古きよき面影が残る 尾道市瀬戸田「しおまち商店街」で名物グルメを堪能

古きよき面影が残る 尾道市瀬戸田「しおまち商店街」で名物グルメを堪能

更新日:2017/06/13 17:00

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
瀬戸内のレモンの島として脚光を浴びる、尾道市にある生口島。この島の瀬戸田町には情緒ある古い建物がレトロな雰囲気の「しおまち商店街」があります。
瀬戸田港から耕三寺までのおよそ600mの商店街で、最盛期には1万人を超える人の往来があったといわれています。今は人通りもまばらになりましたが県内外の人に人気のコロッケやローストチキン、そして150年近い古民家を利用したカフェが残る商店街を紹介します。

瀬戸田町に建つ旧塩倉を利用した瀬戸田町歴史民俗資料館

瀬戸田町に建つ旧塩倉を利用した瀬戸田町歴史民俗資料館

写真:肥後 球磨門

地図を見る

瀬戸田町は瀬戸内海に浮かぶ生口島にあり、尾道市からしまなみ海道を利用しておよそ30分で到着します。
瀬戸田町にある瀬戸田港からは“西の日光”と呼ばれる耕三寺までおよそ600mのちょっとレトロな商店街があり「しおまち商店街」と呼ばれています。

瀬戸田町に建つ旧塩倉を利用した瀬戸田町歴史民俗資料館

写真:肥後 球磨門

地図を見る

この商店街の瀬戸田港側入り口に建っているのが「瀬戸田民俗資料館」です。
この建物は江戸時代に製塩や廻船問屋を営んでいた堀内家の塩倉で、漆喰の白壁が印象的な歴史を感じさせる建物です。

瀬戸田町に建つ旧塩倉を利用した瀬戸田町歴史民俗資料館

写真:肥後 球磨門

地図を見る

館内では昔の生活用具や農機具、漁業に使われた道具、二階には塩田を再現した模型などが展示されています。瀬戸田から発掘された弥生時代の土器から、農業、漁業、そして塩田などに関する貴重な歴史資料が展示されています。

しおまち商店街散策の折に資料館に立ち寄り、昔の島民の暮らしぶりに触れてみてはいかがでしょうか。
なお、資料館は土日祝日のみの開館となっています。

県外からコロッケを求めてやってくる「岡哲商店」

県外からコロッケを求めてやってくる「岡哲商店」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

瀬戸田港の商店街入り口から400mほど歩くと、左手に店内外にペタペタと紙が貼られた店が見えてきます。ここが揚げたてコロッケの美味しい「岡哲商店」です。

県外からコロッケを求めてやってくる「岡哲商店」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

紙に何が書かれているかというと、有名人が来店したことやTV番組の取材があったなどの情報。数多くの有名人がコロッケを食べ、沢山のTV番組で紹介されていることがわかります。

県外からコロッケを求めてやってくる「岡哲商店」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

目の前で上げられるコロッケはとても美味しそう。そして実際美味しいコロッケです。ぜひ揚げ立ての熱々をほおばることをおススメします。
衣はサクサク、中はしっとりとしていて、ジャガイモの自然な甘みが口いっぱいに広がる絶品コロッケです。

「しおまち商店街」の看板に「サイクリストオアシスへようこそ」とあるように、サイクリングを楽しむ人が多く、そのサイクリスト達にも大人気。
冷めてもおいしいので持ち帰りしてはいかがでしょうか。でもその前に一つ熱々のコロッケを食べるのを忘れずに。

早い時間に売切れてしまうローストチキン「玉木商店」

早い時間に売切れてしまうローストチキン「玉木商店」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

岡哲商店を背にして左斜め向かいにあるのがローストチキン専門店の「玉木商店」です。ここのローストチキンは日によっては午前中で売り切れてしまうほどの大人気。休日に訪れるときは早めにゲットすることをおススメします。

早い時間に売切れてしまうローストチキン「玉木商店」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

美味しさの秘密は代々受け継がれた秘伝のタレで、醤油ベースの甘辛いタレが程よくしみこんだチキンは病み付きになる美味しさです。
メニューは手羽、足、丸焼きの3種類で丸焼きは事前に予約が必要です。
手羽は胸から肩までも含んでいて大きめです。食べすぎかなと思う方はお願いすれば2つに切ってくれるので二人でシェアーしたり、半分は持ち帰ったりできます。

ローストチキンを瀬戸田の海を見ながら食べるのもおススメです。瀬戸内海から吹いてくる柔らかい風を受けながら手づかみで食べるとさらに美味しさが増すのではないでしょうか。
手が汚れるのでウェットティッシュを持参することをおススメします。

柔らかい煮ダコがびっしり!食事処わか葉の絶品「たこ重」

柔らかい煮ダコがびっしり!食事処わか葉の絶品「たこ重」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

岡哲商店から耕三寺方向へ数軒先にあるのが食事処「わか葉」です。
ここでのおススメが、半日以上じっくり煮込んだ地元産のタコを炊き立てのご飯の上に惜しげもなくたっぷり乗せた「たこ重」。タレがたっぷりしみ込んだ柔らかいタコが絶品です。

柔らかい煮ダコがびっしり!食事処わか葉の絶品「たこ重」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

「わか葉」のメニューには五円玉が描かれていて、五円のおつりが出るような値段がどの料理にも付けられているのに気づきます。これは、“人との縁で商売が成り立つ”という店主の思いから。五円のおつりには紫のリボンがつけられています。

帰宅してこの五円玉をみてまた美味しい「たこ重」を思い出してはいかがでしょうか。

築150年の古民家を使ったカフェ「汐待亭」

築150年の古民家を使ったカフェ「汐待亭」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

瀬戸田港側の商店街入り口から約200m、古民家を利用したカフェ「汐待亭」があります。築150年ほどの古い建物で、以前は郵便局として使用されていました。店内は骨董品が並べられ天井にはお嫁さんが乗ってきたという籠も展示されています。

築150年の古民家を使ったカフェ「汐待亭」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

室内の見学だけでもいいですが、商店街散策の休憩にここで一息入れませんか?開け放された部屋には気持ちのいい風が吹きこみ、中庭を眺めながらのコーヒーは格別です。

ここでは食事もでき、メニューには生口島のイノシシ肉を使った「しまししソーセージ」や瀬戸田みかんの蜂蜜を隠し味にしたカレーなど珍しいものがあるのでランチにいかがでしょうか。

レトロな「しおまち商店街」を散策しませんか

生口島の瀬戸田には“西の日光”と呼ばれる「耕三寺」があります。しまなみ海道が開通する前、特に昭和30年代は「しおまち商店街」が耕三寺参道として多くの参拝客で賑わっていました。
今は人通りはまばらですが、週末は多くのサイクリストで賑わっています。レトロでどこか懐かしさを覚える「しおまち商店街」を散策してはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/03 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -