写真:八岳木 流泉
地図を見る富岡市は、登山者に人気の妙義山や世界遺産の富岡製糸場が存在する有名な場所です。一方で近隣の下仁田や藤岡と比べても、温泉や旅館の数が多くないため、それらを目的とする旅行者は比較的少なめです。そんな同市で気を吐くのが「大島鉱泉」!民家のような落ち着く内外観を以て、宿泊から立ち寄り入浴まで幅広く迎えてくれます。
大島鉱泉へ車でアクセスする際は、上信越自動車道の「富岡」インターが便利です。公共交通機関の場合は、上信電鉄の「上州一ノ宮」駅が最寄です。細い道を通ったりして少しわかりにくい場所にありますが、大島鉱泉と書かれた看板がニョキッと立っていますので迷うことは無いでしょう。
写真:八岳木 流泉
地図を見る大島鉱泉は大正時代から受け継がれてきた歴史のある温泉です。宿の内外観は実にレトロで、屋号の書かれたガラス引き戸が郷愁を感じさせてくれます。
写真:八岳木 流泉
地図を見る浴室は男女別の内湯のみです。風に揺れる暖簾と、時代を感じさせる扇風機。この取り合わせが見事です。この他にも、宿の内部には時代の調度品がたくさん!しばらく椅子に腰かけて、時間を止めてゆっくりしてみる。そんなのんびり旅も魅力ですね。
大島鉱泉のある大島地区では、毎年お盆の8月16日に「大島の火祭り」が開催されます。1200年以上続く祭りで、城山という山の山腹に火文字をおこします。ユニークなのは一文字の火文字を当日に決めるという点。その年にふさわしい一文字をその場で決め、藁を敷いて火をつけるのです。例年賑わう祭りの日。今年の一字を想像しながら大島鉱泉でひとっぷろ浴び、繰り出すのも良いでしょう。
写真:八岳木 流泉
地図を見る大島鉱泉の浴室は、男女別の内湯ですが、一方のみを利用して入浴するケースも多いです。その名のとおり源泉は冷たい鉱泉ですので、マキ等を利用して沸かします。訪問時間が早いと沸いてない場合がありますが、その際は少し待ちましょう。
メタホウ酸を多含する源泉は透明で、比較的強めに硫化水素のにおいがします。浴槽内では循環をせずに、浴槽に溜めたままのいわゆる「溜め湯」の状態で提供されています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る溜め湯ということで冷めたり、お湯が足りなくなったりが予測されますが、心配は無用です。浴槽の上に付けられた蛇口がポイント!時代を感じるレバーをひねると、ドバドバと源泉が出てきます!硫化水素のにおいが非常に強く、ツルツルとした触りの心地良い源泉です。
また、大島鉱泉は群馬県の公衆浴場業生活衛生同業組合に加盟した施設です。つまり、扱いとしては銭湯ということ。入浴料も手ごろで利用しやすいですし、20軒ほどある同県の銭湯のなかでは、唯一の温泉銭湯です!美しい鄙び方と温泉風情満点のお湯。県でただ一つの銭湯を味わいたければ、富岡の大島鉱泉に行くしかありません!
大島鉱泉の周囲は、とにかく自然に包まれています。ぐるりと見まわしても山々で、畑には下仁田ネギが生えていたり。浴室からの眺望は期待できませんが、時代の年輪とレトロな風合い。時間を止めてゆっくりくつろぐには、大島鉱泉がおすすめです。
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(2024/3/29更新)
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