透き通る青い海と美しいビーチが魅力!奄美群島・加計呂麻島観光へ

透き通る青い海と美しいビーチが魅力!奄美群島・加計呂麻島観光へ

更新日:2017/07/24 16:10

高橋 しゅうのプロフィール写真 高橋 しゅう 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
加計呂麻島(かけろま)は、鹿児島県奄美大島の南に位置する自然豊かな細長い島です。島へは奄美大島古仁屋からフェリーで約30分程度。有名な観光地はありませんが、珊瑚礁広がる青い海と白い砂浜、各所で目にする南国の植物、のどかな空気感、その素朴な雰囲気と南国情緒豊かな自然が魅力の島です。近年はその魅力に多くの旅人を惹き付けています。奄美観光の際には、是非時間を作って訪れて頂きたい、魅力の島旅を紹介します。

加計呂麻島へのアクセスと島内の交通手段

加計呂麻島へのアクセスと島内の交通手段

写真:高橋 しゅう

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加計呂麻島へ行く際は、奄美大島南部に位置する古仁屋の町が島への玄関口となります。

奄美空港から古仁屋までは、名瀬でバスを乗り継ぎ約2時間から2時間半、奄美中心部の名瀬からは約1時間の行程です。レンタカーを利用の際には、国道58号線を古仁屋へ向けて南下します。

古仁屋より島へはフェリーまたは海上タクシー(乗合または貸切)を利用して約20〜30分。加計呂麻島の瀬相(せそう)と生間(いけんま)の2ヵ所の港をそれぞれ結んでいて、目的地に応じての利用となります。

加計呂麻島へのアクセスと島内の交通手段

写真:高橋 しゅう

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島内での移動手段は、路線バスまたはレンタカー及びレンタバイクを利用となります。

島での滞在時間や目的によりますが、1〜2ヵ所の主要スポットを巡るようでしたらバスでの移動、周囲147kmにも及ぶ島の隅々まで周遊されたい場合は、やはりレンタカーやバイクの利用をお勧めします。

尚、レンタカーは加計呂麻島内にもありますが、レンタバイクは島内にはありませんので、奄美大島からフェリーで渡ることとなります。

一番の魅力は、何といっても珊瑚礁広がる透き通る青い海

一番の魅力は、何といっても珊瑚礁広がる透き通る青い海

写真:高橋 しゅう

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加計呂麻島には大きな観光施設や土産店が並ぶ場所も無く、いわゆる観光地らしい雰囲気は、ほとんど感じられません。

その分、開発されていない素朴で静かな雰囲気と、美しい自然が魅力となっています。中でもやはり一番の魅力は海。南国情緒あふれる透き通た青い海や白い砂浜、珊瑚礁が広がる海中が多くの旅人を惹き付けています。

写真は島北部の実久(さねく)ビーチ。実久ブルーとも言われる美しい海とビーチで、一度は訪れたい場所です。

尚、ビーチでの海水浴の時期としては、概ね6〜9月頃までがベストシーズンとなります。

一番の魅力は、何といっても珊瑚礁広がる透き通る青い海

写真:高橋 しゅう

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こちらは阿多地(あだち)の海岸。島にはガイドブックにも紹介されていない穴場のビーチがたくさんあります。ここは主要エリアとは離れている地区で、訪れる人もほとんどいません。

更に、ビーチからわずかな距離の海中に珊瑚礁の大群落が広がり、見事なテーブルサンゴや枝サンゴを気軽にシュノーケルで見ることができる、穴場スポットでもあります。

一番の魅力は、何といっても珊瑚礁広がる透き通る青い海

写真:高橋 しゅう

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天気の良い日は、海で見る夕日も美しくお勧めです。加計呂麻では美しく澄んだ海、そして澄んだ空が夕日で染まるサンセットの時間帯も見逃せません。

海に沈む夕日、刻々と変化する空の色を眺めながらのんびりするのも、旅先ならではの贅沢な時間の過ごしではないでしょうか。夕日のスポットとしては、西阿室地区が有名です。写真は西阿室の隣の嘉入地区のビーチです。

デイゴ並木が美しい映画・男はつらいよロケ地、諸鈍

デイゴ並木が美しい映画・男はつらいよロケ地、諸鈍

写真:高橋 しゅう

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諸鈍(しょどん)は、デイゴ並木が印象的な島南部に位置する海沿いの集落です。

