駅からぶらり渓谷散歩!群馬「高津戸峡」の深緑の魅力

駅からぶらり渓谷散歩!群馬「高津戸峡」の深緑の魅力

更新日:2017/06/23 13:19

やた 香歩里のプロフィール写真 やた 香歩里 鈍足の旅人、地域の魅力発掘人、花火鑑賞士
「高津戸(たかつど)峡」は、群馬県みどり市にある、「関東の耶馬渓」ともいわれる景勝地です。本場大分の耶馬溪は最寄駅から車で20分と、ややアクセスが大変ですが、ここ群馬の高津戸峡は、わたらせ渓谷鐡道の大間々駅から徒歩10分足らず。渓谷沿いには遊歩道が整備されており、自然美を楽しみながら散策ができます。駅から徒歩すぐの絶景スポットで、手軽な森林浴を楽しんでみませんか?

大間々駅から徒歩約5分、深紅の高津戸橋へ

大間々駅から徒歩約5分、深紅の高津戸橋へ

写真:やた 香歩里

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大間々駅を出てから線路を越えてやや広い道路(県道338号線)に出ると、大きな深紅の橋が見えてきます。この橋が高津戸橋。ここまで駅から約5分です。高津戸峡を散策するには、高津戸橋を渡り、橋の向こう側から遊歩道に降ります。

大間々駅から徒歩約5分、深紅の高津戸橋へ

写真:やた 香歩里

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高津戸橋を渡りながら、欄干の隙間から覗いてみると、「おお!」と思わず声が出るような緑の渓谷美を見下ろすことができます。そして遠くに大きな白い三角形が見えますが、これは「はねたき橋」。渓谷沿いの高津戸峡遊歩道は、高津戸橋とはねたき橋の2つの橋を繋いでいます。

緑に映える深紅の橋に注目!

緑に映える深紅の橋に注目!

写真:やた 香歩里

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高津戸橋のたもとから遊歩道を降りて行きます。高津戸峡遊歩道は、終点のはねたき橋まで500mほどと、体力的な負担も少ない手軽な散策路です。多少のアップダウンはありますが、道は整備されており、ほとんどの傾斜部分は階段になっているので歩きやすいです。落石注意とところどころに注意書きがあるので、歩行中は頭上にも気をつけてくださいね。

緑に映える深紅の橋に注目!

写真:やた 香歩里

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振り返ると、濃い緑の中に深紅の高津戸橋が映えて、息を飲むほどの美しさです。高津戸峡は紅葉の名所として有名ですが、その時期は人の多さも避けられません。濃い緑と赤い橋のコントラストを楽しめる時期は、混雑もなく、落ち着いて緑の渓谷美を満喫できます。

川の流れや岩壁を楽しみながら散策を

川の流れや岩壁を楽しみながら散策を

写真:やた 香歩里

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渓谷を流れるこの川は、森高千里さんの歌でも有名な渡良瀬川。歌のイメージとはちょっと違う、岩に水がぶつかる迫力のある流れを見ることができます。岩場には「ゴリラ岩」「スケルトン岩」などの名が付いている奇岩もありますので、ゆっくり景色を楽しみながら歩いてください。

川の流れや岩壁を楽しみながら散策を

写真:やた 香歩里

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遊歩道の途中には2か所にあずまやがあります。遊歩道中央付近のあずまやには向い合わせに座れるテーブルがあり、休憩に最適です。遊歩道の距離は短く、歩くだけならそれほど時間はかからないので、お弁当やおやつを持ってきて、ここでゆっくり休憩するのもいいですよ。陽射しを避けて、気持ち良い風を感じることもできます。

ポットホール、そして「はねたき橋」を見上げる河原

ポットホール、そして「はねたき橋」を見上げる河原

写真:やた 香歩里

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「ポットホール」をご存知ですか? 川に運ばれてきた硬い石が、水によって回転しながら周りの軟らかい岩盤を削ってしまい出来上がった穴のことで、甌穴(おうけつ)とも呼ばれています。ホールの中のこの石、長さ30〜40センチはありそうな大きな石です。この大きな石をくるくると回してしまう水の力に驚きです。

高津戸峡の河原では、このポットホールを間近で見て、触ることもできます。案内板や道標の矢印があるので、それに従って歩いてください。河原はごつごつした岩場で足元が悪いので、気をつけてくださいね。

ポットホール、そして「はねたき橋」を見上げる河原

写真:やた 香歩里

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河原から上流を見上げると、白い三角形の「はねたき橋」が。赤い曲線の高津戸橋と対照的な姿です。はねたき橋は歩行者専用で、幅3.5mのスリムな橋です。橋の細さと三角形が、とてもシャープな印象を生み出しています。

ポットホール、そして「はねたき橋」を見上げる河原

写真:やた 香歩里

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はねたき橋を下から見上げる展望スポットもあります。細い橋とはいえ、下から見るとやはり迫力があります。ここまでくると、遊歩道も終了。橋の横の道を上がって、はねたき橋を渡りましょう。

高津戸峡からはねたき橋まで、約30分の渓谷散歩

高津戸峡からはねたき橋まで、約30分の渓谷散歩

写真:やた 香歩里

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スリムなはねたき橋ですが、中央部が少し膨らんでいて、ベンチが設置されています。この写真ではちょっとわかりにくいですが、足元には全国から集められた120枚の絵タイルが敷かれ、橋の欄干には花や鳥がデザインされており、「見ても楽しい」橋となっています。

高津戸峡からはねたき橋まで、約30分の渓谷散歩

写真:やた 香歩里

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はねたき橋からもまた、遠くに小さく高津戸橋を見ることができます。高津戸橋からはねたき橋まで、ゆっくり歩いても30分ほどです。はねたき橋から大間々駅まで徒歩10分足らずなので、大間々駅→高津戸橋→高津戸峡遊歩道→はねたき橋→大間々駅と周回しても、1時間みておけば歩けます。

まだもうちょっと歩けるな…という方は、線路の向こうがわの大間々の町もぜひ歩いてみてください。明治や大正といった近代の歴史を感じさせるスポットがいくつもあります。

駅からすぐの高津戸峡で手軽に自然を満喫!

高津戸峡の魅力は、その自然美はもちろんのこと、何と言っても「駅からすぐ」「500mほどの距離」という手軽さです。自然は好きだけど、長く山道を歩くのはちょっと…という方でも、気軽に渓谷美を満喫することができます。

時間がなければさっくりと、たっぷり自然を楽しみたいならあちこちで立ち止まりながら。短いながらも見どころはたくさんあるので、先を急がずゆっくり散策するのがおススメです。大げさな装備不要の(でも歩きやすい靴を履いて行ってくださいね!)手軽な渓谷散歩をぜひ楽しんでください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/15 訪問

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