浴室内は火気厳禁!?新潟・新津温泉の油っぽい濃厚湯!

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浴室内は火気厳禁!?新潟・新津温泉の油っぽい濃厚湯!

浴室内は火気厳禁!?新潟・新津温泉の油っぽい濃厚湯!

更新日:2017/08/14 14:31

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター

新潟県は南長岡油田や岩船沖油田などを持った全国有数の産油地域でした。同県北部の新潟市、旧新津(にいつ)市もそのうちの一つで、新津油田が大きく運営されていました。そんな新津では、石油採掘の際に温泉も湧出。今でもその湯は湧き続け、全国屈指の秘湯と呼ばれるに至っています。お湯はプンと石油の臭い、驚異の濃厚湯を楽しむならば、新津温泉に決まりです。

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名残が色濃い油田の風景

名残が色濃い油田の風景

写真:八岳木 流泉

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新津油田は、現在の新潟県秋葉区に存在していました。江戸時代から採掘がはじまり、平成8(1996)年に終了するまで、100年以上続いたことになります。特に、明治時代後期から大正にかけては最盛期で、日本一の産油量を誇る大油田でした。

時代の名残は今でも色濃く、遺構として現存しています。そのうちの一つが採掘用のやぐら。ここから地中深く掘り、石油脈にあてたのです。このやぐらは、流用調整のバルブなど多くの器具が取り付けられており、形状が酷似していることから"クリスマス・ツリー"との愛称も持っていました。

名残が色濃い油田の風景

写真:八岳木 流泉

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クリスマス・ツリーの下には、今でも油井(ゆせい)が遺っています。臭いはそれほどしませんが、井戸の中は石油でビッシリ。真っ黒に光り、ドロドロ感を前面に出しています。石油はそもそも、太古の時代のプランクトンや植物、藻などの遺骸が海底に堆積したもの。それが時流を越えて形態を変え、現世に恩恵をもたらすわけです。その自然のサイクルに、しみじみ感服してしまいますね。

鄙び度満点の新津温泉

鄙び度満点の新津温泉

写真:八岳木 流泉

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新津温泉は新津地区の中心地から少し離れた場所にあります。四囲には一般住宅が点在しており、看板も多くないためわかりにくい立地です。近隣に廃材置き場があったり、新津温泉自体が年季の入った建物だけあり、一見すると温泉施設とは思えない雰囲気です。それでももちろん、しっかりとした温泉場ですので、安心して入浴しましょう。

新津温泉へ車でアクセスする場合は、磐越自動車道「新津」インターを利用すると便利です。公共交通機関の場合は、JR信越本線の「新津」駅が最寄りです。

鄙び度満点の新津温泉

写真:八岳木 流泉

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新津温泉には、男女別の内湯のほか、大広間などが用意されています。浴室は非常に簡素なもので、楕円形のタイル張り浴槽があるばかり。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、ごくわずかに白く濁り、高い温度が特徴のお湯です。さらに、新津温泉最大のポイントは、その匂いと味です!石油と同時に湧き出しただけあり、お湯からは石油臭がプンプン!まるで油の中に入っているようです。そして舐めてみれば強い塩辛さ!その源泉が掛け流しになり、高い湯温も手伝って、長湯をするとすっかり湯疲れしてしまいます。それでもこの湯は、全国的にも知られた石油臭マニア垂涎の秘湯。一度訪ねて損はしません!

ユニークなのは、火気厳禁をうたっている点。まさか浴室で火気を発する人はいないでしょうが、絶対に火を使わないようにしましょう!

湯上がりに石油の勉強

湯上がりに石油の勉強

写真:八岳木 流泉

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湯上がりのクールダウンを兼ねておススメしたいのは、新津地区にある「石油の世界館」。石油の基本的な構造から、油井やぐらのミニチュア、新津油田の成り立ちまで、丁寧な展示が好評を呼んでいます!

石油尽くしの新津地区

油田の遺構を眺め、石油臭の濃厚泉に入る。そして最後に石油を学べば、すっかり新津油田を満喫したことになります。決して華美な温泉施設ではありませんが、訪ねてみればその秘湯感と濃厚泉のとりこです!ただし、湯上がりの体には確かな効能と共に少しだけ石油の臭いが残ります。もちろん、体に害は無いので、安心して濃厚泉を楽しんでください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/14 訪問

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