イェンチェンプー駅を下車し、大勇路に沿って南に向かって歩いて行くと見えてくる倉庫群、それが「駁二芸術特区」。
高雄港第三ドックにあり、かつて商港として栄えた高雄港に建設された倉庫群が、時代と共にその役目を終え、駅も倉庫群も長い間閉鎖されていたのを、資源を利用した活性化計画の実施で、台湾南部の実験創作アトリエ及び工芸クリエイティブ発展センターに変身させたものです。
駁二は大きく大勇倉庫群・蓬莱倉庫群、そして2013年末にオープンした大義倉庫群という三つのゾーンに分けられますが、約1kmの範囲には倉庫跡以外にも、線路跡・港・広場などもあり、とにかく広く、そしてスケールが大きい事に驚かされます。
カフェやレストランはもちろん、ショップ、ギャラリー、映画館、博物館など、バラエティー豊か。また子供も楽しめるスポットも充実。
台湾には、数多くのリノベーションスポットがありますが、ここはその模範と言っても過言じゃないですね。
大勇区の倉庫群の中で、一番広い店舗を構えるのが、台湾の大型書店チェーンである「誠品書店」。 蔦屋書店のモデルになったと言われている書店で、本だけでなく、雑貨やグルメが揃う複合施設になっていて、台湾のカルチャー発信源にもなっています。
防波堤をイメージして造られた内装が印象的で、郷土の出版物にも力を入れた品揃え。日本のガイドブックも揃っています。特に雑貨類が豊富で、日本では見た事の無いデザイナー物も多く取り揃えられています。
また、店内にあるカフェ「TWOTWOTOGO」は台南の有名飲料店「波哥」の開いた店で、広く落ち着いた雰囲気の中で、お茶やスイーツを楽しむ事が出来ます。
港沿いには、特に大きなオブジェや壁面アートがたくさんあり、それを観ながら散歩するのも楽しいでしょう。SNS映えする作品もたくさんあるので、自撮り好きにはたまらないスポットです。
また、蓬莱倉庫群の西側には、古い操車場跡地があります。
ここは嘗ての貨物専用の高雄港駅で、現在は「哈瑪星鉄道文化園区」として、資料館やアートスペースとして利用されています。広大な敷地には使われなくなった貨物ヤードが並び、その上には廃品を利用したオブジェがゴロゴロ。なかなかユニークな光景です。
台湾に来て、食べずに帰る人がいるのか?という位、大人気台湾グルメ、小籠包ですが、この高雄・イェンチェン区に激ウマ小籠包を食べさせてくれる店があります。それが「永和小籠湯包」。
店と書きましたが、屋根のある店をイメージしてはいけません(笑)。ビルの谷間の路上の屋台です。オジさまが、一人で切り盛りしていて、メニューは小籠湯包60元(約220円)、酸辣湯25元(約90円)、猪血湯25元(約90円)の3つだけ。
日本語の看板があるところを見ると、日本人が口コミを見てたくさんやって来るんでしょう。確かに美味しいです。日本にも店舗がある、某有名料理店の小籠包にも負けず劣らず。しかもかなりリーズナブルです。
小腹を満たすにちょうど良い小籠包、こんなディープな場所で食べるのも、旅の思い出になりますね。
永和小籠湯包
住所:高雄市イェンチェン区大勇路99号
更にお勧めなのが、やはりこちらも大人気台湾グルメ、牛肉麺が食べられる「港園牛肉麺館」。1953年創業で60年以上の歴史を持つ店で、連日お客様が溢れかえる程混雑しています。
牛肉麺には汁なし(牛肉拌麺)と汁あり(牛肉湯麺)があり、それぞれ110元(約400円)。牛肉拌麺の方が人気があり、少量の汁は濃厚な味付けとなっていて、モチモチの太い平打ち麺を絡めれば、文句無しに美味しい。
また、卓上には調味料やニンニク・唐辛子などの薬味もあるので、自分好みにアレンジする事も出来ます。
港園牛肉麺館
住所:高雄市イェンチェン区大成街55号
フルーツ王国台湾で、フルーツスイーツを食べないなんて邪道!中でもフルーツかき氷は、絶対に食べておきたいもの。特に広い南北に走る通り七賢三路には、人気店がズラリと並びます。
おすすめは「高雄婆婆氷」。80年以上も続く老舗かき氷店で、新鮮なフルーツを組み合わせたかき氷は、地元の人たちや観光客に大人気。歩道に大きくはみ出したテーブルに腰掛けて、ボリュームたっぷりのかき氷を、夏だけでなく年中食べる事が出来るのが嬉しいですね。
値段は、種類やサイズにもよりますが、60元(約220円)から食べられます。
高雄婆婆氷
住所:高雄市イェンチェン区七賢三路135号
「高雄婆婆氷(創始店)」のすぐ近くにある「東美水果店」。こちらも創業60年以上の老舗のフルーツショップ。カットフルーツやスムージーなどが頂けますが、オススメは「豆」を使ったおしるこ「豆湯」。中でも夏に使われる食材の代表と言えるのが緑豆を使った「緑豆湯」は人気です。
夏は冷たく冷やしたもの、冬は暖かくしたものがあって、タピオカが入った物なら腹持ちも良く、食事代わりにもなります。スムージーは60元(約220円)ほど。緑豆湯は30元(約110円)ほど。
東美水果店
住所:高雄市イェンチェン区七賢三路139号
「豆花」も、絶対に食べておきたい、台湾スイーツの定番。豆花とは、簡単に言うと豆乳プリンのようなものに甘いシロップがかけられ、一緒にタピオカ、小豆、フルーツなどをトッピングして食べるもの。豆乳から出来ているのでヘルシーだと、特に女性に人気のスイーツです。
七賢三路には、豆花を食べさせてくれるお店がたくさんありますが、こじんまりしたお店の「赤カン楼豆花」がオススメ。豆花の種類は30種類ほど。豆と水に拘って使られている口解けの滑らかな豆花は、虜になる事間違い無し。
赤カン楼豆花
住所:高雄市イェンチェン区七賢三路116号
お腹が満たされたら、やっぱり行っておきたいマッサージ。台湾マッサージは安くて上手と評判ですが、この七賢三路沿いにある、とてもリーズナブルで、テクニック的にも満足が得られる店「快楽脚養成館」がオススメ。
足裏マッサージの相場は、40分(足湯10分+マッサージ30分)で400〜600元(約1,460円〜2,200円)。全身マッサージは60分で800元〜1,200元(約2,930円〜4,400円)程度の価格帯ですが、こちらは、足裏マッサージが40分300元、全身マッサージが60分800元、そして全身+足裏+肩2時間コースが1100元というお安さ。
お洒落な店ではありませんが、清潔感があって、女性でも安心して施術して貰えます。そしてとても丁寧で上手い!
快楽脚養成館
住所:高雄市イェンチェン区七賢三路148号
港町情緒溢れる高雄は、台湾の南側に位置する為、冬でも温暖でとても旅がしやすい街です。
そして高雄のイェンチェン区は、ガイドブックには載っていないけれど、地元の人たちに愛され続けているスポットがたくさんあります。
自分だけのお気に入りの場所や店探しにピッタリな街。ぜひ訪れてみて下さい。
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(2024/4/25更新)
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