写真:泉 グルン
地図を見る台湾中部、苗栗県東部にある南庄郷は、ちょうど「浪漫台3線」と呼ばれる国道3号線沿いの客家の里のひとつ。客家のほかタイヤル族やサイシャット族が暮らし、多文化な魅力をたたえています。
日本統治時代から戦後にかけては炭鉱や林業の町として栄えましたが、近代化とともに一度はこの街もすたれてしまいました。そのおかげか、今もレトロな街並みがよく残されています。そんなところも九フンと少し似ていますね。
とくに「十三間老街」とよばれるエリアには、雰囲気のある古い家並みにおしゃれなお店が点在しています。
写真:泉 グルン
地図を見る十三間老街では、ぜひ表札に注目しましょう。番地の下にイラストが描かれていますね。これは、かつてこの場所で営なわれていた商売をあらわしているそう。お茶屋や床屋、洋菓子屋などいろいろあって楽しいですよ。
写真:泉 グルン
地図を見る十三間老街の入り口には、かわいいお土産ショップ「好客在一起」があります。女性オーナーの英華さんは、台中でデザイナーとして活躍していましたが、南庄郷の魅力にひかれて移住してきました。
幸運を呼ぶとされるヤマムスメという台湾固有種の鳥と、客家のシンボルフラワーである油桐の白い花をあしらった小物をデザイン、地域公認のオリジナル雑貨として販売しています。
写真:泉 グルン
地図を見る「好客在一起」には、ほかにも、かわいいイラストが描かれた布バッグやポーチ、ポストカードなどお土産にぴったりな小物雑貨がたくさん!どれもここでしか買えません。
写真:泉 グルン
地図を見るまた、ヤマムスメの素焼人形に自分で絵付けができるDIY体験もあり、子供から大人まで大人気です。所要時間は約30分、色が乾くまではもう少し時間がかかりますが、その間は街を散策したり、食事をしたりして観光を楽しみましょう。週末や祝日は予約なしで体験できます。
好客在一起
住所:苗栗県南庄郷中山路110號
写真:泉 グルン
地図を見る十三間老街の奥には、地産のオーガニック食材を使った料理をいただけるオシャレなカフェがあります。店名の「Valai」とは、タイヤル語で「本物」を、客家語で「素晴らしい」という意味があるそうです。
このお店では、お米や雑穀、お茶、果物などを昔ながらの農法で栽培する農家と契約し、お店のメニューに使ったり、クッキーやジャムなどに加工して販売をしています。そうすることで地域の豊かな自然や文化を守ろうとしているのです。そのほか地産のハチミツやお茶、昔ながらの生活雑貨なども販売。まるで地産品のアンテナショップのようです。
写真:泉 グルン
地図を見る客家の人々が栽培した自然農法のお米や野菜に、原住民の人々が採取した山菜や川魚など、旬の素材をふんだんに使った料理は、塩分も控えめでとってもヘルシー!外食ばかりの旅先では、ありがたい食事ですね。また、ワッフルやクッキーなど自家製スイーツもありますよ。
写真:泉 グルン
地図を見るお店の裏手には、美しい渓流とそこにかかる古い吊り橋があり、開放的な2階席からの眺めは最高です。夜になると吊り橋がライトアップされて、とってもロマンチック!
Valai
住所:苗栗県南庄郷大同路25-2號
写真:泉 グルン
地図を見る十三間老街には、知る人ぞ知るおしゃれなバーもあります。「芳山農バー(口に巴)」の外観は普通の古民家風ですが、扉を開けるとそこには別世界が!レトロな家具とアートなポスターや写真が絶妙な配置で飾られ、センスの良さを感じさせます。ここで印象的な旅の思い出ショットが撮れそうですね。
写真:泉 グルン
地図を見る実はこの「芳山農バー」、台湾国内でもちょっと知られたお店なんです。地域でとれる新鮮な農産物を使った独創的なカクテルが人気で、旬のフルーツはもちろんのこと、カボチャなど野菜を使ったカクテルもあります。もちろんビールやワイン、地酒もありますよ。
オーナーでマスターの林鎮山さんは、台北でグラフィックデザイナーをしていましたが、自然豊かな場所で自分の好きなことをしたいとUターンをしてきました。カクテルの作り方はすべて独学、お店の改装も自分で手がけ、個性的ながら居心地のいいバーを創り上げたのです。
写真:泉 グルン
地図を見る「芳山農バー」は夜間のみの営業なので、できれば南庄郷に宿泊してゆっくりとお酒を楽しむといいでしょう。近くには多くの民宿があります。また、人気のお店だけにすぐに満席になってしまうので、4人以上の場合は予約した方が確実です。平日はお休みも多いので、下記の関連MEMOにあるフェイスブック等で確認してくださいね。
芳山農バー
住所:苗栗県南庄郷中山路140號
写真:泉 グルン
地図を見る南庄老街には、日本統治時代に造られた石段や百年以上の歴史を持つ郵便局、古い洗い場などが残されていますが、中でもぜひ訪れていただきたいのが裏路地の桂花路です。桂花とはキンモクセイのことで、このあたりによく咲いていたことから、そう名付けられたそうです。
写真:泉 グルン
地図を見る人がやっとすれ違えるほどの狭い路地の両脇には、飲食店や土産物屋がびっちりと並んでいます。名物は、キンモクセイのシロップを使ったかき氷や白玉団子などのスイーツで、ほどよい甘さとキンモクセイの香りがたまりません。
写真:泉 グルン
地図を見る桂花路から歩いて2〜3分のところには、手作りの蒸しパンで評判の専門店「喜麦福養生工坊」があります。こちらもまた地元の食材をふんだんに使ったフカフカの蒸しパンが大人気。紫芋やアズキ、クルミ入りなどその数はなんと15種類。蒸しあがったばかりのアツアツの味覚は格別ですが、2〜3日はおいしくいただけるので、日本に持ち帰ることもできますね。
喜麦福養生工坊
住所:苗栗県南庄郷西村中山路1號
南庄老街へのアクセスは、台鉄の竹南駅から台湾好行バスの南庄線に乗り、南庄老街で下車します。台北からだと約2時間30分ほど。街自体は小さく、ざっと見て歩くだけなら1時間ほどでまわれます。食事やスイーツを食べて、ゆっくりとお茶しても半日あれば楽しめるので、台北から日帰りも可能です。ぜひ、台湾のステキな老街を楽しんでくださいね。
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(2024/3/29更新)
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