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地図を見る京都のお茶の里、宇治田原町にある「正寿院」は近年インスタグラムを中心にハートの形の窓「猪目窓(いのめまど)」があるお寺として爆発的に有名になった寺院。奇しくもハートの形をしているという宇治田原町を代表する人気スポットと化しています。
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地図を見る正寿院は今やすっかりハートの窓のお寺というイメージが先行していますが、鎌倉時代の仏師・快慶作とされる木造不動明王坐像などの貴重な文化財があることで知られています。
また、正寿院は別名風鈴寺とも呼ばれています。夏になると「風鈴まつり」が行われ境内にたくさんの風鈴が吊られ、涼風ただようその景色を楽しもうと多くの参拝客が訪れます。
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地図を見る2020年の「風鈴まつり」は7月1日〜9月18日まで開催。境内には実に2000個という風鈴がところ狭しと吊られ、風が吹く度に透き通るような涼しい音色の大合奏を楽しめます。
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地図を見る山間部に位置する宇治田原町は京都市内と比較しても数度温度が低く、猛暑から逃れるにはピッタリ。風鈴の奏でる音色によって更に体感温度を低く感じることでしょう。
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地図を見る実際に風鈴が奏でる音も動画でご覧ください。涼を呼ぶその音色、不思議とその音を聞くだけでも涼しく感じるのは、古来から人間は音と密接な関係を築いてきたからでしょう。
そもそも風鈴はお寺にある「風鐸(ふうたく)」という青銅製の鐘が原型とされています。この風鐸は厄除け・魔除けの意味あいでお寺のお堂や塔の四方に吊るされていて、強い風が吹けば音が出る仕組みになっています。古来、強い風が流行り病などの災いを運ぶと考えられていたため、この風鐸の音が聞こえる範囲は災いが起こらない聖域とされていました。
その風鐸が気温や湿度が上がって雑菌が繁殖しやすくなる暑い季節の魔除け・暑気払いの為の道具として一般に定着していったのが風鈴といわれているのです。これだけの数の風鈴に囲まれるということはさぞかし厄除け・暑気払いの効果があることでしょうね。
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地図を見る写真:bow
地図を見る正寿院の「風鈴まつり」は清涼感ただよう音色を楽しむだけではなく、人間の五感で真夏に涼を感じてもらおうという思いから始められました。
視覚に当たる「眼」では全国47都道府県のご当地風鈴をその目で見ること。そして聴覚の「耳」では風鈴の音を聞くこと。本堂にはご当地風鈴として、全国47都道府県から集められた様々な風鈴がお出迎え。個性豊かな風鈴たちに一つずつ音を聞いてみたくなることでしょう。ここは遠慮せずにその音を楽しんでみましょう。
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地図を見るそして嗅覚の「鼻」では豊かな自然と茶畑の香りを楽しむこと。ちなみに宇治田原は日本の緑茶発祥の地!そして触覚の「身」では自ら風鈴に絵付け体験をしてもらおうというものです。風鈴の絵付体験は1回1200円。絵付けをした風鈴はそのまま持ち帰って自宅で飾るもよし、人に贈るもよし。宇治田原町の風をまとった風鈴に思いを込めて絵付けを楽しみましょう。
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地図を見るご存知のとおり正寿院はハートの窓で一躍有名になったため、連日多くの観光客が訪れています。今年度は風鈴まつり期間中の拝観は事前申し込みとなりますので注意が必要です。(予約方法等の詳細は公式ホームページよりご確認ください)
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地図を見る京都は盆地だけあって夏の暑さは本当に身体にこたえるほど。涼を求めるこの季節にピッタリなイベントこそが正寿院の「風鈴まつり」です。京都市内からは一足のばさなくてはいけませんが、その価値は十二分にありますよ!風鈴に彩られた涼しげな境内だけでなく、もちろんハート型の猪目窓もお見逃しなく!
住所:京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
開催期間:2020年9年7月1日〜9月18日
(8月17日は祭礼のため拝観休止)
拝観時間:10:00〜16:00
風鈴まつり期間中の拝観料:大人800円
TEL:0774-88-3601
駐車場:あり(約60台)
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/24更新)
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