「仙台うみの杜水族館」で展示されているいきものは、約300種類。東北に住むいきものはもちろん、世界で暮らすいきものも多数展示されています。エントランスを抜けたところにあるウェルカムホールでは、三陸の海や水辺で暮らす人々の紹介映像が大きく映し出され、人と海のつながりを伝えてくれます。
その先に待っているのが最初の展示、「日本のうみ」。東北のうみを代表し出迎えてくれるのは、上から太陽の光が注ぎ込んで幻想的な「マボヤのもり」です。マボヤは赤色をしたホヤの一種で、三陸の沿岸では盛んに養殖が行われています。珍味としても愛されている、三陸の名産品のひとつです。
もちろん、人気のパフォーマンスもあります!約1000人を収容できる東北最大級の「うみの杜スタジアム」の特徴は、なんといっても客席とプールの間にアクリルの仕切り板がないこと。パフォーマンスの最中にもイルカやアシカがすぐ目の前で芸を披露してくれるので、前方の座席では他の水族館では感じられない迫力と臨場感を体感できます。
パフォーマンスの内容によっては、前方席では水がかかることがあります。レインコートやビニールシートがあると安心です。
パフォーマンスには登場しませんが、隠れたアイドル的存在として人気を集めているのが、イロワケイルカの親子たち。イロワケイルカは日本でも3園館でしか見られない貴重なイルカで、2階「世界のうみ」エリアでは3頭を見ることができます。白黒の模様が印象的で、その姿から別名「パンダイルカ」とも呼ばれることもあります。
うみの杜水族館ではさまざまなオプションプログラムが用意されていますが、水族館が好きな人なら一度は体験してほしいのが「バックヤードツアー」です。水族館のスタッフさんの案内で、普段見ることのできない裏側を回る約30分間のプログラムです。
通常の展示案内には書いていない飼育エピソードや、お客さんを楽しませるための工夫についても聞けるかもしれませんよ。
多くのお客さんを魅了してやまない巨大水槽も、バックヤードツアーなら上から見学することができます(天候により中止となる場合もあります)。仙台港にほど近い立地でありながら、水族館で使用している海水は仙台港のものではなく、毎日塩釜港からタンクローリーで運搬しているのです。
うみの杜水族館では太陽光をたっぷりと取り入れた水槽が多くあるのが特徴で、屋上エリアからは、魚の搬入に使うクレーンなども見ることができます。水槽以外にも、餌の調餌室や冷凍貯蔵庫など、水族館を裏で支える場所を見学できますよ。
オプションプログラムの「カワウソとアザラシのツメツメツアー」は、水族館の人気者であるツメナシカワウソとバイカルアザラシに急接近できるイベントです。カワウソやアザラシたちのお部屋にお邪魔して、普段感じることのできない匂いや声なども体感することができます。
バイカルアザラシのバックヤードでは、抜け落ちたヒゲや爪を触ったり、体毛のにおいを嗅いでみたり…ガラス越しではわからない体験がいっぱい。つぶらな瞳が可愛らしいバイカルアザラシはアザラシの中では小型な部類ですが、貫禄は十分です。
そしてツメツメツアーのもうひとつのお楽しみは、ツメナシカワウソのお部屋訪問です。ツメナシカワウソはコツメカワウソより一回り大きく、その名の通り指の先にツメがないのが特徴です。個体数が少なく、日本国内では3園館でしか飼育されていません(2017年6月現在)。
バックヤードでお出迎えしてくれるのは、人気者のオス、ソラくん。穏やかな性格で、さく越しにそっと手を差し出すとにぎにぎしてくれます。とってもやわらかい肉球にうっとりすること間違いなし!
安全の都合上、4歳以上のお子様限定の参加プログラムとなり、握手の記念撮影は自撮り禁止となっていますので、くれぐれもご注意くださいね。
数々のオプションプログラムが充実しているのはうれしいのですが、たくさん開催されているからこそ、気を付けたい点があります。
オプションプログラムは開催時間が決まっており、人数制限もあります。事前予約はできず、開館と同時に館内でチケット販売が始まるため、人気のプログラムはすぐに売り切れてしまうことがあります。
事前にホームページで各イベントの開催時間を確認し、開館したらすぐにチケットを買えるよう準備しておくのがおすすめ。パフォーマンスも見たいけれど、バックヤードツアーやふれあいプログラムも体験したいし…という方は、午前に1回、午後に1回程度であれば余裕を持って組み合わせられます。
お子様連れにおすすめなのが、「ペンギンフィーディングタイム」。アクリル越しに差し出したごはんを、元気なペンギンたちがぱくぱくっと食べてくれます。その姿は愛らしく、ちょっとした飼育員気分も味わえますよ。
提供元:仙台うみの杜水族館
http://www.uminomori.jp/umino/他にも、「イルカタッチ&フォト」では、パフォーマンスの人気者であるバンドウイルカにさわることができ、イルカの大きさや体の感触も体感できちゃいます。イルカとお客さんのツーショット撮影サービスもありますよ!
水族館でも目玉といえる巨大水槽では、三陸の海を再現しています。水槽の大きさは幅14m、水深は7.5m、水量はなんと990tもあります。上から降り注ぐのは太陽の光で、まさに自然のままの海の中を眺めているような感覚に陥ります。
一日数回開催される「スパークリング・オブ・ライフ」では、音楽に合わせてマイワシたちの群舞を見ることができます。キラキラと輝くマイワシのトルネードはダイナミックでとても美しいですよ!
1階の屋外スペースにある「うみの杜ビーチ」は、磯場を再現した遊び場。イトマキヒトデやサメなどのいきものたちに実際に触れることができる、子ども向けの遊び場です。子どもは中に入って遊ぶことができますが、タオルや着替えの持参しておきましょう。
2017年5月に「深海 未知のうみ」がリニューアルしました。オオグソクムシなどの深海生物の生体展示はもちろん、宮城県沖で捕獲された深海魚の標本展示や、実際に調理して食べてみた!?生物ライター平坂寛氏監修の深海生物レシピなども紹介されています。
ここ数年話題となっている深海生物の「ダイオウグソクムシ」も登場。深海では海の底に沈んだいきものの屍骸を食べることから「深海の掃除屋」と呼ばれることもありますが、その生態については未だ多くの謎に包まれています。
混雑を避けてゆっくりと楽しみたいなら、夕方の時間帯がおすすめ。バックヤードツアーやふれあいタイムに参加しないのであれば、イルカパフォーマンスの最終回が見られるように到着すれば館内の混雑も比較的落ち着いてくるので、ゆっくりと楽しめます。イルカパフォーマンスが終わった後でも、プールでトレーナーの練習風景を見られることがありますよ。
うみの杜水族館は仙台駅からのアクセスが良く、電車やバスなどの公共交通機関をうまく利用すると30分ちょっとで着けるのもうれしいところ。館内は適度な広さで回りやすく、雰囲気もアットホーム。館内はバリアフリー構造なので、ベビーカーやお年寄り連れでも安心ですし、まさに世代を超えて楽しめる水族館といえるでしょう。
チケットをWebで事前購入しておけば入館もスムーズですし、年に2回行けば元を取れる年間パスポートもおすすめですよ。
※展示動物の体調やメンテナンス等でイベント内容が変更となることがあります。必ず事前にホームページで最新スケジュールをご確認のうえお出かけください。
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(2024/4/20更新)
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