チェコ「クロムニェジーシュ」の見所、世界遺産の庭園群と大司教宮殿

チェコ「クロムニェジーシュ」の見所、世界遺産の庭園群と大司教宮殿

更新日:2017/09/17 17:18

岡本 大樹のプロフィール写真 岡本 大樹 原付旅人、アマチュア自然フォトグラファー
クロムニェジーシュはチェコ国内でも小さな町に分類されますが、とても魅力的な町でもあります。というのも、庭園群と宮殿が世界遺産に登録されているのです。緑いっぱいの庭園、そしてかつての栄華を今でも感じられる宮殿、どちらも見応え抜群なのでぜひセットで訪問してみてください。

緑溢れる世界遺産の庭園

緑溢れる世界遺産の庭園

写真:岡本 大樹

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チェコ国内には12の世界遺産がありますが、そのうちの一つがクロムニェジーシュにもあります。それがこの庭園を含む庭園群、そして町の中心地にある大司教宮殿です。その二つはセットで世界遺産に登録されています。

庭園群の中にはフランス様式のフラワーガーデンとイギリス様式の城下庭園があり、この写真はフラワーガーデンである「クヴィエトナー庭園」のものです。

緑溢れる世界遺産の庭園

写真:岡本 大樹

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そのクヴィエトナー庭園、緑があふれベストシーズンにはカラフルな花で彩られるという点ももちろん見所でありますが、初期バロックスタイルの彫刻や建物が園内で見られるという点も魅力の一つ。

その中でもヘラクレスなど神話の神の像が並んでいるコロナーダ(廊下の様なもの)は見逃せません。彫刻に加え建物自体もとても美しい場所です。

緑溢れる世界遺産の庭園

写真:岡本 大樹

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外から見るとこのような形になっています。その屋上には階段で上がることも可能。庭園を眺めるのに最適なスポットなので、ぜひ上からの景色を満喫してみてください。

庭園の中にあるロトゥンダへ

庭園の中にあるロトゥンダへ

写真:岡本 大樹

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コロナーダの上から見た庭園がこのような景色となります。美しく刈り込まれた緑の部分はまるで迷路のように園内を彩っています。花が咲き誇る時期だけでなく新緑シーズンでもその見応えは充分。(花のシーズンは例年5月末〜10月頃)

また園内でも一際大きな存在感のある建物が立っている様子がわかると思いますが、こちらはロトゥンダというもので内部の見学をすることができます。

庭園の中にあるロトゥンダへ

写真:岡本 大樹

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ロトゥンダの中に入って一番に目を引くのがその丸い天井。フレスコ画ももちろんですが、その周りの彫刻の精密さからは職人のこだわりが感じられます。

庭園の中にあるロトゥンダへ

写真:岡本 大樹

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ロトゥンダの中心のフロア部分にも注目してみてください。ここに置かれているのはフーコーの振り子と言われるものです。1851年にフーコーという研究者によって地球が自転していることが証明されましたが、その時に用いられたのがこの写真のような振り子と言われています。

それ以来フーコーの振り子はアカデミックな場所で見られるようになり、現在でも世界中の至るところに設置されています。しかし、クロムニェジーシュのものはその中でも大きいもので、ヨーロッパで最大規模を誇ります。

豪華すぎる!?大司教宮殿の内部とは

豪華すぎる!?大司教宮殿の内部とは

写真:岡本 大樹

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クヴィエトナー庭園に続きご紹介したいのは庭園群と一緒に世界遺産に登録されている大司教宮殿です。この宮殿はモーツァルトの物語である映画『アマデウス』の撮影で使われた場所でもあります。

クロムニェジーシュはもともとはオロモウツ(現在チェコで5番目に大きな都市)の司教都市として栄えた歴史を持ち、オロモウツ大司教区の夏の拠点として使われていたのがこちらの宮殿なのです。

豪華すぎる!?大司教宮殿の内部とは

写真:岡本 大樹

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宮殿内部はその栄華を今なお感じられる場所。とは言っても、実は宮殿内部と塔は過去に火災に見舞われました。その後再築されて現在では人気の観光スポットとなっています。

前述の通り世界遺産に登録されている場所ですが、内部見学ではかなり驚きの豪華さを目撃することができますよ。例えばこの写真のハンティングルームには夥しいほどの数の鹿の剥製と武器が並べられています。

豪華すぎる!?大司教宮殿の内部とは

写真:岡本 大樹

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こちらは議会ルーム(アッセンブリーホール)での一枚です。その広さだけでも目を見張るものですが、天井画であったりシャンデリアであったりと空間全てにおいて贅沢さが詰まった場所と言えるでしょう。

特に驚きなのはその天井の高さですが、こんなに高い天井には理由があります。というのも火災に見舞われるまではここは2・3階に分かれていたのですが、内部が焼け天井が落ちてしまったことにより、そのまま全ての部分が一つの部屋となったのです。

図書室はオススメの見学スポット

図書室はオススメの見学スポット

写真:岡本 大樹

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その他にも見所としてオススメしたいのが宮殿内の図書室。宮殿全体で保管している本の数はなんと8万8千冊に上ります。

その全てが一般公開されているわけではありませんが、それでも図書室の見応えは充分です。本の中身はチェコ語のものはむしろ少なくドイツ語やラテン語のものが主となっています。

図書室はオススメの見学スポット

写真:岡本 大樹

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過去の火災時には、学生が持ち出したことにより焼失を免れた本たち。中にはかなり歴史のあるものもあり、手書きのものが約200冊もあります。

※図書室の一部では撮影が禁止されています。今回は許可をいただいて撮影しているので訪問の際はご注意ください。

図書室はオススメの見学スポット

写真:岡本 大樹

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クロムニェジーシュはオロモウツやブルノとセットで

見応えのある町ではありますが、1日あれば主要な観光スポットは回ることができるクロムニェジーシュ。オロモウツやブルノなど、チェコ東部のモラヴィア地方で拠点にしやすい大きな町からのアクセスも良いのでぜひセットで訪問してみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/13 訪問

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