写真:菊原 朝香
地図を見る和歌山県No.1のかき氷の名店の、新宮市にある「仲 氷店」。2013年7月20日付の日経新聞かき氷ランキングで、なんと西日本9位に選ばれています。ランクインしている店は和歌山県では「仲 氷店」のみなんです。
そんな「仲 氷店」は、夕方は部活帰りの子供たちが店先にわんさか集まっているので、遠くからでもすぐに店の場所がわかるほどの盛況ぶり。毛糸で作った手作りのスイカの編みぐるみが飾ってあったりと、昭和の香りただようレトロかわいい外観が特徴です。
写真:菊原 朝香
地図を見る地元和歌山県を流れる、「平成の名水百選」にも選ばれている古座川の良質な原水から72時間かけてゆっくりと凍らせた特製の純氷はとても硬く、それを電動の削り器で薄ーく削っていくことでふわふわになります。そのふわふわ感を損なわないために、10日に1度専門店で刃の研磨に出しているほどの徹底ぶり。さすが氷のプロです。
氷にかけていく色とりどりの蜜は、すべて自分たちの手でじっくり炊き上げた自家製。空気をたっぷり含んでいるので、アイスを食べているとよくある「キーン」と頭が痛くなったりするということもありません。ふわっふわの氷は舌の上でスーッと溶けていきます。天然氷にも負けない味わいです。シロップもたっぷりで、氷の量とのバランスもバッチリ。シロップが少なすぎて、最後の方は氷だけしか残っていないという悲しいことにはなりません。
写真:菊原 朝香
地図を見るテイクアウトの場合は、昔ながらのお祭りなどでよく見かけるフラッペと同じ、白地に青などで絵がプリントされているプラスチックの容器。店内で食べる場合は、ガラスの器に盛ってくれます。
山盛りなので、育ち盛りの中学生男子のおやつとしても十分な量。ほとんど東京のかき氷専門店と変わらない、もしくはやや小さいくらいの大きさです。それなのに値段は200〜600円と1コイン前後の手頃さ。東京だったら優に2倍近くする質と量なのにも関わらずです。なるほど子供たちがたくさん押し寄せてくるわけですね。(※値段はいずれも2017年6月現在)
写真:菊原 朝香
地図を見るメニューは、「みぞれ」「ラムネ」「いちご」「メロン」「レモン」「グレープ」「抹茶」「ハワイアンブルー」「青い梅」「金時」などの昔ながらのおなじみの味から「マンゴー」「ゆず」など最近かき氷として人気の味まで取り揃えてあります。
別の地域から来店した方にぜひオススメなのが、紀伊半島名産を使ったメニュー。和歌山県名産は、さっぱり味の「じゃばら」とみかんの濃厚な甘さが楽しめる「温州ミカン濃厚果汁100%」、そして三重県名産は暑い季節にぴったりな酸味がうれしい「マイヤーレモン」です。練乳をトッピング(+50円)してもよく合いますよ。
ちなみに「仲 氷店」一番人気は「抹茶ミルク金時」。あんこは京都の老舗和菓子店「宝泉堂」で20年以上職人をつとめている息子さんが手掛けています。シロップをかけることを計算したあっさりめのあんこに仕上げてあるだけあって、シロップと氷とあんこがほどよいバランス。
写真:菊原 朝香
地図を見る和歌山県新宮市「仲 氷店」店主の仲充紀(なか・よしのり)さんは77歳。氷一筋で54年やってこられました(※年齢ともに2017年6月現在)。笑顔の素敵な優しいおじさまです。子供たちにも人気なのはきっと仲さんの人柄もあるのでしょう。
「仲 氷店」は、熊野詣での合間に休憩するのにもオススメです。世界遺産の熊野速玉神社とその摂社の神倉神社の間、やや神倉神社よりのところにあるんですよ。熊野速玉神社までは650mほど、神倉神社までは900mほどです。ただし神倉神社は山上にあり、境内までは石段538段を登らなくてはならないので、神倉神社へ参拝する場合はそれを加味した計画を立てておいてくださいね。
また熊野本宮大社まで車で40分強(約34km)、熊野那智大社までは38分ほど(約22km)で着くことができますよ。
和歌山県新宮市「仲 氷店」、いかがでしたか?
天然氷にこだわる人も、こちらのかき氷にはきっと満足するはずです。人工的に作った氷でもこれだけおいしいものが作れるというのは驚きです。熊野詣の時の休憩にはもちろん、かき氷好きならわざわざ遠くからでも足を運んでも後悔しないだけの味です。実際に、日本全国からそして海外からもお客さんが訪れるお店ですから。ぜひとも一度「仲 氷店」の絶品かき氷を味わってください。住所や営業時間など詳細は関連メモに記載の公式サイトをご覧くださいね!
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(2024/4/20更新)
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