日本最南端「JR指宿枕崎線」と指宿観光&撮影スポット巡り

日本最南端「JR指宿枕崎線」と指宿観光&撮影スポット巡り

更新日:2017/11/06 10:08

日本最南端の鉄道、「JR指宿枕崎線」。そしてこの鉄道の中心都市、指宿市には知林ヶ島や池田湖、開聞岳といった、観光名所が多くあります。そこで今回は、指宿市内の観光地各所の見所と撮影ポイントをご紹介しましょう。 

特にJR最南端駅からの開聞岳 通称「薩摩富士」に沈む夕日や列車を絡めた撮影ポイントなども併せてご紹介しますので、是非訪問してみてください。

指宿を目指して、空と陸のアクセス。どちらの素晴らしいおまけつき!

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鹿児島県指宿市(いぶすきし)は薩摩半島の南東部を占め、総面積149平方kmと大きく、市のほぼ全域が霧島火山帯の上にあり、県内でも有数の温泉地です。鹿児島からJR指宿枕崎線のほぼ中間地点。ここが今回の旅の起点となります。

そのため、この指宿を起点として旅を続けると便利ですよ。駅前広場には疲れをいやすとした足湯も完備しています。

指宿までのアクセスはJR鹿児島中央駅より普通列車でほぼ90分。そして移動中も旅の醍醐味。ちょっと変わったスポットで寛いで、楽しんでみませんか?

指宿を目指して、空と陸のアクセス。どちらの素晴らしいおまけつき!
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移動のお楽しみポイントは、特急「指宿の玉手箱」 通称「いぶたま」号です。鹿児島中央と指宿の間を約60分で結んでいます。

白と黒のツートンカラーのシックな車体を持ち、乗車口では玉手箱の煙に見立てたミストが噴出します。また座席配置は単なるボックス席ではなく、海辺になる方の座席は、窓側に向いて配置されてており、乗車中鹿児島湾を一望できます。ちょうど伊豆急行の「リゾート21」の様な配列になっています。

また本棚やベビーベッドなども完備しており、家族連れには嬉しい仕掛けが満載です。移動中のひと時を存分に楽しめる列車になっています。是非一度度体験ください。

市街地の観光スポットは「いぶりん」で回ろう!

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「いぶりん」とは駅前の観光案内所やいくつかのメジャーなホテルに配備されている電動アシスト自転車の事で、それぞれの場所で時間貸ししてくれます。

観光客向けの電動アシスト自転車の貸し出しサービスはとても嬉しいシステムです。駅といくつかのホテルでは有料で乗り捨てもできますので、駅からホテルへの移動手段としても使えますよ。

さて最初の見所は「知林ヶ島」です。この島は指宿駅から「いぶりん」で30分程の魚見港の先、数百メートルの鹿児島湾に浮かぶ無人島です。3−10月にかけて大潮の干潮時には約800mの砂洲が表れて、島まで歩いて渡れます。

地続きになることから、縁結びで縁起が良いと言われ、カップルの人気スポットです。砂洲出現カレンダーも公開されているので、出現時期を狙って行ってみてください。

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さて、次のスポットは薩摩伝承館。ここは知林ヶ島の渡り口から自転車で数分のところ、白水館という高級ホテルの敷地内にあり、一般公開されています。

ここには白水館のオーナー下竹原家が所蔵していた、約3000点の文化的コレクションが展示されています。

江戸時代、鎖国政策の中、地勢上、外国との接触が盛んであった薩摩藩が、収集、交易した珍しい美術品や薩摩伝統の焼き物、絵画などが所狭しと展示されています。

入場料は1500円ですが、これだけの文化遺産をメンテナンスし後世に伝承していくという役割と考えれば、決して高くないと思います。是非一度立ち寄られてはいかがでしょうか

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3つ目のご紹介は「橋牟礼川遺跡」いわゆる古代人の住居跡です。写真は弥生時代の竪穴式住居を復元したレプリカです。

この遺跡は縄文時代の住居跡に一旦土砂が堆積し、そこに弥生時代の住居が構成された場所で、1918年に土器や住居跡の出土がそれぞれ違う地層から発見されたことで、縄文文化と弥生文化の時間的順序を証明した学術的には価値の高い場所です。

