緑と滝と刀剣の名古屋「徳川園」と「徳川美術館」の歩き方

緑と滝と刀剣の名古屋「徳川園」と「徳川美術館」の歩き方

更新日:2017/07/20 09:55

尾張徳川家別邸の歴史を持つ名古屋の徳川園は、池泉回遊式庭園の庭園、徳川美術館、蓬左文庫から構成されます。庭園にはせせらぎが渓谷として表現され、数々の名滝を配置。最後に江戸下屋敷にあった壮大な「龍門の瀧」が海に見たてた湖に流れ込みます。併せてご紹介するのは、刀剣女子に人気の「鯰尾藤四郎(なまずおとうしろう)」を模した日本刀ナイフがついてでてくる和菓子!徳川美術館の回り方と併せてご紹介します。

もみじが隠す橋を渡る和傘、ここはどこ?

もみじが隠す橋を渡る和傘、ここはどこ?
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入場料300円の徳川園ですが、和傘を借りることが出来ます(500円)。雨には特に似合いますが、日傘としても使えます。入場後すぐにある虎仙橋を渡るときの赤色の和傘はまさにフォトジェニックです!

もみじが隠す橋を渡る和傘、ここはどこ?
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尾張藩江戸下屋敷の遺構から発掘された石材を運んで作られた「龍門の瀧」。江戸屋敷に招かれた大名が、感嘆の声を上げた壮大なこの瀧は、鯉が滝を登ったという伝説の「登龍門」を表現しています。

「大曾根の滝」まで渓谷を歩く

「大曾根の滝」まで渓谷を歩く
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せせらぎの脇へ踏み込んで飛石沿いを歩くと、大曾根の滝。幅5mの滝が豪快な音を立てています。その左手に大きな落差の滝が水を落としているので、水辺から見上げたら上からも眺めて楽しんでみて下さい。

「大曾根の滝」まで渓谷を歩く
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大曾根の滝まで歩いてくると、名古屋の都心に居る事を忘れるていることでしょう。この見事な庭園はせせらぎや滝を覆いつくす濃い緑の渓谷となっており、涼風とマイナスイオンに溢れた散策を楽しめます。

「龍仙湖」に向かう

「龍仙湖」に向かう
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虎仙橋を超えると間もなく「龍門の瀧」。

「龍仙湖」に向かう
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「龍門の瀧」の周囲にも江戸屋敷の遺構から発掘された石材が豊富に使われ、風情を感じることが出来ます。そして龍仙湖に静かに流れ込みます。

「龍仙湖」の開放感

「龍仙湖」の開放感
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中国杭州の西湖を再現した西湖堤の背後には菖蒲田が美しい彩りを添えます。見どころ満載の龍仙湖。ゆっくり一周してみてはいかがでしょう。

「龍仙湖」の開放感
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常夜灯と小舟(右側)は湊(みなと)の雰囲気を感じることが出来ます。湖面に寄ると巨大なコイやヒゴイがエサを求めて数十匹集まり、水面が盛り上がるほどです。エサは50円で売っています。

「龍仙湖」の開放感
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松を背景に静かな湖面越しに眺める風景はこころを落ち着かせてくれます。

和菓子「鯰尾藤四郎」と日本刀ナイフ、美術館の歩き方

和菓子「鯰尾藤四郎」と日本刀ナイフ、美術館の歩き方
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徳川美術館を見学すると順路の最後にカフェがあります。徳川園を散策後で甘味をお探しなら、入場口に近いので、すぐにカフェに入ることもできます。徳川美術館の第1号展示室に刀剣女子に人気の名刀「鯰尾藤四郎」が展示されていますが、このカフェでは菓匠花桔梗とのコラボで作られた「創作和菓子鯰尾藤四郎(写真)」を味わうことが出来ます。

更にここだけなのが、和菓子ナイフが鯰尾藤四郎のような日本刀形状なのです。切れ味は抜群!薄紫がかった透明な外側と中のピンク色の餡を金箔とともに一気に切る事が出来ます。絶妙な和菓子とナイフの切れ味をご堪能下さい。

和菓子「鯰尾藤四郎」と日本刀ナイフ、美術館の歩き方

和菓子「鯰尾藤四郎」についているナイフは非売品で持ち帰りはできません。その代わりに徳川園入り口脇にある売店では、「日本刀ようかん和菓子ナイフ」又は「日本刀ぺーバーナイフ」として売られているのが写真の商品(440円)。この他にも関で作られた本格派の武将仕立ての徳川家康ハサミなどユニークな商品が多数販売されています。

和菓子「鯰尾藤四郎」と日本刀ナイフ、美術館の歩き方
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膨大な尾張徳川家の大名道具を収蔵する徳川美術館(写真)。何となく難しそうだなぁという印象の方もおられるかもしれません。そんなことは全くありません。名古屋城に行かれた方は本丸御殿(将軍の上洛専用御殿)を見学したことがあると思いますが、ここは、尾張徳川家藩主の公式非公式の生活の場、名古屋城二の丸御殿を部分的に再現した建物の中で貴重な展示物を見ることが出来るのです。季節に合わせて揃った茶器など大名道具を季節に合わせて入れ替えます。

名古屋城本丸御殿をご覧になった方にはとても親近感のある展示です。徳川美術館から蓬左文庫にも入場できます。こちらも尾張徳川家所蔵の資料の展示が見学できます。特に源氏物語絵巻が有名です。

詳しく説明を聞きたい方にはボランティア解説員によるガイドツアーが平日3回(各1時間)、土日祝日は4回(各15分)ありますので参加してみてはいかがでしょう。

おわりに、

都心とは思えない、渓谷の緑と水辺の景色を楽しめる徳川園に出かけてみてはいかがでしょう。名古屋城二の丸御殿での尾張徳川藩主の生活も間近で垣間見ることが出来ます。

徳川園庭園の散策には1時間、徳川美術館と蓬左文庫の見学にも1時間、見ておくのがおススメです。入場料は徳川園300円、徳川美術館+蓬左文庫が1200円ですが、同時に購入すると徳川園が150円となり、1350円で両方見学できます。交通は地下鉄大曾根、JR大曾根、名鉄大曾根から徒歩15分ですが、名古屋駅から徳川園など名古屋の観光スポットを巡る名古屋駅出発の「メーグル」というバスは徳川園入り口前に停車し便利です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/15 訪問

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