写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る元町港あるいは岡田港からバスで三原山へ向かうには、「三原山山頂口」行きに乗車します。時間を気にせず自由に散策したい方はレンタカーの使用も検討しましょう。なお今回は、「三原山山頂口」の駐車場から「山頂遊歩道」という舗装路を通って三原山に登り火口の周りを1週するという、スタンダードな周り方を紹介します。
駐車場から出るとすぐに三原山が目の前に広がります。東京とは思えない雄大な景色です。山頂までは1時間弱かかります。荒涼とした風景を楽しみながら遊歩道を進んでいきましょう。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る山頂に着いたら、火口を見ないわけにはいきません。直径300メートル、深さ200メートルもある火口は、今でこそかすかに白い煙が立ちのぼっているだけですが、1986年の噴火の時には溶岩がたまっていました。
火口を見学するには、「カルデラ周遊線火口一周コース」という火口周辺を1周できる砂利道か、「火口見学路」という舗装路を進むかの2択になります。以下にそれぞれのルートのメリットとデメリットをまとめます。
●カルデラ周遊線火口一周コース
・メリット
(1)火口だけでなく、ホルニト(後述)や、火口周辺の荒涼とした風景を見ることができる。
(2)火口見学路より火口の中を見やすい。
・デメリット
(1)全長が2.5キロある砂利道なので時間と体力が必要。
●火口見学路
・メリット
(1)400メートル歩けばすぐに火口が見られる。
(2)火口にかなり近づける。
・デメリット
(1)舗装路の上に短いため火口周辺の風景を楽しみにくい。
(2)火口に近づきすぎて逆に火口の中があまり見えない。
基本的にはカルデラ周遊線火口一周コースをお勧めしたいですが、その時の体力や時間と相談して自分に合った方を選ぶようにしましょう。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る「山頂遊歩道」を登りきって「カルデラ周遊線火口一周コース」へと合流したところには、三原神社があります。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る阿治古命を三原大明神として祀っており、1986年の噴火の際には直前で溶岩の流れを変えて焼失をまぬがれるという不思議な現象が起こりました。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る三原神社のすぐ近くにある、ゴジラの頭のような形をしたゴジラ岩。ゴジラにくわしい方にはすでに常識かしれませんが、実はゴジラと伊豆大島にはちょっとした関わりがあるのです。
1984年の映画『ゴジラ』で、ゴジラは自衛隊の作戦により噴火した三原山火口に転落し行方不明になっています。1989年の『ゴジラVSビオランテ』では三原山からゴジラがよみがえってしまうシーンが描かれました。現実世界では1986年に三原山が噴火し、ゴジラ岩が誕生しています。奇しくも映画と似たような生まれ方をした、少し不思議な岩です。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見るさて、三原山神社やゴジラ岩をあとにして、「カルデラ周遊線火口一周コース」を進んでいきましょう。上の写真はコース上から見える裏砂漠。黒い大地が延々と広がる絶景です。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見る「カルデラ周遊線火口一周コース」で荒涼とした風景や火口以外に見学してほしいのが、ホルニトです。
噴火で溶岩が流れた際、表面が先に固まってトンネル状になり、内側を溶岩が流れることがあります。そのトンネルの表面をガスや溶岩が突き破ってできた、盛りあがっている塚の部分をホルニトと呼びます。
写真:やまざき にんふぇあ
地図を見るホルニトの中は数メートルの深さがあり、ライトで照らさないと何も見えません。暗やみからは生温かくしめった風が吹き出しています。大地が生きていることを感じられる必見スポットです。
「山頂遊歩道」を登って「カルデラ周遊線火口一周コース」を1周した場合、歩く距離はおよそ15キロとなります。道中には自販機や売店はなく、トイレも三原山山頂口と山頂の展望台にあるのみなので、事前に身支度を整えてから登るようにしましょう。
また、他の散策ルートの中には三原山に隣接する裏砂漠の中に入っていくルートもあります。広すぎて目印になるものが杭や車のわだちくらいしかない場所もあるため、迷わないように十分な注意が必要です。日本唯一の砂漠であり、どこまでも続く黒い砂の大地は三原山と同様に必見ですので、時間と体力に余裕があればこちらも歩いてみてくださいね。
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(2024/4/20更新)
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