高知県の国道32号線沿い。やや坂道を約400m上がると広い駐車場があります。無料で止めることが出来るのでレンタカーでもお得です。また、400mですからバスなどで移動してきても、手軽に行くことが出来ます。
八坂神社の境内にある杉の大杉は料金所があり、杉の維持管理費用として大人200円を払います。ここには近所の可愛い猫たちが遊びに来て、昼寝をしていることがあります。その名前は「りょうま」と「しんたろう」。その名前から、さすが高知と感じるのでは。
日本一大杉の入口付近には、「マレーの虎」と呼ばれた軍人・山下奉文(1885年−1946年)の祠があります。その理由は山下が旧大杉村出身だったからです。また、山下は杉の大杉にちなんで「巨杉(きょさん)」という雅号を使用していました。
山下奉文の祠の左側にある階段を上がり、見事な狛犬を過ぎると左手にある巨大な杉の姿が目に飛び込んできます。また、八坂神社は階段を上がって正面。杉にばかり注目が行ってしまいますが、まずは神社へ。正面の額は1枚板で作られており、価値が高いものですのですので、見落とさないようにしましょう。
樹齢3000年以上と推定される巨木ですので、その迫力を肌で感じてみて下さい。国の特別天然記念物であり、南北に2本が立っていることから夫婦杉とも言われていますが、その根元はくっついているのでまさに夫婦。
南側の杉の根元周囲は20m、高さは60mに達します。北側は根元が16.5mで高さは56m。大迫力で来る人を迎えてくれています。
伝説では素箋鳴尊の手植え。とある古文書には10世紀初頭、京都から来た武士が根元に行基菩薩、祇園牛頭天王、貴船大明神を祀ったというものもあり、古くから祀られているのは間違いありません。
杉の大杉の周囲は、ぐるりと歩けるようになっています。歩いてみれば、ますますその巨大さを実感できるはず。なお、ロープの中には入らないようにして下さい。近くで写真を撮りたいという気持ちになるかも知れませんが、これも貴重な遺産を後世に伝えるためなのです。
杉の大杉は、昭和を代表する大歌手「美空ひばり」に所縁の地となっています。昭和22年4月のこと。9歳の美空ひばりは巡業で大豊町に来ました。しかしながら不運にもバスの転落事故に遭遇してしまいます。その際に大豊町の人たちに助けられ、療養することになりました。その後、八坂神社に参拝し、日本一の歌手になれるよう祈願したというのです。
14歳になり、改めてお世話になった人たちへのお礼をするため大豊町を訪れます。そこで再びこの地を訪れ、2本の杉に日本一の歌手となれるよう祈願したそうです。
美空ひばりは平成元年に故人となりましたが、その後平成5年に有志により美空ひばりの遺影碑が立てられました。場所は杉の大杉から歩いてすぐの場所で道案内が出ています。碑にはボタンが付いていて、そこを押すと美空ひばりの名曲を聴くことが出来ます。ぜひ、試してみて下さい。
国道から手軽に行ける場所の「日本一」とも言われる杉の大杉。推定樹齢3000年以上の迫力は半端ではありません。
美空ひばりが祈願した場所でパワースポットと呼ばれていますので、訪れた際には自分の願いが叶うように祈願してみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/19更新)
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