かえるパワー炸裂!福岡・小郡の通称「かえる寺」の如意輪寺はまさにかえる天国

かえるパワー炸裂!福岡・小郡の通称「かえる寺」の如意輪寺はまさにかえる天国

更新日:2018/06/11 20:58

ふるかわ かずみのプロフィール写真 ふるかわ かずみ 神社・パワスパ(温泉)巡りスト
通称「かえる寺」で知られる福岡県小郡市の如意輪寺(にょいりんじ)。その名の通り、お寺の境内には様々なかえるのオブジェや置物があふれ、至るところにかえるワールドが広がっています。とはいえ、ここはれっきとした、しかも地元ではその歴史も一番古く立派なお寺。国内はもとより海外からも観光客が押し寄せる「かえる寺」の魅力に迫ります。

ようこそ、「かえる寺」へ

ようこそ、「かえる寺」へ

写真:ふるかわ かずみ

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初めて来る人はかえるの数にきっとビックリすることでしょう。
如意輪寺は通称「かえる寺」で知られていますが、境内には数えきれないほどのかえるの置物、オブジェ、グッズなどが境内の至るところで見ることができます。

場所は福岡県小郡市。住宅街の一角にあるお寺ですが、すでに看板もきちんと「かえる寺」と書かれていて一目瞭然。

正式な入口は車だと88号線沿いから脇道に入って迂回すると正面入口となり、そこに駐車場もあります。歩きだと西鉄天神大牟田線「三沢駅」から徒歩約10分の場所です。

境内はまさにかえる尽くし!!

境内はまさにかえる尽くし!!

写真:ふるかわ かずみ

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早速、巨大なかえるちゃんがお出迎え。握手を求めています。その名も「握手かえる」。きょとんとした表情がなんともいえず、また等身大ということもあり、思わずかえるということを一瞬忘れてしまうほどの錯覚にも。

境内はまさにかえる尽くし!!

写真:ふるかわ かずみ

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こちらはなんとも微笑ましい「夫婦がえる」。男女のかえるが仲良く手をとりあって向き合う姿に思わず笑みがこぼれます。
かえるですが、どこか人間っぽいシルエットが妙にリアリティを感じさせてくれます。

「夫婦楽しく楽しく」と書かれた札はご住職手書きのもの。この札がさらに温かみを増してくれます。

境内はまさにかえる尽くし!!

写真:ふるかわ かずみ

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続いては「くぐりがえる」。大きく開いた口の中をくぐることで、悪いことをいいように変えてくれるとのこと。小さな子供ならまだしも、大人も一生懸命くぐる姿も・・。

また若返る、元気がかえる、笑顔がかえるなど、各々の思いでくぐってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

はじまりは住職の中国のお土産がきっかけ

はじまりは住職の中国のお土産がきっかけ

写真:ふるかわ かずみ

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そもそもなぜお寺にかえるなのか・・?!
そのきっかけは、ご住職が25年前に中国に旅行にした際に骨董屋で見つけたかえるの置物を買って帰ったのが始まりだったそう。
当時京都から実家のこちらのお寺を継ぐのに戻られる際、気持ちを新たに変えるという思いもあったそうです。

それが徐々に増えていき、今では5000体以上!そのうち半分以上はご住職自身が集められたそうで、奥の「かえる部屋」と呼ばれる部屋には石像をはじめ、置物、おもちゃなど様々なかえるグッズが飾られています。自由にあがって見ることもできますよ。

はじまりは住職の中国のお土産がきっかけ

写真:ふるかわ かずみ

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そして、もちろんお守りもかえる!
最近ではメディアなどにも広く知られ認知もアップし、さらに国内のみならず、海外の特に韓国からのツアー客も増えているということです。

もちろん「お金がかえる」ということで縁起もののお守りで、見た目にも眩しい黄金色に輝くお守りはお土産に喜ばれそうです。

地元でも一番古い歴史あるお寺

地元でも一番古い歴史あるお寺

写真:ふるかわ かずみ

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さて、かえるばかりクローズアップしてきましたが、正式には「横隈観音 清影山 如意輪寺」という、小郡では一番古いお寺で、僧の行基が天平年間(729年)に開寺した歴史と由緒あるお寺です。

お堂はいつもオープンにされていて、誰でも気軽に入ることができ、その正面奥には立派な如意輪観音像を拝むことができます。通常は座っている姿が一般的ですが、こちらの観音像は立っている立像で、日本では唯一ここだけということ。

またこの観音像の奥には普段は見ることができない秘仏の「木造如意輪観音立像」が安置されていて、こちらは県の指定有形文化財にもなっています。12年に一度開帳されるそうで次は2025年にその貴重な姿を拝むことができます。

地元でも一番古い歴史あるお寺

写真:ふるかわ かずみ

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さて、かえるだけでなく境内にはそのほか、お地蔵様や文殊菩薩様、行基僧の像と、さまざまな仏さまも出迎えてくれています。

こちらは「抱きつき観音」。日頃のストレスや悩みがある人は、この観音様に抱きついてそのストレスを振り払ってもらいましょう。

その他、「ボケ封じ観音」、恋愛成就の「愛染明王」、学問向上の「文殊菩薩」、ガンの病祈願の「癌切不動明王」などなど、各種ほとけ様のご利益を求めて来られる人も多くいらっしゃいます。今のご自分や家族、周りの方など思いながら、ピンときた仏さまに祈願されてみてください。

毎年7月〜9月は風鈴祭り開催

毎年7月〜9月は風鈴祭り開催

写真:ふるかわ かずみ

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如意輪寺では夏の時期には、10年前から始まった「風鈴まつり」もあわせて楽しめます。毎年6月から9月いっぱいまで境内のいたるところに風鈴が飾られ、風になびいてそよぐその音色にも癒されます。現在(2018.6月時点)では約1500体ですが、今後約3000体にまで増えるとのことです。

風鈴は境内で1体500円で販売されています。家内安全、合格祈願、心願成就など風鈴に書いて奉納します。
風鈴の音色を聞くことも少なくなってきた現代ですが、どこか懐かしい日本の風物詩をいっしょに楽しんでみてください。

ご住職の想いや行動に人気の秘密が!

いかがでしたか?かえる好きの方もそうでない方も一度訪れると思わず笑顔になれて癒される・・そんなお寺です。しかしこのお寺の人気の秘密は、ずばりご住職!ご住職の想いと行動が反映された結果が今の人気の秘密と言っても過言ではありません。というのもご住職は常に「どうしたら喜んでもらえるか」「楽しくオープンなお寺」をモットーに、敷居の低い楽しいお寺を目指されています。
その結果がかえるの置物であったり、みんなが笑顔になれる場作りをされています。ここにいると海外含め人がみんな笑顔でいられる・・そんな温かい場所を感じることができます。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/07/01 訪問

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