写真:カジヤマ シオリ
地図を見るアントワープの街のシンボル的存在である、ノートルダム大聖堂。その大聖堂から、徒歩で約10分ほどの場所にあるのがマーグデンハイス美術館です。
アントワープ中心部の美術館ですが、いつも観光客で賑わう大聖堂の周辺よりも、比較的静かなエリアにあります。また、美術館の目の前には路面電車のMechelseplein駅があります。大聖堂からは、路面電車・徒歩ともに約10分ほどというアクセスのよさです。
マーグデンハイス美術館は、現在は美術館として一般公開されていますが、1552年から1882年までの約300年の間は孤児院でした。建物は孤児院だったころの様子を保ち、古きよき姿を現在に残しています。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見る写真の「Christus, beschermer der wezen(孤児を保護するキリスト)」は、マーグデンハイス美術館に展示されているルーベンス作品です。
孤児とキリストが描かれたこの作品に、かつて孤児院だったマーグデンハイス美術館とのシンパシーを感じずにはいられません。孤児を見つめるキリストの様子が、優しく描かれています。小さいながらも、美しさと存在感をもつ作品です。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るルーベンス以外にも、非常に見ごたえのある作品が展示されています。写真は、ヤコブ・ヨルダーンスの「Nood Gods(神の必要性)」。大きなカンバスに、聖書の一場面がダイナミックに描かれた作品です。
他にも、アンソニー・ヴァン・ダイクやピーテル・アールツェンなど、ルーベンスと同時期に活躍していた巨匠の作品が展示されています。アート好きなら見逃せないコレクションの数々です。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見る美術館が孤児院だったころは、身寄りのない女の子が多く暮らし、裁縫やレース編みを学んでいました。
そのような歴史があることから、絵画だけでなく、孤児院の歴史に関する展示も充実しています。孤児院の子どもや先生を描いた作品からは、当時の様子がうかがえます。子どもたちが使っていた食器や洋服などの展示も。ステンドグラスからこぼれる日光は優しく、空間を包んでいます。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るマーグデンハイス美術館の見どころは、展示だけではありません!
孤児院の面影を残した、かわいらしい庭も見学することができます。中庭では、聖母子像などの彫刻やレリーフを鑑賞できます。建物のレンガの壁と、赤色の窓枠の対比が美しい空間です。アントワープの街中の喧騒を忘れるほどの、静かで落ち着いた雰囲気をまとっています。
天気がよければ、庭をじっくりと散策するのがおススメです。旅行での疲れをリフレッシュするにはぴったりの場所です。
マーグデンハイス美術館はこぢんまりとしており、アントワープいち小さい美術館といわれていますが、見どころがいっぱいです。ルーベンスやヤコブ・ヨルダーンスなどの珠玉の作品に加え、かわいらしい庭も見学できるという充実ぶり。
ノートルダム大聖堂を訪れるのなら、ぜひマーグデンハイス美術館も立ち寄ってみてください!
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(2024/4/24更新)
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