「慕田峪長城」は比較的最近になって開放された万里の長城のため知名度がさほど高くありません。以前は北京から交通網が整っている万里の長城といえば「八達嶺長城」のみでした。そのため、いつ行っても人でいっぱい、写真を撮っても長城を撮っているのか観光客を撮っているのかわからないといった嘆きの声もありました。「慕田峪長城」ならその点は安心。写真の通り、万里の長城の中でも観光客が少ない穴場なんです。
「慕田峪長城」は北京市内の地下鉄2番線の東直門駅（东直门站）からバスの路線が整備され、約2時間弱でアクセスできる日帰り旅行にぴったりの場所。最近では、様々な旅行会社から日帰りツアーも用意されているので、アクセスが心配な方は利用すると便利だと思います。
「慕田峪長城」の入り口に到着したら、そこからシャトルバスで長城付近まで移動です。入り口は南からと北からと二つあります。シャトルバスを降りてから長城までは、南から入るとロープウェイか徒歩かが選べ、北から入るとゴンドラか徒歩になります。景色を楽しむのなら断然ゴンドラかロープウェイ。徒歩はかなり体力に自信がある方以外はオススメしません。何より体力を使うべきは万里の長城に着いてからですから。
写真はロープウェイでのアクセス。周囲の景色を楽しんでいるとあっという間に長城に到着です。これなら足腰に自信がない方でも安心ですね。
ロープウェイ、またはゴンドラを降りると目の前に長城が！観光のルートは、写真の地図の右側のアップダウンがきつめのルートと、左側の比較的穏やかなルートがあります。どちらも素晴らしい眺望ですので、ご自身の体力に合わせて選んでくださいね。
写真は左側のルートになります。この長城は全体として保存状態がとてもよく、教科書で習ったような風景が続いているので興奮すること間違いなし。この観光客の数であれば写真撮影も問題ありませんし、中国の歴史を感じながらのんびりと歩けるのも嬉しいところ。景観の美しさと観光客の少なさからウェディングの写真を撮る方も多いのだとか。
観光をし終えたら、帰りもゴンドラ・ロープウェイまたは徒歩が選べます。でも実は南口のロープウェイで来た方だけ選べるもう一つの方法があるんです。写真にも写っている超長い滑り台のようなもので降りる方法です！
これはスライダーと呼ばれていますが、乗り方は簡単。前についているバーを押したり引いたりするだけ。普通に座っただけでは全くスピードが出ないので安心です。緑の中を疾走するのは本当に気持ちいいのでぜひ試してみてくださいね。
観光客が少ないとはいえ、「慕田峪長城」はよく整備されており、ふもとにはお土産やさんがずらりと並んでいます。一点注意は、露店の商品には値札がついていないこと。買い物をしたいときは価格交渉が必要となりますので強気で頑張りましょう(笑)
カフェやレストラン、綺麗なトイレもあるので、観光後のランチやホッと一息つきたいときに便利ですよ。なんと吉野家もあります。
「慕田峪長城」は北京から2時間弱でアクセスでき、観光客は少なめ、更には保存状態も良いという万里の長城の穴場。観光地として程よく整備されているので安心感もあります。北京からの日帰り旅行に最適ですので、是非トライしてみてくださいね。
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(2024/4/19更新)
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