あおもり犬は、青森県弘前市出身の現代美術家の奈良美智の巨大なオブジェです。高さ8.5m、横幅6.7m、青森県立美術館の屋外に展示されています。美術館内部から見ることもできますが、まず屋外で見るのがおすすめ。1階のチケット売り場で地図を渡されますから、地下2階まで探しにいきましょう。
うつむいている顔を間近で見上げてみると、角度によって、いろいろな表情にみえます。哀愁が漂う後ろ姿もチェック!美術館内の奈良美智の展示室には、独特な表情の子どもたちがたくさん。展示されている大きな小屋のなかに、寝転んでいる子どもたちを見守っているあおもり犬がいますよ。窓からのぞいてみましょう。
青森県立美術館の建物は、隣の三内丸山遺跡からヒントを得て設計されました。この美術館の壮観な展示は、20世紀の代表的な画家のマルク・シャガールの大きな舞台幕4枚。1枚の大きさは縦9m、横15m、青・オレンジ・黄色などの鮮やかな色と幻想的な雰囲気が伝わってきます。
日本人の画家のコレクションは、青森県出身者が中心です。なかでも、日本を代表する版画家棟方志功の版画は色鮮やかで必見。青森の代表的な祭「ねぶた」などを題材にしています。有名な歌人、劇作家の寺山修司の展示が美術館にあることが珍しく貴重。建物も展示も青森愛をたくさん感じます。
入り口が7ヶ所あり、広くて迷路のようなところもありますから、注意してくださいね。
(入場料大人:510円/2017年7月現在 なお屋外のみは無料)
ミュージアムショップでは、グッズ、青森名産品の他に書籍なども置いてあります。あおもり犬グッズは、ぬいぐるみ・マスコット・貯金箱、カードなど。冬の雪の帽子を被った様なあおもり犬の絵葉書も可愛いらしい!
絵本のようなカフェ「4匹の猫」では、青森のりんごのデザートはもちろん、カレーにもりんごのソテーが入っています。
津軽観光の中心地の弘前は、新青森から電車で1時間弱。ここにも、奈良美智のオブジェ、「A to Zメモリアルドッグ」のあおもり犬がいます。赤煉瓦作りの倉庫室内で公開されていて、犬小屋の中の室内犬のイメージ。ガラス越しですから、少し見にくいことが難点です。
2006年に行われた個展で製作され、隣接する吉野町緑地公園で屋外展示だったものが、傷がついて修理後現在の屋内展示となった経緯があります。全長4.5m、高さ3mなのですが、青森県立美術館からみると、小さくみえます。立ち姿、顔も少し左に向き、表情も違っています。見比べてみると、楽しいですよ。
この赤煉瓦の倉庫は、以前は吉井酒造のりんごの倉庫だったそうです。ガラス窓のデザインは犬小屋のイメージ。青森県立美術館の奈良美智の展示作品の小屋や窓のデザインに共通するものがあります。
青森県立美術館は、青森からの芸術の発信を目指して設立されています。青森出身の芸術家は多数いますが、今回は奈良美智さんの有名な「あおもり犬」をとりあげました。弘前にも「あおもり犬」がいますから、街歩きの時に見つけてくださいね。
旅先の美術館でお気に入りの作品をみつけると、旅の印象が違ってきます。ぜひ、青森県立美術館を訪れて、あなたのお気に入りを探してみましょう!
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(2024/4/26更新)
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