「月桂冠・黄桜・伏見夢百衆」お酒の聖地・京都伏見 日本酒を巡る3つのスポット

「月桂冠・黄桜・伏見夢百衆」お酒の聖地・京都伏見 日本酒を巡る3つのスポット

更新日:2017/07/09 16:17

島塚 渓のプロフィール写真 島塚 渓 トラベルライター
京都の中心部から電車で20分ほど離れた場所にある伏見(ふしみ)。ここは日本酒の産地として全国的に名高いエリア。良質な水が湧き出ることから「月桂冠」や「黄桜」などお馴染みの酒造メーカーが本社を置いています。
そこで今回は伏見のお酒を堪能できるスポットに注目!日本酒の奥深さをしっかり学んで、美味しく飲んじゃいましょう!

上質な水が大量に湧き出る土地 伏見

上質な水が大量に湧き出る土地 伏見

写真:島塚 渓

地図を見る

美味しいお酒をつくるのに大切なのは、なんといっても綺麗な水。一升の酒に八升の水が必要といわれるほど、酒づくりには良質な水が必要不可欠です。
伏見は昔は“伏水”とも書かれていたほど、多量の地下水が溢れ出るエリアでした。京都を流れる地下水脈がここ伏見で湧き水となってあらわれるため、市街地にもかかわらず自由に水を汲める場所があちこちに存在しています。

上質な水が大量に湧き出る土地 伏見

写真:島塚 渓

地図を見る

伏見が酒どころとして栄えたのも、この天然の水に恵まれていたことが大きな要因。さらに水質もカリウム、カルシウムなどをバランスよく含んだ中硬水で、まろやかな口当たりと優しい味わいが特徴。そのため“灘の男酒”に対し“伏見の女酒”と呼ばれ、多くのファンを持つ日本有数の酒どころとして発展してきました。

試飲もできるお酒造りの博物館「月桂冠大倉記念館」

試飲もできるお酒造りの博物館「月桂冠大倉記念館」

写真:島塚 渓

地図を見る

酒好きならずとも多くの人が知っている酒造メーカー「月桂冠」。実はこの月桂冠も京都の伏見に本社と工場を置く企業です。創業は1637年というから、400年近くも続く超老舗の会社。そのため、発祥の地には博物館が建てられ、月桂冠の歴史と酒造りの過程を詳しく学べるようになっています。

「月桂冠大倉記念館」の内部にはかつて使用されていた貴重な酒造道具が約400点展示され、昔ながらの酒造りの工程が分かりやすく紹介されています。また、建物自体もかつての酒蔵を使用しているため、レトロで落ち着いた雰囲気の癒しスポットとなっていますよ。

試飲もできるお酒造りの博物館「月桂冠大倉記念館」

写真:島塚 渓

地図を見る

そして忘れてはいけないのが、試飲スペースと特製のお土産。展示室の出口には試飲スペースが設けられ、タイプの違う3つのお酒が用意されています。なかにはこのきき酒を目当てに博物館に足を運ぶ人もいるほどの人気コーナー。ぜひとも月桂冠のお酒の味を堪能してみてください!

さらに成人の入館者には純米酒のお土産付き。これで入館料300円なのだから、めちゃくちゃお得じゃないですか!?

いろいろなカッパたちに会える「黄桜記念館」

いろいろなカッパたちに会える「黄桜記念館」

写真:島塚 渓

地図を見る

カッパのCMでお馴染みの「黄桜」も実は伏見に本社を置く酒造メーカー。こちらも老舗の企業で大正時代から清酒の製造を中心に手掛けています。
そしてなんといっても黄桜といえばカッパ。伏見にある「黄桜記念館」では酒造りの道具とともにカッパの起源から歴史、各地の伝承などの資料を分かりやすく紹介しています。ちょっと不気味なものから可愛らしいものまで、黄桜のキャラクターであるカッパを余すことなく鑑賞することができます。

伏見のお酒をぜひお土産に「伏見夢百衆」

伏見のお酒をぜひお土産に「伏見夢百衆」

写真:島塚 渓

地図を見る

伏見のレトロな雰囲気の町中にある「伏見夢百衆」。もともとは大正時代に建てられた月桂冠の社屋でしたが、今ではカフェとショップが入ったオシャレなスペースに生まれ変わっています。
主に伏見名物を扱っているなかでも、特に人気なのが清酒類。伏見のお土産にぜひ1本買ってみてはいかがでしょうか!?

伏見は日本酒を総合的に知れる場所

伏見は日本屈指の日本酒の聖地。古くから上質な水が湧き出ることから、今でも多くの酒造メーカーが本社や工場を伏見に置いています。
そのため、ショッピングや工場見学から試飲まで、あらゆる方法でお酒を楽しめるようになっています。日本酒好きならずとも、ぜひ1度は足を運んでおきたい場所となっています!

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/23 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -