滑落注意!僧侶の山岳修行道・大分の中山仙境を歩く

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滑落注意!僧侶の山岳修行道・大分の中山仙境を歩く

滑落注意!僧侶の山岳修行道・大分の中山仙境を歩く

更新日:2017/06/16 19:17

さと しほのプロフィール写真 さと しほ 旅行会社勤務

大分県国東半島は、九州地図で見ると「頭の形」をした部分です。古来から山岳宗教が受け継がれ、数年に1度、白装束を着た僧侶が険しい山道を歩いて荒行を行うことでも有名です。「中山仙境」は、滑落して怪我人が出るような険しくスリリングなルートですが、慎重に歩けば息をのむような絶景に出会えるんですよ。

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大分県・国東半島を歩く

大分県・国東半島を歩く

写真:さと しほ

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九州地図で「人間の頭のような形」をしている部分、そこが、今回ご紹介する大分県「国東半島(くにさきはんとう)」。大分空港も国東半島にあります。大分空港から大分市内や別府市内へは直行バスが走っていて便利ですが、国東半島内の移動は交通の便が悪いため、いまだに山深いまま残されています。

2018年は国東半島に根付いた山岳宗教「六郷満山 開山1300年」という節目の年です。修行者が歩く険しい山岳道は、トレッキングルートとして整備され、現在では一般人でも歩くことができるんです。

トレッキングルートの中には、滑落者が出るほど危険でスリリングなルートもあるんですよ。どんなルートなのか、気になりますよね?

大分県・国東半島を歩く

写真:さと しほ

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「国東半島峯道ロングトレイル」は現在10ルートあります。どれも全長15キロ前後で1日がかりで歩くルートですが、ルート内の一部区間だけを選んで歩くこともできます。

国東半島の山岳道の険しさを体感するなら、「中山仙境(なかやませんきょう)」の区間だけを歩いてみてはいかがでしょう?ルートガイドでは2時間で歩けることになっていますが、景色を楽しんだり休憩をしながら細心の注意を払って歩くと、3〜4時間かかります。滑落の危険があるスリリングなルートなので、ゆっくり注意して歩きましょう。

大分県・国東半島を歩く

写真:さと しほ

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「中山仙境」は、ギザギザした1枚岩のように見える岩山の尾根の部分です。本来は、上の写真の端から端までを尾根づたいに歩いて抜けていくロングトレイルですが、中山仙境だけを歩く場合は、岩山の右下から登っていって、岩山の尾根を歩き、岩山の左下におりてくるルートになります。

道なき道を歩いた先にあったものは?

道なき道を歩いた先にあったものは?

写真:さと しほ

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中山仙境への入り口は「前田登山口」「夷耶馬農村公園(えびすやばのうそんこうえん)」の2ヶ所。夷耶馬農村公園から入ったほうが歩く距離は少し短いです(駐車場とトイレあり)。
岩山はアップダウンの繰り返し、鎖があったりなかったり。落ち葉や砂で足元がすべりやすくなっているので注意してください。

道なき道を歩いた先にあったものは?

写真:さと しほ

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鎖がないと登れないような岩場がいくつもあります。岩場以外の場所ではトレッキングポールを使うと便利です。バランスを崩しそうになる場所が各所にあるので、手やトレッキングポールで支えて歩いてください。

道なき道を歩いた先にあったものは?

写真:さと しほ

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ゆっくり歩いて1時間ほどで、天空の橋「無明橋」にたどりつきます。コワイ!でも、せっかくなので歩いて渡ってみましょう。ムリ!という方は、橋を渡らなくても橋のすぐ脇に地上ルートがありますのでご心配なく。

ちょっと休憩を!

ちょっと休憩を!

写真:さと しほ

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この景色、いかがですか?ゆっくり歩いて1時間でこの景色がみられるなんて、国東半島ってすごい場所だと思いませんか?緑あふれる国東半島には、高い建物が何もないんです。この絶景地、標高が300メートルほどしかないんですから、驚きです。

ちょっと休憩を!

写真:さと しほ

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ひと息ついたら、歩きはじめましょう。下は奈落の底。踏み外すと滑落です。鎖をにぎりしめ、注意して注意して注意して、歩きましょう。濡れていなくても、砂で足元がすべったりして、ヒヤッとする瞬間が何度もあります。

ちょっと休憩を!

写真:さと しほ

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1枚岩のような尾根に驚愕です。よくこんなところを歩いてきたものだと思わずにいられません。

頂上から下山まで

頂上から下山まで

写真:さと しほ

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修験者の道なので、ルートの要所には必ず小さな石仏があります。ここが頂上。標高はほんの317メートル。登山と呼べるほどの高さではないので、ここまで来ても「疲れた…」という感じはまったくありません。むしろ、鎖をつたって上り下りしてきた達成感で気分は爽快!スタートからここまで、約2時間です。

頂上から下山まで

写真:さと しほ

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中山仙境は尾根づたいに歩くルートです。下山直前までアップダウンが続きます。ナイフエッジの尾根を歩いて、さらに鎖をつたってのぼります。最初から最後まで気が抜けないルートです。

頂上から下山まで

写真:さと しほ

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下山はさらに過酷なルートに!尾根から見下ろしても下山ルートが見えません。それもそのはず、道ではなく、岩の斜面にかけた鎖をつたっておりていくのです。危険きわまりないルートですが、そのスリリングさがたまりません。

岩場の下には苔むす森が!

岩場の下には苔むす森が!

写真:さと しほ

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岩場をおりると、下には緑深い森が!岩に根をはった太い木にド胆を抜かれます。苔むす森を抜けたら下山口が見えてきます。スタートからここまで、約3時間です。

岩場の下には苔むす森が!

写真:さと しほ

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ここが「登山口」ではなく「下山口」と書かれているのは、ここから山を登るのは困難を極めるからです。下山道は急な岩場で、特に危険です。くれぐれもここから登ろうとしないようにしてください。
スタート地点の「夷耶馬農村公園」までは、車道を歩いて5分ほど。中山仙境を歩く際は、「夷耶馬農村公園」に車を停めて出かけましょう。

歩いてみよう!スリリングな山岳道「中山仙境」

中山仙境、いかがでしたか?
ゆっくり時間をかけて歩いてください。落ち葉や砂でツルっとすべってヒヤヒヤしますので、くれぐれもご注意を。
標高300メートルの低山なのに、こんなに晴れ晴れとした絶景が見られるような場所は、なかなかないと思います。ぜひ、お出かけくださいね!

掲載内容は執筆時点のものです。

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