館にも立ち寄ってみたい

写真:やま かづ

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三峡の地で生まれ育った大画伯、李梅樹の功績をたたえて建てられたのが「李梅樹紀念館」です。三峡の地を愛し、自らの芸術活動を進めるともに「三峡祖師廟」の再建にも尽力したということで、三峡の郷土教育の場となっています。

李梅樹の紹介とともに、三峡の大自然や女性を描いた油絵、水墨画などが展示されていますが、旅行者にとってはそちらのほうが興味深いかもしれません。時間があれば、立ち寄ってみるものいいでしょう。

もっとある!グルメのお楽しみ「三峡老街」

もっとある!グルメのお楽しみ「三峡老街」

写真:やま かづ

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昔の街並みを今に残した老街を取り囲むように、いわゆる門前市場的な役割を果たしているのが民生街、信義街などの幾つかの通りです。
通り沿いには牛角パンの店、土産物屋、食堂が軒を連ねていますが、そのすき間を縫うように飲み物やスナックの屋台も並んでいます。

飲み物の屋台の中でも目につくのが、スイカ(西瓜)ジュースの屋台です。みずみずしいスイカは、三峡の地形を生かした特産物の一つです。

もっとある!グルメのお楽しみ「三峡老街」

写真:やま かづ

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牛角パンの食べ歩きもいいけれど、がっつりと食事をしたいのなら、地元料理を出すお店も民生街にはたくさん並んでいます。
どのお店もおいしくて、なおかつ庶民価格です。豚肉の角煮飯や牛肉そぼろの魯肉飯、野菜なら空芯菜、いかがですか?

もっとある!グルメのお楽しみ「三峡老街」

写真:やま かづ

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さらにスイーツなら、光明路にある「恋恋布忘」で手づくりのプリンやパンナコッタはいかがでしょうか?夏ならマンゴーをたくさん使ったマンゴーかき氷が最高です。トッピングにプリンかパンナコッタが選べます。
台北からちょっと離れただけでこのボリューム、そしてお値段!ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

意外に簡単アクセス!「三峡老街」

「三峡老街」と聞くと山の中にあり、台北からだとアクセスしにくい印象がありますが、実は地下鉄駅から直通でたくさんのバス路線が出ています。

1)地下鉄板南線「新捕」「板橋」「府中」駅
2)地下鉄中和新蘆線「最安」駅
3)松山新店線「新店」駅

いずれの駅からも約1時間で到着、「三峡老街」「文化路口」「国小前」で下車すぐです。

台北からでも意外に近いグルメと歴史の街「三峡老街」、思い立ったが吉日です!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/14−2017/07/17 訪問

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