写真:ろぼたん
地図を見る国宝・日光東照宮の陽明門の大修復が約40年ぶりに行われ、2017年3月から4年ぶりに公開。最も色鮮やかに見える今は「日光詣」にうってつけ。
世界遺産ともなっている日光の二社一寺を参拝するだけでも、その煌びやかな建築や自然の豊かさに圧倒されますが、その迫力と大きさで細かい匠の技までは見落としがちです。
古くから避暑地として愛されてきた奥日光・中禅寺湖に佇む「星野リゾート 界 日光」は、日光東照宮にも使われている伝統工芸の技や栃木の美しさを随所に感じるお宿。「日光詣」に上質な旅時間がプラスされますよ。
写真:ろぼたん
地図を見る「界 日光」に入ると、栃木の伝統工芸品や益子焼などが並ぶエントランスに出ます。イスに腰かけた先に見えるのは、信仰の対象でもあった「男体山」や「中禅寺湖」。
その奥には「組子ライブラリー」が続きます。栃木を代表する伝統工芸や素材、鹿沼組子(かぬまくみこ)、日光彫、益子焼、大谷石(おおやいし)などを用いた美術館のような空間が広がっています。
この「組子ライブラリー」は、宿泊客は自由に出入りして、常時設置されているハーブティーやコーヒーなどを楽しんだり、本を読んだりできる場所。そしてここは時間帯によって美しく名前を変え、ちょっとした特別体験ができるライブラリーへと変わります。
チェックインでは、栃木で作られた甘酒の振る舞いが。ここから「界 日光」での「日光詣」が始まります。身体に染みる甘酒。古くから「日光詣」では茶屋で飲んでいたものというのも納得。砂糖を使わずとも濃くて甘く、身体の疲れがとれていくようです。
16時半〜19時までの夕暮れの時間帯、「組子ライブラリー」は、夕日色のロゼのスパークリングワインがいただける「宵待ライブラリー」に。夕食後の19時半〜22時半には、「月影ライブラリー」となり、オリジナルブレンドの珈琲を挽いてドリップしていただくという、寛ぎの時間を過ごせる大人の珈琲タイムへ。
「月影ライブラリー」の時間にいただける珈琲は、「日光珈琲」が特別にブレンドしたもの。観光中に立ち寄ると、行列待ちのことが多い地元の人気店の珈琲がゆっくり頂けるのは、嬉しいポイント。もちろん、ずっとお部屋におこもりしてもOKですが、滞在中は何度も足を運びたくなるステキなライブラリーですよ。
写真:ろぼたん
地図を見る江戸時代、日光東照宮造営のために集められた職人が、日光に隣接する鹿沼でその技を伝えたのが始まりと言われる「鹿沼組子(かぬまくみこ)」。「界 日光」の中でも特にその美しさを体験できる部屋がご当地部屋「鹿沼組子の間」です。
晴れた夕暮れは、中禅寺湖の湖面に夕日が反射して、その光が増幅したかのように、組子の間から差し込んでくる美しい時間帯。
金色に輝く光のシャワーが組子越しに降り注ぎ、部屋の中にできる美しい影。組子越しには夕日に染まるバラ色の中禅寺湖が見えますよ。
写真:ろぼたん
地図を見るまた、朝日の時間帯もとても幻想的。中禅寺湖の低い位置に浮かぶ雲が儚く消えていく様子や、男体山が朝日で輝く様子が見られることも。ただし、ベッドの寝心地がよすぎて起きられないかも(笑)。
釘などは使わず、手作業で何種類もの模様を作り上げている職人の技、その工芸品の美しさは、何度見てもため息ものですよ。
写真:ろぼたん
地図を見る正面からは気づかないのですが、眺める方向を変えて見て下さい。光の入る角度が変わると、「いろは坂」や「男体山」といった奥日光の名所が浮かび上がってきます!