海岸沿いに数百メートル続くデイゴ並木は、奄美エリア随一のデイゴのスポットで、加計呂麻島を代表する景観の一つで、特に5月下旬から6月上旬にかけては、真紅の花を咲かせて、並木道を彩ります。

デイゴ並木が美しい映画・男はつらいよロケ地、諸鈍

写真:高橋 しゅう

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加計呂麻島は、映画・男はつらいよ第48作「紅の花」のロケ地にもなりました。中でもここ諸鈍は、舞台の中心的な場所で、大きな記念碑が建っています。

男はつらいよの最終作ともなった「紅の花」のロケ地は、寅さんファンの方にとっては一度は訪れてみたい場所の一つとも言えます。

石碑に刻まれた、山田洋二監督の言葉も印象的です。

デイゴ並木が美しい映画・男はつらいよロケ地、諸鈍

写真:高橋 しゅう

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こちらは映画の中のマドンナ役・リリー(浅丘ルリ子)が住んでいた設定の「リリーの家」です。

前段の、デイゴ並木に隣接する海岸の前に建つ家で、情緒ある佇まいを今に伝えています。中の見学はできませんが、平成29年6月より民泊施設として、宿泊できるようになりました。

寅さんファンの方は、加計呂麻島での宿泊先に利用されてみてはいかがでしょうか。

かつての海軍の要塞としての戦跡も残る歴史の島

かつての海軍の要塞としての戦跡も残る歴史の島

写真:高橋 しゅう

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加計呂麻島は、太平洋戦争時の海軍の要塞としての顔も持っています。

複雑に入り組んだ海岸線は天然の港となり、南方への戦線の補給基地として重要な役割を果たしていました。

その歴史の痕跡が各所に残り、中でも印象的な特攻艇の基地跡です。太平洋戦争中に戦局が悪化して来る中、敵艦に爆発物を積んで体当たりで特攻する特攻艇「震洋」の基地が島に築かれました。

写真は、吞之浦(のみのうら)の震洋艇格納壕跡で、格納壕の跡とレプリカの船が展示されています。

かつての海軍の要塞としての戦跡も残る歴史の島

写真:高橋 しゅう

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格納壕の手前は海で、すぐに出動できるようになっていて、複数の格納壕が続けて掘られています。(撮影時は引き潮)

他にも、島内には旧海軍防備衛所の建物跡や艦船用給水用ダム跡等、戦跡が数多く残っています。

島内の何気ない風景も魅力

島内の何気ない風景も魅力

写真:高橋 しゅう

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島の中の何気ない景色にもたくさん魅力が詰まっています。

こちらは、於斎(おさい)地区のガジュマルの木です。島を巡っていると道沿いに、このようなガジュマルやバナナなどの南国の普段見慣れない植物や、風景を至る所で目にすることが出来、それがまた絵になるのです。

島内の何気ない風景も魅力

写真:高橋 しゅう

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写真は、島北部の実久地区のサンゴ塀です。このようなサンゴ積みの塀や独特な建物も、島の各所で目にすることができます。

サンゴ塀の続く路地や家並みの中を散策すると、ゆったりとした島時間を肌で感じることができると思います。

島内の何気ない風景も魅力

写真:高橋 しゅう

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明かりの少ない島内では空を見上げると、そこには満点の星空が広がります。空の澄んだ日には、明かりの少ない海岸に出て眺めると海の上に空いっぱいに星が煌めき印象的です。

星空や夕日を見る為にも、島での宿泊を是非お勧めします。

奄美へLCC就航により、気軽に訪れることができる加計呂麻島

加計呂麻島へ行く際の玄関口、奄美大島へは成田、関西、鹿児島等からの空路、または鹿児島や関西及び沖縄方面からのフェリー利用となります。

特に、ローコストキャリア(LCC)のバニラエアが、これまでの成田空港に加え、平成29年からは関西空港からの就航により、関西方面からも安価な運賃設定で、より気軽に旅行し易くなりました。

旅先として加計呂麻島への旅行を計画してみませんか。(できれば奄美大島・加計呂麻島で4日以上の日程がベストです。)

きっと思い出深い素敵な旅になると思いますよ。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/28−2017/06/30 訪問

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