写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る名古屋城を訪れる場合、最寄り駅は地下鉄名城線の市役所駅になります。名古屋城に近い7番出口を上がると、なんと出口が瓦屋根!堂々と筆書きされた「市役所駅」の文字がなければ、帰りは迷ってしまうかもしれませんね。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る出入口付近は木々が繁っており、後ろ側から見ると本当にお城の一部のようです。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るそして交差点のほうを振り返ると、大通り沿いにも緑の瓦屋根を冠した大きな建物が並んでいます。まさか道路沿いに名古屋城が!?
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る左側に建つ時計台のある建物は、昭和天皇御大典事業として昭和8年に竣工した名古屋市役所本庁舎。外観のデザインは一般公募で選ばれたもので、近代的なビルに和風の瓦屋根を載せた「日本趣味を基調とした近世式」とされています。
時計塔の高さは53.5メートル、二層の屋根の頂上にはしゃちを載せ、名古屋城との調和を図ったデザインとなっています。市庁舎にもしゃち、さすが名古屋ですね。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る市庁舎の南隣、一瞬本当にお城かと思ってしまう城郭風の屋根を持つのは、昭和13年竣工の愛知県庁本庁舎。市庁舎との調和も考えてデザインされた建物で、壁面に使われているタイルは愛知県が陶磁器の産地であることも表しています。
こちらも昭和天皇御大典事業として建設された建物で、平成26年には名古屋市役所本庁舎とともに国の重要文化財に指定されました。どちらももちろん、現役の市役所と県庁ですよ。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るちなみにこちらが、本物の名古屋城。愛知県庁の屋根と、かなり似ていますね。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る名古屋市役所本庁舎は、廊下や階段等の共用部分は自由に見学可能です。正面玄関から入ると中央広間で、大理石の階段と緑に光る照明器具が目に入ります。
この柱や手すりに使われているのは山口県産の「小桜」という良質の大理石で、国会議事堂の余材だそう。この大理石が使われているのは、国会議事堂とここだけだと言われています。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る階段の両脇にある「御休憩室」も、昭和モダンな風情がたっぷり。このドアを開けて中に入ったら、80年前の日本へタイムスリップしてしまうかもしれませんよ!?
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る名古屋市役所本庁舎の北廊下は100メートルもあります。これほど長い廊下は珍しいこともあり、映画やドラマのロケでもよく使われる人気スポットになっています。
なお、市庁舎から徒歩5分ほどにある名古屋市市政資料館は大正11年に建てられたネオ・バロック様式の豪奢な建物。「お城風」ではありませんが、レトロ好きならぜひそちらへもどうぞ。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る名古屋市役所本庁舎同様、愛知県庁本庁舎の内部も見学が可能です。こちらもレトロ感満載で、朝ドラの世界にでも迷い込んだような気分になります。
※愛知県庁は事前予約すると、県議会議場や知事室など通常は見られない場所の見学ができます。おおむね5名以上、少人数は要相談。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る庁舎は日の字型の建物のため、廊下の窓から中庭が見えます。ほの暗くしんとした廊下から見える明るい中庭と赤茶色の壁は、なんとも趣がある景色です。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る廊下にひっそりと建っている、ベージュのポスト。「4月1日から廃止」となっていますが、よく見ると「2月1日から てがみ20円:はがき10円になります」の文字が。一体、何年に迷い込んでしまったのでしょうか。
なお、県庁の南側にある南車庫のシャッター7枚のうち4枚も創建当初からあるもの。「鈴木式シヤタア」の銘板も残っており、重要文化財の「附(つけたり)」指定を受けています。
※「附」とは、重要文化財本体(愛知県庁本庁舎)と一体的に併せ守られるべき資料や建物のことです。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る名古屋市役所も愛知県庁も、ともに食堂を一般開放しています。「名古屋めし」が充実しているのは、意外にも愛知県庁のほう。写真のあんかけスパのほか、みそカツやきしめんもありますよ。
レジで食券を買うのですが、ボール紙で作られた手書きの札が手渡されることもあり、これまた昭和っぷりが炸裂。なお、12時を過ぎると職員の方で一気に混むので、ランチ利用ならピークの時間帯を少し外すほうがゆっくりできます。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る一方の市役所は、名古屋めしこそないものの「名古屋市役所限定 吉野屋特製ランチ」があります。牛丼の名前も、「市役所盛り」。これは、吉野家ファンにとっては、わざわざ食べたいレアメニューではないでしょうか。
愛知県と名古屋市が一体となって名古屋城を盛り立てている、名古屋城近辺。名古屋城を見て帰るだけではもったいないので、名古屋城を訪れる際は、ぜひゆっくり時間をとって周辺の観光も楽しんでくださいね。
2018年にはグルメや買い物を楽しめる城下町「金シャチ横丁」の開業も予定されており、ますますおもしろいエリアになる予定ですよ。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/19更新)
- 広告 -