ゲゲゲの鬼太郎に登場!妖怪牛鬼が練り歩く「宇和島牛鬼まつり」

ゲゲゲの鬼太郎に登場!妖怪牛鬼が練り歩く「宇和島牛鬼まつり」

更新日:2019/07/22 09:59

Sige pandaのプロフィール写真 Sige panda パンダライター、パンダスポット探検家
「うわじま牛鬼祭り」は毎年7月22日から24日に開催される四国有数のお祭りです。アニメ ゲゲゲの鬼太郎に登場した、妖怪 牛鬼(うしおに)が町内を練り歩き、海上花火も見どころです。

真珠や鯛の養殖が盛んな宇和島市。現存十二天守の1つ、宇和島城は伊達政宗の庶長男・伊達秀宗が城主となり治めたお城。海の町ならでは、じゃこ天や鯛めしなどのグルメなどもたくさん。愛媛の奇祭 うわじま牛鬼まつりをご紹介します。

ゲゲゲの鬼太郎にも登場した妖怪「牛鬼」

ゲゲゲの鬼太郎にも登場した妖怪「牛鬼」

写真:Sige panda

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牛鬼(うしおに)とは、古くは枕草子にも記されている、頭が牛、体が鬼または蜘蛛という残忍で恐ろしい妖怪。アニメ ゲゲゲの鬼太郎やまんが日本昔ばなしなどにも登場した、なかなかポピュラー(?)な妖怪です。

宇和島では牛鬼を、災厄を封印と鎮魂の意味を込めて神聖化したもの、他の災厄を払うものとして、守り神として祀っています。

ゲゲゲの鬼太郎にも登場した妖怪「牛鬼」

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うわじま牛鬼まつりは「牛鬼」が街を練り歩く勇猛なお祭りです。牛鬼の全長は5、6メートル。大きくて迫力があります。街中を練り歩き、長い首を各家に突っ込んで厄払いをします。

ゲゲゲの鬼太郎にも登場した妖怪「牛鬼」

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各町内ごとに色や顔つきなどが違う、個性豊かな牛鬼たち。大きな親牛鬼が列をなす「牛鬼パレード」や頭のぶつけ合いは、間近で見ると大迫力!祭りの熱気を存分に感じることができます。

こどもたちが一生懸命担ぐ「こども牛鬼パレード」も。こんなにたくさんの牛鬼が街を練り歩くのはうわじま牛鬼まつりだけ。平和な街に突如現れた異世界を楽しみましょう。

坂本龍馬にもゆかりが?宇和島「和霊神社」

坂本龍馬にもゆかりが?宇和島「和霊神社」

提供元:宇和島市観光物産協会

http://www.uwajima.org

宇和島牛鬼まつりは宇和島市にある和霊神社(われいじんじゃ)の祭礼です。祭神は山家清兵衛公頼。もとは伊達政宗の家臣で、政宗の長男・秀宗と共に宇和島に赴き、志半ばで凶刃に倒れ、その死後激しく祟りました。

和霊神社の名前の由来は「霊を和ませる」。清兵衛の御霊を慰めるために建てられた神社なのです。うわじま牛鬼まつりは、もともとは和霊大祭と呼ばれていました。

坂本龍馬にもゆかりが?宇和島「和霊神社」

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家内安全の他に、出世、仕事、商売繁盛にもご利益があるとされています。高知にある同名の神社は、この神社ゆかりの社で、坂本龍馬が土佐藩脱藩決行の際に加護を祈ったとされています。

文武共に優れていたという清兵衛と日本の夜明けに尽力した龍馬「できる男」のパワーにあやかりたいですね。神社の正面、太鼓橋の手前には、石造りでは日本一の大きさといわれる大鳥居があります。

あなたもピンクレディーに!ロックな盆踊り

あなたもピンクレディーに!ロックな盆踊り

写真:Sige panda

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祭りの期間中、商店街きさいやロードでは、昭和のムード漂う「宇和島おどり」の奉納や、新しい宇和島踊り「ガイヤ・オン・ザ・ロード」を踊るガイヤカーニバルが開催されます。

