写真:ろぼたん
地図を見る「日光金谷ホテル」は日光のガイドブックの中で、観光名所、名建築、フォトジェニックスポットなど、ホテル紹介欄以外の別項目で特集されるほど。一般的な宿泊施設を超えた日光を代表するホテルです。
回転扉を潜り抜けて館内に入ると、不思議な時間旅行が始まってしまう「日光金谷ホテル」。クラシカルなホテルの中には、思わず写真を撮りたくなるような素敵なものがいっぱい。
多彩な魅力あふれるホテルの中を探検してみましょう。
写真:ろぼたん
地図を見る明治6年(1873)創業の金谷ホテル。ロビーをくるりと見渡しただけでも、興味をひかれるものがたくさん見つかるはず。深い飴色の回転扉の上に設置された彫刻は、三つ爪の龍。よく見ると、回転扉とサイズがあっていません。この扉のために作られたものではなく、いつ金谷ホテルにやってきたのかは不明。ですが、収まるべくして収まったように、違和感なく扉の上でホテルを訪れる人を迎え続けています。
「金谷ホテル」の調度品にはミステリー要素もあり、そんな不思議を見つけては想像をめぐらしてロマンに浸ることができます。
写真:ろぼたん
地図を見るフロントには、創業者・金谷善一郎、日本の近代化に影響を与えたヘボン博士、英国の旅行家イザベラ・バードといったホテルゆかりの人たちの肖像、明治時代から使用されているランプ、日光東照宮の中にある霊獣を模して造られた彫刻など、見どころがたくさん。そこに佇むだけで歴史の方から話かけてくる…そんな気分になりますよ。
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地図を見る館内で見つけてほしいのが「眠り猫」の彫刻。日光東照宮にいる「眠り猫」は2017年修復が終わったばかりなので、金谷ホテルの猫のほうが風格があるかも。何だか見ているうちに、目をパチリと開けそう…。
フォトジェニックな彫刻はご紹介しきれないほど。繊細で美しいものや可愛らしいもの、不思議なもの…、そこからはクラシカルでゆったりした空気が漂ってきます。
写真:ろぼたん
地図を見る本館のずっとずっと奥、北側廊下を東へ。いくつもの扉を開けて進んでいくとスケートリンクへと続くガラス扉があります。更に階段を上がり進むと「竜宮」と呼ばれる場所に到着。
ここにあるのは、大正5年頃に造られたといわれるスケート場と屋外プール。実はまだ現役。水の上に浮かぶような建物というところから「竜宮」と名付けられたと言われていますが、一世紀を超える年月を歩んできたその歴史の一場面が繰り返されるような、時間を瞬間冷凍したかのような不思議な場所。(プールは夏季、スケートは冬季の期間限定で利用可能)
ここから見える日光山内の峰と夕日は、ホテルが出来た百四十余年前もそこにあったものと同じものです。
写真:ろぼたん
地図を見る館内で最も古い食堂である小食堂は、壁には十二支の彫刻、天井には最も格式が高いといわれる格天井に色鮮やかな花鳥風月が描かれています。丸い柱にはボタンの花が施されていて、まるで寺社仏閣のよう。
また、金谷ホテルは栃木県で最も早い段階で電気や電話が引かれた場所の一つで、電話番号は0001番。明治時代から使われてきたランプ、細かい細工がされた大正時代の電話機なども館内で発見できます。
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地図を見る本館・新館・別館は、登録有形文化財及び、近代産業遺産にそれぞれ認定されている「金谷ホテル」。客室にも趣と優雅さがあります。どの客室も個性的で同じ部屋を探すのは難しいほどですが、そんな中で共通しているのが、外を眺める大きな窓。
写真:ろぼたん
地図を見るその窓から眺める景色は、1枚の絵画のようです。日光の四季折々の景観を楽しみながら、暮れていく夕日、朝日で輝く庭木や山々を眺めるのは、何とも言えない贅沢な時間です。
写真:ろぼたん
地図を見る夕食の時間帯になると、スタッフが演奏するチャイムが聴こえてきます。優しく透き通った音色に誘われるようにメインダイニングルームへ。
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地図を見るクラシカルなホテルらしい丁寧に作られた洋食ディナーは、思い出に残る食事となるはず。日光の名産湯波や、那須鶏、霧降高原牛、日光虹鱒など、栃木の美味しい厳選素材をシェフが見事な一皿に仕上げています。
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地図を見る歴代の料理長から受け継がれてきた「金谷ホテル」のフランス料理は、昔ながらの伝統の味を守りながらも、現代の日本人がいただいてもホッとする温かな優しさを感じる味わいです。
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地図を見るメインダイニングルームは、朝食会場にもなります。朝食は洋食又は和朝食(別途594円追加)から選べますが、和朝食は前日の20時までの申込が必要。
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地図を見る人気の洋食は焼きたてのパン、たっぷりポットで提供される紅茶や珈琲、ジュース、そして、調理法を選んで作ってもらう卵料理が並びます。ふわふわ×とろとろのオムレツが人気です。
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地図を見る食事後はササッと部屋に戻らず、ダイニングの壁や天井にもご注目。目を見張る彫刻や飾り棚などが置いてありますよ。
「金谷ホテル」の中には、美術品ともいえる建物や調度品、優雅な雰囲気、そこで過ごしてきた人たちの歴史と時間がスッポリと包まれています。館内を歩けば、まるで東照宮のような彫刻や、レトロな外国製のスタンド、重厚な大谷石の壁…と、それぞれを現代に集めて置いたのでは異質すぎるものたちが、長い歴史の中で不思議と溶け合って「金谷ホテル」を作っているのを感じるのではないでしょうか。
明治の頃も今も人を惹きつけてやまない愛されホテル「日光金谷ホテル」。ホテルに居ながらにして時間旅行や不思議を見つける旅ができるホテルです。
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(2024/3/29更新)
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