写真:小野 和伸
地図を見る別府市の鉄輪温泉エリアに位置するかまど地獄では、1丁目から6丁目までエリア分けされており、1ヶ所の施設で様々な温泉を見学することができる大変贅沢な地獄です。まさに温泉の博物館と言うべき観光名所、それが「かまど地獄」です。
名前の由来は、竃門八幡宮(かまどはちまんぐう)の大祭にて、こちらの噴気を使って神前に供える御飯を炊いたことから「かまど」の名が付いたとのことです。
写真:小野 和伸
地図を見る粘っこい粘土が混ざったドロっとした地獄、鉄分が溶けだした真っ赤な地獄。かまど地獄には見処が沢山あります。この限られた敷地内で様々な種類の温泉が湧いている事実に驚きます。温泉の試飲や手湯を楽しむコーナーもあり、進む度に温泉の面白さに引き込まれていくでしょう。
写真:小野 和伸
地図を見る5丁目の「ある日突然色が変わる不思議な地獄」は、敷地内で一番大きな地獄です。グリーンやブルーに変わることもあるそうで、温泉の神秘を感じずにはいられません。5丁目の付近には足湯スペースがあり、温泉を直接感じることができます。売店では温泉卵をはじめ、様々な食材を扱っており、地獄の味を堪能できます。屋根が架けられていますので、ゆっくりとくつろぐこともできます。
かまど地獄は、目で見て、肌で触れ、味を感じ、五感を全て使って楽しめる観光スポットでもあります。
写真:小野 和伸
地図を見るかまど地獄3丁目の地獄は、青空を水面に映したかのような美しいコバルトブルーの色をしています。温泉中に含まれるシリカの結晶が青い光のみを散乱(レイリー散乱)する為、人の目には青く見える仕組みです。このシリカによる美しい温泉は日本広しとは言え、数が限られており大変希少な温泉です。そしてその希少な温泉は、大分県と熊本県の限られた一部に特に集中しています。一番有名で大規模な青湯は海地獄ですが、こちらのかまど地獄でも見学することが可能です。
写真:小野 和伸
地図を見るこの様に美しい温泉を眺めていると、うずうずと入浴したくなるものですが、3丁目の地獄は85度と高温で、そのまま入浴することはまず不可能です。決して飛び込まないようにご注意ください。
入浴する為には冷ます必要がありますが、大変嬉しいことにかまど地獄は、その青湯に入浴することができる数少ない施設です。観光と同時に入浴可能なかまど地獄は、温泉通が泣いて喜ぶ、贅沢な観光施設です。
写真:小野 和伸
地図を見る「足湯だけでは物足りない!実際に入浴し、全身で温泉を感じたい!」とお考えの方は、正面玄関の受付にて入浴したい旨をスタッフにお伝えて下さい。浴室は1室しかない為、入浴者がおらず、入浴可能な状態であれば鍵を渡してくれます。かまど地獄の入場料さえ支払えば浴室は無料で使用できます。
浴室は正面玄関を入ってすぐ左側です。「いやしの湯」と書かれた扉が脱衣室の入口です。大変わかりやすい入口ですが、ほとんどの方が極上の湯の存在を知らずに通過しています。
写真:小野 和伸
地図を見る入室し、鍵をかけて浴室を覘くと、浴槽に美しい青湯がたっぷりと溜められています。あまりの美しさに感嘆の溜息が漏れることでしょう。かまど地獄三丁目の温泉そのものです。
写真:小野 和伸
地図を見る湯の温度を確かめ十分にかけ湯を行い入浴すると、あまりの心地良さに笑いが止まりません。芸術的な青湯・神秘的な青湯・大変希少な青湯を独占できるという特別感は、素晴らしいものがあります。地獄の温泉に浸かっているという事実に、可笑しさも込み上げてくるでしょう。上部には「源泉に 鬼も喜ぶ かまどの湯」という言葉が掲げられていますが、まさにその通りです。
浴槽には細かいくて白いシリカの結晶が張り付いています。泉質は「ナトリウム−塩化物泉」です。湯の成分が身体に付着する為、湯上り後は、身体を優しく包み込まれる様な温泉の余韻を楽しむことができるでしょう。
青湯の浴室は1室しかない為、運悪く入浴できない場合もあるかもしれませんが、かまど地獄の「いやしの湯」は、心が震えて喜ぶ名湯です。鉄輪温泉エリアに宿泊、または立ち寄られた際は、是非かまど地獄をご堪能下さい。美味しい食べ物、様々な地獄、そして神秘の青湯が極楽の世界へ誘ってくれるでしょう。
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(2024/3/29更新)
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