あなたもピンクレディーに!ロックな盆踊り

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「ガイヤ・オン・ザ・ロード」はロック歌手 宇崎竜童氏が作詞作曲し、ピンクレディーや「笑っていいとも!」のいいとも青年隊などの振り付けを担当した、宇和島出身の振付師 土居 甫氏が振り付けたという、豪華版。タイトルの「ガイヤ」とは宇和島弁で「すごい」という意味です。

地元の幼稚園、学校から有志のグループまで、各々工夫を凝らした衣装やアレンジを加えたダンスで祭りに華を添えます。

祭りの醍醐味!山から見下ろす花火と夜景

祭りの醍醐味!山から見下ろす花火と夜景

写真:Sige panda

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夏のお祭りらしく、大輪の花火も楽しめます。7月23日に海上で打ち上げられる、水中花火は見ものです。

24日のクライマックスには、和霊神社前の須賀川を舞台にした、仕掛け花火と丸山公園から打ち上げられるダイナミックな花火が祭りのラストを盛り上げます。

祭りの醍醐味!山から見下ろす花火と夜景

提供元:宇和島市観光物産協会

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23日の水中花火鑑賞の穴場、海を見下ろせる丸山公園付近からの花火はまさに絶景。祭り期間中、夜間開城している宇和島城からの眺めも素敵ですよ。宇和島市内を一望できる高台から花火を見下ろす、中々できない経験です。

祭りの醍醐味!山から見下ろす花火と夜景

写真:Sige panda

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祭りのクライマックスは24日に和霊神社前の須賀川で行われる「走り込み」。神輿が和霊神社前の須賀川へ飛び込み、男衆が御神竹に登ってお札を奪い合います。

仕掛け花火と打ち上げ花火も上がり、盛り上がりは最高潮に!祭りの熱気と漁業の街として栄えた、宇和島の勇壮さを感じられます。

伊達家の古文書に記録が!闘牛大会も開催

伊達家の古文書に記録が!闘牛大会も開催

提供元:宇和島市観光物産協会

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祭りの期間中は定期闘牛大会「和霊大祭場所」も開催されます。宇和島の闘牛は、伊達家の古文書に記録があるという歴史あるもの。角と角を突き合わせることから「つきあい」とも呼ばれています。

人間の相撲と同様、番付もあり、番付表には「機関銃」「大王」「パンダ」「ガンダム」などユニークしこ名が。番付表のしこ名には、牛の飼い主である牛主の思いが詰まっています。

伊達家の古文書に記録が!闘牛大会も開催

提供元:宇和島市観光物産協会

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闘牛用の牛は去勢されていない雄牛で、勢子と呼ばれる人間と1対で試合に望みます。

ルールは簡単「逃げたら負け」。給金という名のファイトマネーも支給され、その割合は勝牛4割、負牛6割。負けた牛の方が多いんですね。

これは負けた牛主への慰めの意味もあるのだとか。暖かい気候で、比較的のんびりしている人が多いという、宇和島の人々のやさしい気性の現れですね。

伊達家の古文書に記録が!闘牛大会も開催

写真:Sige panda

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お祭りのイベントが行われる、宇和島商店街 きさいやロードをはじめ、街中のあちこちから、宇和島城が見えます。祭り期間中には、宇和島城の夜間開場などのイベントも。

伊達家伝来の貴重な文化遺産約4万点が保管されている「宇和島市立伊達博物館」も一見の価値あり。愛媛の片隅、宇和島で歴史と古き良き日本の夏を体感してみませんか。

宇和島牛鬼祭りの基本情報

期間:2018年7月22日(日)〜24日(火)
会場:愛媛県宇和島市 各会場
(関連MEMOのうわじま牛鬼まつりマップにてご確認ください)
問い合わせ:0895-25-1444、0895-25-1445(祭り当日のみ)

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/22−2016/07/24 訪問

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