写真:カノオミツヒサ
地図を見る鋸山のある浜金谷へは、東京駅から電車で2時間。羽田空港からの場合は高速バスと電車を利用し、1時間半ほどで到着です。のんびりと旅を楽しみたい方には、久里浜からの東京湾フェリーをおススメします。
鋸山ロープウェーの駅までは、浜金谷駅から徒歩8分です。
ロープウェーに乗り、わずか4分で鋸山の山頂へ。標高は329メートル。展望台からは、東京湾を挟んで三浦半島や横浜が見えるほか、伊豆大島まで見渡せます。天気の良い日には富士山も眺めることができ、「関東の富士見100景」のひとつに選出されています。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る雄大な景色についつい見とれてしまいますが、ここでちょっと注目していただきたいのが、「房州石のポスト」。ハガキを投函すると、『ロープウェーと地獄のぞきと金谷港』が描かれた風景日付印が押印されます。ハガキや切手は山頂展望食堂内にある売店で販売していますので、記念に大切な方へ出してみてはいかがでしょうか?
かつて鋸山は「房州石」の産地として知られ、建築石材として多くの場所に使われてきました。横浜の「港の見える丘公園」や、靖国神社の塀の一部にもなっており、気が付かずとも、目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
ロープウェーの山頂駅には、「鋸山を知ろう その歴史と科学コーナー」があり、房州石や石切の道具などが展示されています。明治時代は金谷地区の総人口の8割が石材産業に携わっており、数々の資料から、かつて『石の町』だった金谷の歴史を知ることができます。
写真:カノオミツヒサ
地図を見るロープウェー山頂駅から5分ほど歩くと、鋸山日本寺の入り口です。そこからさらに歩き、切り通しの奥へと進むと「百尺観音」が現れます。
絶壁に浮かび上がる約30メートルの観音像は圧巻。かつての石切り場に、昭和35年から6年がかりで彫られています。戦争犠牲者や、東京湾の交通犠牲者供養のために造られました。
「百尺観音」は交通安全の守り本尊とされていますので、旅の無事を祈願するのにふさわしい場所です
写真:カノオミツヒサ
地図を見る断崖絶壁の突き出た部分にある「地獄のぞき」。「百尺観音」の頭部よりも、さらに高い位置にあります。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る実際に登ってみると、スリル満点!下をのぞくとすいこまれてしまいそうな高さです。さきほど百尺観音を見上げていた地点に目をやると、人がとても小さく見え、改めてその高さを思い知らされます。
眼前には東京湾を一望する絶景が広がり、記念撮影をする人々が後を絶たない人気のスポットです。勇気をふりしぼって、「地獄のぞき」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
写真:カノオミツヒサ
地図を見る日本寺の本尊「薬師瑠璃光如来」の大仏です。高さは約31メートル。石仏・坐像としては日本一の大きさです。
1783年(天明3年)、大野甚五郎英令が27人の弟子とともに、3年がかりで岩山を彫って造ったものが原型になっています。江戸末期になって崩壊が著しくなってしまったのですが、4年の修復期間を経て、昭和41年に現在の姿になりました。世界平和の象徴として、復元・建立されています。
奈良・東大寺の大仏の高さが18.18メートルなので、この石仏がいかに大きいかが分かります。スケールの大きな大仏様を、ゆっくりお参りしましょう。
いかがでしたか?鋸山を境内地とする日本寺は、725年(神亀2年)からの歴史をもち、弘法大師・空海などの名僧が修行に訪れていました。近年では国内だけでなく、海外からも人が訪れ、その美しい風景に魅了されています。
境内には、自分の名前を書いて奉納する「お願い地蔵尊」や、大仏を彫った大野甚五郎英令が生涯をかけて刻んだ「東海千五百羅漢」などがあり、ご紹介したほかにも見どころたっぷりです。
大パノラマを楽しみながら、房総の自然や歴史にふれあえる鋸山と日本寺に、出かけてみませんか?
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(2024/4/25更新)
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