え?どうやって作っているの?と魅入ってしまう「鹿沼組子」。このお部屋では体験キットが備え付けられています(無料)。作り上げるとコースターになりますよ。一般の客室に宿泊した場合でも、「組子ライブラリー」で体験可能(有料)。日光東照宮の陽明門などを見ると、豪華絢爛なイメージになりがちですが、組子の構造を知ると違った見方ができるかも。
暑い夏を涼やかに過ごすことのできる「界 日光」のおもてなしをご紹介。早めのチェックインをして体験していただきたいのが「足水テラス」。湯桶に張った男体山の湧き水に足を浸ければ、一気にクールダウン。その日の気温などで水の温度も調整してくれますので、心地よい涼がとれますよ。
しかも桶の中にはカラフルなビー玉に、「鹿沼組子」のあしらいも。男体山を望む景色もこの場所ならでは。
写真:ろぼたん
地図を見るしかも江戸時代からやってきたようないで立ちのスタッフが更に気分を盛り上げてくれます。ちょうど「足水テラス」の体験時間は「宵待ライブラリー」の時間帯。ここでいただくスパークリングワインも最高!スタッフにおねだりしちゃいましょう。
宿泊する人は当日予約制、しかも無料なので、晴れていれば是非オススメしたい筆者イチオシの体験です。
また、2017年7月15日〜8月31日にいただける「とちおとめシロップのかき氷」も暑い夏ならではのお楽しみ。
日光のおいしいお水で作ったサラリと口で溶けるかき氷。栃木名産のいちご「とちおとめ」をたっぷりと使ったシロップ。とちおとめの甘みとほどよい酸味、柔らかい氷の美味しさは格別。「組子ライブラリー」で無料でいただけます。(18:30〜21:00)
写真:ろぼたん
地図を見る温泉宿の魅力も忘れてはいけません。特にオススメしたいのは、時間帯で男女入れ替え制となる「白糸の湯」。ヒノキの大きな屋根がある露天風呂。ここは洗い場が2つと小さめですが、日本酒風呂が楽しめるお風呂です。
日本酒風呂は、参拝前に身を清めるのにうってつけ。お肌がツルツルになる美肌効果があるだけでなく、保温効果も。更にリラックス度が増すともいわれており、いいこと尽くし。使用する樽酒も二荒山神社に「お神酒」を献上している老舗の酒蔵のものを使用。湯に注ぎ入れる時間が男女それぞれの入浴タイムで決まっていますので、チェックイン時に確認を。
女性専用風呂は、大きな内風呂、岩造りの露天風呂、サウナが完備。洗い場も広く開放的です。タオル、バスタオルともに大浴場に完備されているので、お部屋からタオルを持っていく必要もありません。
写真:ろぼたん
地図を見る男性用の大浴場も広々とした檜造り。露天風呂は立ち上がると中禅寺湖の様子も眺められて開放感抜群です。
「界 日光」は、3,000坪の敷地にわずか33部屋のみという贅沢な空間の宿。寛ぎスペースも広く、ゆったりと過ごせます。湯上り処には無料のアイスキャンディーもありますよ。
写真:ろぼたん
地図を見るお食事にも「界 日光」ならではのこだわりが。運ばれてくるお料理はもちろん、器にもご注目。日光彫が施された美しい器などを使ったりと、この土地ならではの魅力を感じます。
写真:ろぼたん
地図を見る地元の旬の食材が多く使用されているだけでなく、調味料にもこだわりが。甘味のある醤油や柚子の使い方は独特な風味を感じるはず。京都の湯葉とは違う日光の湯波は、京風の食べ方よりも日光独自の調味料で食べた方が断然美味しく、味わいの違いを感じられますよ。
丁寧な下拵えや仕上げも見事。季節を感じる盛付やあしらいもお楽しみです。
メインのお料理は、栃木県で採取される「大谷石(おおやいし)」で作ったオリジナルの器で牛肉を蒸しあげたもの。余計な脂が落ちてヘルシーなのに素材本来の甘みや旨みが凝縮された一品。目の前で仕上げるパフォーマンスでワクワク感が増幅します。
この「大谷石」は、日光東照宮などを参拝しているときにも見かけますよ。
日光の伝統工芸がふんだんに使われた「組子ライブラリー」でのおもてなしや滞在中に感じる心地よさは、美しい奥日光の景観や贅沢な設えだけではありません。日光の素晴らしさを知ってほしい、滞在を楽しんでほしいと思うスタッフの気持ちが伝わってくるからかも。毎晩開催される「日光下駄談義」などでも熱意が伝わってきますよ。
日光東照宮から車で約30分〜40分程度の距離と、参拝と観光の両方が楽しめる奥日光。「星野リゾート 界 日光」で、現代の日光詣を体験してみませんか?
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(2024/3/28更新)
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