巨大石仏に、スリル満点の地獄体験!千葉・鋸山と日本寺へ。

巨大石仏に、スリル満点の地獄体験!千葉・鋸山と日本寺へ。

更新日:2017/06/13 12:15

カノオミツヒサのプロフィール写真 カノオミツヒサ フリーライター
東京湾に面した、千葉県の鋸山。都心から近く、ハイキングやバスツアーに人気の観光スポットです。
鋸山の10万坪に及ぶ敷地は、日本寺の境内となっていて、崖に彫られた「百尺観音」や、崖の上に突き出ている「地獄のぞき」、そして高さ約31メートルの石造の大仏があります。
今回は、千葉県の鋸山をご紹介します。

頂上から広がる絶景

頂上から広がる絶景

写真:カノオミツヒサ

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鋸山のある浜金谷へは、東京駅から電車で2時間。羽田空港からの場合は高速バスと電車を利用し、1時間半ほどで到着です。のんびりと旅を楽しみたい方には、久里浜からの東京湾フェリーをおススメします。
鋸山ロープウェーの駅までは、浜金谷駅から徒歩8分です。

ロープウェーに乗り、わずか4分で鋸山の山頂へ。標高は329メートル。展望台からは、東京湾を挟んで三浦半島や横浜が見えるほか、伊豆大島まで見渡せます。天気の良い日には富士山も眺めることができ、「関東の富士見100景」のひとつに選出されています。

旅の思い出を送ろう!房州石のポスト

旅の思い出を送ろう!房州石のポスト

写真:カノオミツヒサ

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雄大な景色についつい見とれてしまいますが、ここでちょっと注目していただきたいのが、「房州石のポスト」。ハガキを投函すると、『ロープウェーと地獄のぞきと金谷港』が描かれた風景日付印が押印されます。ハガキや切手は山頂展望食堂内にある売店で販売していますので、記念に大切な方へ出してみてはいかがでしょうか?

かつて鋸山は「房州石」の産地として知られ、建築石材として多くの場所に使われてきました。横浜の「港の見える丘公園」や、靖国神社の塀の一部にもなっており、気が付かずとも、目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?

ロープウェーの山頂駅には、「鋸山を知ろう その歴史と科学コーナー」があり、房州石や石切の道具などが展示されています。明治時代は金谷地区の総人口の8割が石材産業に携わっており、数々の資料から、かつて『石の町』だった金谷の歴史を知ることができます。

圧巻の百尺観音

圧巻の百尺観音

写真:カノオミツヒサ

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ロープウェー山頂駅から5分ほど歩くと、鋸山日本寺の入り口です。そこからさらに歩き、切り通しの奥へと進むと「百尺観音」が現れます。

絶壁に浮かび上がる約30メートルの観音像は圧巻。かつての石切り場に、昭和35年から6年がかりで彫られています。戦争犠牲者や、東京湾の交通犠牲者供養のために造られました。

「百尺観音」は交通安全の守り本尊とされていますので、旅の無事を祈願するのにふさわしい場所です

スリル満点!地獄のぞき

スリル満点!地獄のぞき

写真:カノオミツヒサ

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断崖絶壁の突き出た部分にある「地獄のぞき」。「百尺観音」の頭部よりも、さらに高い位置にあります。

スリル満点!地獄のぞき

写真:カノオミツヒサ

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実際に登ってみると、スリル満点!下をのぞくとすいこまれてしまいそうな高さです。さきほど百尺観音を見上げていた地点に目をやると、人がとても小さく見え、改めてその高さを思い知らされます。

スリル満点!地獄のぞき

写真:カノオミツヒサ

眼前には東京湾を一望する絶景が広がり、記念撮影をする人々が後を絶たない人気のスポットです。勇気をふりしぼって、「地獄のぞき」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

本尊は巨大な石の大仏

本尊は巨大な石の大仏

写真:カノオミツヒサ

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日本寺の本尊「薬師瑠璃光如来」の大仏です。高さは約31メートル。石仏・坐像としては日本一の大きさです。

1783年(天明3年)、大野甚五郎英令が27人の弟子とともに、3年がかりで岩山を彫って造ったものが原型になっています。江戸末期になって崩壊が著しくなってしまったのですが、4年の修復期間を経て、昭和41年に現在の姿になりました。世界平和の象徴として、復元・建立されています。

奈良・東大寺の大仏の高さが18.18メートルなので、この石仏がいかに大きいかが分かります。スケールの大きな大仏様を、ゆっくりお参りしましょう。

おわりに

いかがでしたか?鋸山を境内地とする日本寺は、725年(神亀2年)からの歴史をもち、弘法大師・空海などの名僧が修行に訪れていました。近年では国内だけでなく、海外からも人が訪れ、その美しい風景に魅了されています。
境内には、自分の名前を書いて奉納する「お願い地蔵尊」や、大仏を彫った大野甚五郎英令が生涯をかけて刻んだ「東海千五百羅漢」などがあり、ご紹介したほかにも見どころたっぷりです。

大パノラマを楽しみながら、房総の自然や歴史にふれあえる鋸山と日本寺に、出かけてみませんか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/06 訪問

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