朝鮮より東で一番美しい景勝地「鞆の浦」は日本一癒される港町

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朝鮮より東で一番美しい景勝地「鞆の浦」は日本一癒される港町

朝鮮より東で一番美しい景勝地「鞆の浦」は日本一癒される港町

更新日:2017/08/09 11:05

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門

広島県福山市の「鞆の浦」は江戸時代、朝鮮の通信使が「朝鮮より東で一番の景勝地」と褒め称えました。
鞆の浦のシンボルである「常夜燈」周辺には江戸時代の港の風景そのままの情緒ある空間が広がり、歴史あるお寺から望む鞆港も、まるで一枚の絵画のような景色で目を楽しませることができます。

「保命酒」という珍しいお酒を生んだ土地柄と江戸時代から続く旧家が残る、日本で最も癒される港町「鞆の浦」を紹介します。

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瀬戸内海国立公園「鞆の浦」のシンボル「常夜燈」

瀬戸内海国立公園「鞆の浦」のシンボル「常夜燈」

写真:肥後 球磨門

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瀬戸内海国立公園の中にあり、ジブリのアニメ映画『崖の上のポニョ』の舞台となったといわれる「鞆の浦」へは公共交通機関利用の場合はJR福山駅から鞆港行きバスでおよそ30分、車だと山陽自動車道 福山東ICから県道22号線(福山鞆線)経由でおよそ30分で到着します。

瀬戸内海国立公園「鞆の浦」のシンボル「常夜燈」

写真:肥後 球磨門

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バス終点の鞆港から歩いて2分のところにあるのが鞆の浦のシンボル「常夜燈」で、鞆港を出入りする船を誘導する灯台として1859年(安政6年)に建造されました。海中の基礎部分からの高さは10メートルあり常夜燈の高さでは日本一を誇っていて、まさに鞆の浦一番のシンボルといえる建造物です。

瀬戸内海国立公園「鞆の浦」のシンボル「常夜燈」

写真:肥後 球磨門

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歴史を刻んだ迫力ある石の重厚感も近くで見るとなかなか迫力があっていいのですが、バス停側から遠くに眺め見る常夜燈は、伝統的な町屋をリノベートして生まれ変わったお洒落なカフェと、江戸時代からある大蔵などと一体になって調和のある景色を作り出していて、まるで映画の背景にぴったりな情景です。

目にしみるような山の緑と海の澄んだ青。自然の生み出す色と、時代を超えた人工物が見事に調和した風景は一見の価値があるのではないでしょうか。

鞆の浦の港を一望できる古刹「医王寺」

鞆の浦の港を一望できる古刹「医王寺」

写真:肥後 球磨門

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常夜燈から徒歩3分で「医王寺」に向かう坂道に着きます。医王寺は826年(天長3)年に弘法大師によって開基された鞆の浦で2番目に古いといわれるお寺で後山(うしろやま)の中腹に建ち、境内から鞆の浦の素晴らしい景色が一望できます。

鞆の浦の港を一望できる古刹「医王寺」

写真:肥後 球磨門

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1642年(寛永19年)に福山藩主から寄進された鐘楼と奥に広がる鞆港の景色が作る構図は、なんともいえない素晴らしさで言葉に出来ないくらいです。
医王寺までの上り坂はちょっと苦しいかもしれませんが、目の前に広がる景色がそれを一気に帳消しにしてくれるので、ここから鞆の浦を鑑賞する事をおススメします。

国の重要文化財「太田家住宅」

国の重要文化財「太田家住宅」

写真:肥後 球磨門

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常夜燈からすぐの所に江戸時代中期に建てられ、母屋や蔵などが国の重要文化財に指定されている「太田家住宅」があり、内部が一般公開されています。

