写真:沢原 馨
地図を見る夏、暑さの盛りの時期、枝先に紅や白の小さな花をたくさん咲かせた樹木を見たことはありませんか? あれがサルスベリの木。樹皮がつるつるとしていて、“猿でも滑る”というわけでそんな名で呼ばれるようになりました(実際には猿が滑ることはありませんよ)。
サルスベリは百日紅(ひゃくじつこう)とも呼ばれます。小さな花が枝先に次々に咲いて、花期が長いのが由来です。実際、早いものは七月から、遅いものなら十月まで花が咲いていますから、“百日”もあながち誇張ではありません。でも、やはり見頃は花が盛りとなる八月。夏の強い日差しを浴びて咲き誇る百日紅は美しいものです。
写真:沢原 馨
地図を見る花の少ない真夏、鮮やかな百日紅の花が風景を彩る様子は素敵です。その美しさに惹かれる「百日紅ファン」も、少なからずいらっしゃるようです。厳しい暑さの続く時期ですが、百日紅の花を見に出かけてみませんか。神代植物公園は見事な百日紅が楽しめてお勧めですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る神代植物公園は広大な都立公園で、そもそもは街路樹などを育てる「苗圃」として始まった公園ですので、園内にはさまざまな樹木が植えられています。その一角に「さるすべり・ざくろ園」が設けられていて、百日紅の花を存分に堪能することができるのです。
写真:沢原 馨
地図を見る神代植物公園「さるすべり・ざくろ園」に植えられた百日紅の魅力は、何と言ってもその野趣溢れる姿です。百日紅は特に珍しい樹木ではなく、街路樹やお寺の庭木などで見ることも多いのですが、それらの百日紅はたいてい丹念に剪定されていて、やや小ぶりで端正な姿を見せています。しかし、神代植物公園の百日紅は違います。樹木としての生命力を感じさせるように大きく枝を張って、見上げるほどの高さに育っています。そんな百日紅が何本も並んでいるのです。見応え充分ですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る百日紅の林の中に足を踏み入れれば、百日紅の花に包まれたような感覚が味わえます。街路の並木やお寺に植えられた百日紅では、なかなかこんな経験はできません。夏の青空を背景に百日紅の花を見上げるひととき、百日紅ファンには至福の時間ですね。
写真:沢原 馨
地図を見る神代植物公園の正門近く、「つつじ園」の横手に池が設けられていますが、その池の岸辺でも何本かの百日紅を見ることができます。こちらの百日紅はそれほど大きな木ではありませんが、池の岸辺に咲く姿が風趣に富んでいて素敵です。
写真:沢原 馨
地図を見る池の岸辺を巡ってこちらから見たり、あちらから眺めたり、見る位置が変わると景観の表情が変わって飽きません。池と百日紅が織り成す風景もぜひ楽しんでおきましょう。
写真:沢原 馨
地図を見る夏の神代植物公園の見所は百日紅だけではありませんよ。池には睡蓮が咲いていますし、時期が合えば蓮の花も見ることができるでしょう。もちろん緑濃く葉を茂らせた林地で、緑陰の中の散策を楽しむのもいいものです。
写真:沢原 馨
地図を見るバラ園のバラはさすがに見頃を過ぎていますが、中央部に設けられた噴水が涼やかな風景を見せてくれます。広場横の売店に提げられた「氷」の吊り下げ旗が風に揺れる様子も、夏の風情を感じさせて素敵ですね。
百日紅の花を愛する「百日紅ファン」にとって、夏の神代植物公園、特に「さるすべり・ざくろ園」の百日紅は必見ですよ。樹木としての逞しさを感じさせる姿に、すっかり心惹かれてしまいます。
特に「百日紅ファン」でなくても、緑溢れる公園で素敵な夏の風景を探して散策を楽しむのはいいものですよ。木々の間から吹き抜ける風は案外涼しかったりします。暑さを嫌ってか、夏の神代植物公園は来園者が少なく、のんびりと静かなひとときを過ごせるのも魅力です。
暦の上では秋を迎えても、まだまだ厳しい暑さの続く時期です。くれぐれも無理をせず、適度に休みながら、水分補給も忘れずに、夏の公園を楽しんでくださいね。
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(2024/4/25更新)
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