写真:八岳木 流泉
地図を見る小諸には、室町時代の長享元(1487)年に築かれたとされる小諸城がありました。つまり小諸の市街は城下町。住所でも「古城」という地名があり、その色濃い名残が伺えます。小諸に住み、小諸義塾の教師でもあった作家、島崎藤村も、「千曲川旅情の歌」のなかで、"小諸なる古城のほとり"とうたっています。
そんな城下町にある小諸温泉は、平成3(1991)年に開湯した歴史の浅い温泉です。その源泉が湧いているのが、「小諸グランドキャッスルホテル」(以下グランドキャッスル)の敷地内です。小諸には、有名な一軒宿から日帰り施設まで、複数の温泉施設があります。そのなかで、グランドキャッスルはあまり混み合わない隠れた温泉なのです。大きく立派な外観ですが、気軽な立ち寄り利用も可能。タオル付きですので、手ぶらでも大丈夫です。
写真:八岳木 流泉
地図を見る館内も広々として清潔。レストランやそば処、チャペルなども併設されており、複合的な利用が可能です。グランドキャッスルに車でアクセスする場合は、上信越自動車道の「小諸」インターを利用すると便利です。公共交通機関の場合は、しなの鉄道やJR小海線の「小諸」駅が最寄りです。なお、埼玉県の和光市や所沢市からはホテル直結の往復バスも出ています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る浴室としては上階に位置する男女別の内湯が用意されています。露天風呂はありませんが、入ってみるとびっくり。内湯ですが露天気分、実に開放的な浴室です。
写真:八岳木 流泉
地図を見る浴槽の前面がガラス張りになっており、採光がバッチリの造り!高台ですので市街地を眼下に見ることができ、非常に爽快です。グランドキャッスルが位置しているのは、かつての小諸城の隣。そのため、城址までも望める絶好の場所なのです。
写真:八岳木 流泉
地図を見るユニークなのは天井までガラス張りである点です。まるでビニールハウスのようですが、これが極上の明るさと開放感をもたらしてくれるのです。露天気分で夢見の心地を、それがここの魅力です。
泉質は無色透明の単純温泉。ほのかに温泉独特のにおいも発し、情緒を感じることができます。旅行者は周囲の温泉に向かうためか、入浴客も少なめ。運が良ければ貸し切り気分で入浴できます!
写真:八岳木 流泉
地図を見るグランドキャッスルが接する旧小諸城の城址は現在、市営の「小諸城址懐古園」として有料で開かれています。園内には、動物園や島崎藤村記念館が併設されるほか、懐古神社なども鎮座しています。もちろん、城址ですので遺構もたくさん。小諸城当時のものは、入り口にある三門(山門)や石垣のみとなっていますが、すべて含めて見応え抜群です!三門は明和2(1765)年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る見事な石垣も、三門と同様重要文化財。ひとつひとつ意味を持って積まれたであろうその石垣は、時代を感じさせます。天守台からの眺めはそれほど優れたものではありませんが、やはりどこか殿様気分!グランドキャッスルの温泉に入った後は、城址散策で決まりです!
小諸市の古城地域で、"立派な城"なるグランドキャッスルのお湯に浸かる。そして仕上げは城址の懐古園と、まさに小諸はお城尽くしです!千曲川を眺めつつ、石垣に触れて。その他、名物の蕎麦を食べるのも、街道歩きを楽しむのも。小諸の旅は十人十色、魅力が全く尽きません!
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(2024/4/19更新)
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