桜の次は紫陽花ロード、埼玉・幸手権現堂堤は梅雨も美しい

桜の次は紫陽花ロード、埼玉・幸手権現堂堤は梅雨も美しい

更新日:2018/05/30 15:56

やた 香歩里のプロフィール写真 やた 香歩里 鈍足の旅人、地域の魅力発掘人、花火鑑賞士
埼玉県幸手市の権現堂堤といえば、なんといっても桜並木と菜の花の共演で有名です。ですがここは桜だけではなく、四季折々にさまざまな花が楽しめることをご存知ですか? 6〜7月にかけては100種類もの紫陽花が咲き誇り、「あじさいまつり」が行われます。梅雨も美しい幸手権現堂堤へ出かけてみませんか?

桜並木は眩しい緑のトンネルに変身

桜並木は眩しい緑のトンネルに変身

写真:やた 香歩里

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梅雨の季節、幸手権現堂堤の南端の入口では紫陽花の花が出迎えてくれます。桜の時期にはたとえ平日でも混み合いますが、紫陽花についてはまだそんなに知られていないのか、あるいは天候のせいなのか、桜の時期に比べれば人も少な目で、落ち着いて紫陽花鑑賞ができます。

桜並木は眩しい緑のトンネルに変身

写真:やた 香歩里

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この時期は桜並木も緑のトンネルに変身。紫陽花は堤の中ほどにあるので、そこまではこの緑のトンネルを楽しみながら歩きましょう。緑の葉は生命力にあふれて眩しく、桜の満開時とはまた違った美しさです。

100種類、16000株の紫陽花の競演

100種類、16000株の紫陽花の競演

写真:やた 香歩里

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桜並木を5分ほど歩くと、群生している紫陽花が見えてきます。様々な種類の紫陽花が一堂に植えられていて、色も形も異なるいろんな花を一度に楽しむことができます。

100種類、16000株の紫陽花の競演

写真:やた 香歩里

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もともと桜の名所として有名だった権現堂堤に紫陽花が植えられたのは、桜の時期が終わっても季節ごとに花を楽しんで欲しいという地元の方々の思いからでした。ボランティアの方々が中心になって1996年から紫陽花を植え始め、2017年には16000株もの紫陽花園に成長しました。

人気の「アナベル」はまるで白い絨毯

人気の「アナベル」はまるで白い絨毯

写真:やた 香歩里

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こちらは堤の南西側斜面(駐車場側)にある、人気の白い紫陽花「アナベル」。直径1センチ程度の小さな花が集まって、ふんわりとしたボンボンのような形をつくっています。

人気の「アナベル」はまるで白い絨毯

写真:やた 香歩里

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斜面を埋め尽くすように咲くアナベルは、まるで白い絨毯のようですね。手前のベンチは格好の撮影スポットになっています。ここで白いアナベルを背景に自撮りをすれば、紫陽花畑の中にいるような写真が撮れそうです。

お休み処「峠の茶屋」前には紫陽花展示コーナーも

お休み処「峠の茶屋」前には紫陽花展示コーナーも

写真:やた 香歩里

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堤の中ほどには「峠の茶屋」があるので、歩き疲れたらここでひと休み。コーヒーやジュース、渋くこぶ茶などをいただくこともできます。また、名物の自家製パン、幸手市の名産品などもありますから、ちょっとした軽食や、お土産物も手に入ります。「あじさいまつり」開催中(2018年は6月1日(金)〜7月1日(日)の予定、開花状況により変更の可能性あり)は毎日営業しています(悪天候などにより営業されないこともあります)。

お休み処「峠の茶屋」前には紫陽花展示コーナーも

写真:やた 香歩里

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「峠の茶屋」前には、鉢植えの紫陽花が展示されています。堤内の紫陽花には名称のプレートなどはつけられていないので、見たことのない紫陽花があっても名前がわかりません。気になった花は写メに撮って、ここで照らし合わせて確認してみましょう。全種類の展示がここにあるわけではないですが、よく見比べてみると気になった花の名前がわかるかもしれません。

お休み処「峠の茶屋」前には紫陽花展示コーナーも

写真:やた 香歩里

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例えばこの紫陽花。丸い花びらが幾重にもついて、直径3センチほどの花を咲かせています。一般的なひし形の花びらが4枚ついている紫陽花の花とは少しイメージが違いますね。これは「ライデン」という種類。展示コーナーに同じものがありました。他にも珍しい紫陽花がたくさん置かれているので、展示コーナーもなかなか見ごたえがあります。

北東側斜面の紫陽花はさらに多彩に、鮮やかに

北東側斜面の紫陽花はさらに多彩に、鮮やかに

写真:やた 香歩里

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堤の北東側の思い出広場にも数十メートルにわたって紫陽花が咲いていて、とてもカラフルです。見れば見るほどさまざまな紫陽花の違いがわかってくるので、見ていて飽きません。整然と整えられた庭園の紫陽花もいいですが、ところ狭しと競うように咲くたくさんの紫陽花も見ごたえがあります。

北東側斜面の紫陽花はさらに多彩に、鮮やかに

写真:やた 香歩里

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広い公園内には細い川や小さな池もあり、人気のヤギもいます。園内をウォーキングがてら、それぞれの紫陽花の個性を楽しんで、ゆったりとした時間を過ごしてください。

紫陽花の美しい幸手権現堂堤で梅雨を楽しもう

じめじめして蒸し暑く、過ごしにくいことも多い梅雨ですが、紫陽花鑑賞はまさにこの時期ならではの楽しみ。晴れの日はもちろん、小雨に濡れてみずみずしく咲く紫陽花も乙なもの。憂鬱な気分も忘れさせてくれそうな鮮やかな紫陽花の花をぜひ楽しんでください。

権現堂堤には大きな駐車場もあり、車でも行きやすいです。公共交通機関を利用する場合は、東武鉄道日光線幸手駅前から朝日バスに乗り、「権現堂」バス停にて下車。バスは所要約6分ですが、時間帯によっては道が混むので、もう少し時間に余裕をみておいた方がよさそうです。桜の時期と違い、臨時バスは出ませんので、路線バスのみとなります。おおむね1時間に1本なので、乗り遅れに注意してください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/20 訪問

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