1996年には国の史跡に指定されましたが、目立った看板などはなく、一見では見過ごしそうな場所です。駅からは徒歩でもいかれるので、是非訪れて、古代文化のうんちくを自慢しては如何でしょうか(笑)

広い指宿市は郊外も見所満載!「イッシ―伝説」の湖、池田湖と薩摩富士を見よう

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指宿市には、市の郊外にも多くの観光スポットがあります。その一つが池田湖です。

池田湖は周囲15km、最大水深233mのカルデラ湖で、九州最大の湖です。アクセスは駅から鹿児島交通のバスはありますが、本数も多くはなく、他への観光を考えると、レンタカーが一番便利です。駅前からは20分程で到着します。

ご覧の写真はイッシー伝説の「イッシー」なる未確認巨大水棲生物。ネス湖のネッシーにちなんで名づけられたそうです。1978年には複数の目撃者が現れ、誌面上を賑わしており、未だにその噂は消えていないようです。

ひょうきんな姿は県道29号線の脇に立っているので、すぐわかります。話のタネに行ってみませんか?

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さて、池田湖から開聞岳 通称「薩摩富士」を臨むポイントをご紹介しましょう。先ほどのイッシー看板の位置はお土産屋さんやレストランも並ぶ、いわゆる池田湖のメジャーな観光ポイントなのですが、開聞岳が右端になるので、山と湖が正対する、いわゆる「王道構図」にはなりません。

そこで少し東側に行って29号線から247号線に入って数分走った、エプロンハウスの駐車場が、ちょうどこの「王道構図」になります。
薩摩富士のなだらかな稜線が青い湖の真上に映えて安定感のある構図で撮ってみませんか?

夕方は日本最南端駅付近からダイヤモンド薩摩富士の絶景を撮ろう

夕方は日本最南端駅付近からダイヤモンド薩摩富士の絶景を撮ろう
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さて、日本の鉄道最南端、西大山駅のご紹介です。沖縄県には鉄道がないので、この地が最南端駅になります。そして薩摩富士を背景に、入線する列車は上り列車で、しかも陽のある内の撮影は、1日5回の撮影機会となります。

その中でも3月初旬か10月初旬であれば、夕日に暮れる直前の逆光の薩摩富士を背景にした、16時56分の列車を狙うのが一番のお勧めです

このショットを撮るためだけにこの駅に来る価値があるくらい、素晴らしい情景が捉えられます。しかも西大山駅は無人駅なので、無料でホームに入って撮影できます。ぜひお試しください。ただし安全と撮影マナーは十分に配慮してくださいね。

ここへのアクセスは列車で行くと、列車本数が少ないので、大変効率が悪いです。やはり車を使うしかない処です。指宿駅からは1時間は見た方が良いです。

実はこの開聞岳や最南端駅 西大山は2006年以前は開聞町といい、指宿市とは別の自治体でした。平成の町村大合併で、隣の山川町と併せて、指宿市になりました。従って現在の開聞岳は指宿市内の観光名所となっています。

夕方は日本最南端駅付近からダイヤモンド薩摩富士の絶景を撮ろう
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これは開聞岳山頂に夕日が落ちるように見える、「ダイヤモンド薩摩富士」です。開聞岳の東側エリアは比較的開けているので、太陽の通り道、黄道の軌跡がわかれば、こうしたダイヤモンド薩摩富士はほぼ一年中撮影可能です。

ただ、最南端駅、西大山駅付近でこの状態が見られる時期は限られます。毎年10月10日頃と3月5日頃に、この「ダイヤモンド薩摩富士」が日本最南端駅で見られます。

また、山頂に太陽が絡むのは日没時刻の30分ほど前になりますので、撮影時刻には十分注意してください。

指宿は温泉以外にも見処・遊び処一杯

今回は鹿児島県の南薩摩地方の要所、「指宿市」をキーワードにまとめました。見どころも、撮りどころも遊びどころも満載のところです。夏も海からの涼風があり、冬も温泉で温暖なので、1年中訪問するのに適しています。 皆様のご旅行先の一つに加えて頂ければ幸いです

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/10−2017/03/12 訪問

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