この屋敷を建てたのは大阪から移り住んだ中村吉兵衛という人物で、1659年(万治2年)からこの地で漢方薬酒「保命酒(ほうめいしゅ)」の製造・販売を始めました。福山藩の御用酒になった保命酒の独占販売で莫大な利益を上げ、その財でこの屋敷を建てたのですが、明治になって独占販売が出来なくなり中村家は廃業しました。

その後、屋敷は廻船業を営んでいた太田家に買い取られたので、現在は「太田家住宅」として公開されています。

国の重要文化財「太田家住宅」

写真:肥後 球磨門

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屋敷内には贅を凝らした設えがあちこちに見られるのですが、たとえば玄関は土間ではなく瓦と漆喰を市松模様にしたデザインになっています。
母屋には17の部屋があり、特徴的なのは茶室が多いこと。この屋敷に福山のお殿様がお忍びでお茶をたしなみに来たといわれ、そのため茶室の入り口は「にじり口(鴨居が低く、頭をかがめないと入れない茶室特有の造り)」になっていません。お殿様に頭を下げさせないためにだとか。

内部はスタッフの方が案内してくれるのでお願いしましょう。へえ〜っと驚く設えが沢山あるおススメの屋敷です。

350年の歴史ある健康酒「保命酒」の製造販売元「岡本亀太郎本店」

350年の歴史ある健康酒「保命酒」の製造販売元「岡本亀太郎本店」

写真:肥後 球磨門

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350年以上前、中村吉兵衛によって作り出された健康酒「保命酒」は現在鞆の浦にある数軒の保命酒屋さんで入手できます。
写真にあるのは常夜燈から歩いて2分の「岡本亀太郎本店」で、中村家が廃業するときに道具一式を譲り受けて製造販売を開始した保命酒屋さんです。

店構えから伝統を感じます。それもそのはずで、かつて福山城内にあった長屋門が店舗の入り口になっているのです。1873年(明治6年)に民間に払い下げられたものを鞆の浦まで運び移設したもので、江戸時代初期の福山城の貴重な遺構として福山市の重要文化財に指定されています。

350年の歴史ある健康酒「保命酒」の製造販売元「岡本亀太郎本店」

写真:肥後 球磨門

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店内に入ると迫力のある「保命酒」の看板が目に飛び込んできます。大きな龍が印象的な看板も中村家から譲り受けたもので一見の価値ありです。
道具や看板だけではなく350年の歴史がある中村家の伝統と味を受け継ぐ「保命酒」をお土産にしてはいかがでしょうか。

鞆の浦にある保命酒屋さんでは試飲もできるので、飲み比べをしても楽しいかと。ただしアルコール度数14度のリキュールベースのお酒なので飲みすぎに注意しましょう。

鞆の浦第一の景勝地 福禅寺「對潮楼」

鞆の浦第一の景勝地 福禅寺「對潮楼」

写真:肥後 球磨門

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鞆港バス停からすぐの場所に福禅寺があります。本堂に隣接する建物が1694年(元禄7年)に創建された客殿の「對潮楼(たいちょうろう)」で、江戸時代、朝鮮からの通信使の迎賓館として使用されていました。
ここに宿泊した朝鮮通信使の李邦彦から「日東第一形勝(朝鮮より東で一番美しい景勝地)」という絶賛を受け、對潮楼と名付けられたと伝わっています。

窓の木枠が額縁の役目をしていて、一枚の絵画を見るような演出になっているのも面白い趣向です。美しい鞆の浦でも一番の景色を堪能できる絶好の場所ではないでしょうか。

江戸風情が残る静かな港町「鞆の浦」

『崖の上のポニョ』やTV番組の流星ワゴンのロケ地になった鞆の浦。映画やTV番組を観た方は実際のロケに使われた場所を訪れると楽しさが倍増するかもしれませんね。
もちろん、観てない方も十分に楽しめる「日本で一番癒される」港町です。

江戸時代から続く歴史的建造物が数多く残る古い町並みを散策しながら、残しておきたい日本の風景を堪能してみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/02 訪問

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