小田原と下田の間の海岸をなぞる国道135号線沿いにある「伊豆さくら亭」。国道とほぼ並行して走る伊豆急行の「今井浜海岸駅」と「伊豆稲取駅」の間に位置します。休日の食事時間になると他県ナンバーの車も含め、ゆとりのある駐車場ながら混雑も。
通年のお目当ては、やはり自然薯とろろと「真心込めて」手打ちされた絶品蕎麦。また春からの季節には伊豆名産、駿河湾の「生桜えびのかき揚げ」も飛ぶようにオーダーがあります(その美味しさは写真と共に後述します)。
これが人気No.1「自然薯とざる蕎麦」(画面上、生桜エビのかき揚げは別注)です。
とろろには長芋と山芋(自然薯:日本固有種)がありますが、よく出汁ですりのばしたとろろは長芋が使われます。これはお蕎麦にも絡みやすく、ご飯にも掛けやすく、食べやすい上、山芋に比べ安価で手に入りやすいので家庭でもよく使われているものです。
一方でこの伊豆さくら亭が扱う、山芋(自然薯)はお膳に運ばれるまでにお店の方のご苦労も多い希少なものですが、それだけに風味や栄養効果も高いもの。その繊維質は長芋に比べ約2倍、水溶性食物繊維の含有量が多く腸内環境改善のための“腸活”にはとても最適。
その上ビタミンC・E、カルシウムも多く含まれています。
そして手打ち蕎麦(二八蕎麦)に含まれる、ポリフェノールの一種ルチンの血管アンチエイジング効果…これは究極のWパワーです。体の中から老化よ、止まれ!
まず、この自然薯の粘りの強さに誰もが驚きます。卵の黄身、蕎麦つゆと共に蕎麦に絡めて食べるのですが、持ち上げても切れない、お餅さながらの自然薯は黄身以外には「絡み」ません。蕎麦つゆに重く沈む自然薯“餅”をはみながら、その横の蕎麦つゆに蕎麦をちょっとつけてすする…そんな感じになるわけです。
でもそれが何とも絶品!自然薯をする際に含まれた細やかな空気感が、口の中でかすかにショワッと感じ、そしてもっちり重量感のある歯応えの自然薯とろろの食感が、さっぱりした二八のお蕎麦に合う!まろやかな黄身の役目も納得です。
この“ショワモッチリ”食感、是非体験して頂きたい!
ご覧ください、この高さ感とふっくらみずみずしさまで感じる「生桜えびのかき揚げ」。駿河湾でしか採れない最高の桜えびを、薄衣で揚げてあるので、薄く繊細な生桜えびの皮の食感まで生きています。
この桜えびの名産地、由比港では特別な日のおもてなし料理に出されるそんな逸品。そして足の早い生桜えびを、こんなにも贅沢に頂けるとは…サイドメニューにしておくのは勿体ない、蕎麦前にこれを楽しんで地酒を、という感じもいいでしょう。
蕎麦と少しお酒を…と楽しみにしている蕎麦通の方も多いので、このお店の銘酒を一つご紹介します。
南伊豆の銘酒「身上起(しんじょうおこし)」。南伊豆発祥米「愛国米」を100%使用し、藤枝の「志太泉酒造」で醸造されている純米吟醸酒です。
オーダーすると雰囲気のある枡酒で供されます。すっきりとした口当たりでキレもよく、かき揚げに天ぷら、そばがきにも好相性。取り扱える店舗はここ南伊豆町内に限られているため、このエリアに来なければ飲めないお酒です。まさに本当の地酒を味わう、蕎麦前の贅沢な時間。
伊豆に来ると必ずここに寄ります、そんな口コミも多い「伊豆さくら亭」。美味しいお蕎麦が旅の目的地になっているのは、何よりもの証明です。今やアンチエイジングは世代を超えて多くの方が渇望する話題!美味しい上に効果が高いと解れば、お蕎麦が食べたいな…という気持ちにプラスαの価値を付けて、こちらはいかがでしょうか。
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(2024/4/19更新)
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